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发表于 2026-2-3 21:43:12 | 显示全部楼层 |阅读模式
したが、三奈は巧みに敬太をくすぐったり乳首をつねったりして、その抵抗をかわした.帝国軍パーティー



最終皇帝 伝承法最後の皇帝。驚異的に高い戦闘力と優しき心、人々を思う熱い精神を持ち合わせる、歴代最高と呼ばれる皇帝。

ハンニバル 帝国軍のインペリアルガード。その鍛えられた身体は帝国軍最強のタフネスさと腕力を持つ。皇帝に忠実な頼れる戦士。

ソウジ イーストガードと呼ばれる異国の剣士。華麗なる大剣の使い手。ワグナスから祖国を救ってくれた皇帝に恩義を感じている。幼い頃から剣一筋で職人肌気質。

コウメイ 軍師。少し物事を斜めに構えたところがあるが、その知略と術法は天下一品。帝国軍の頭脳である。

マリア 帝国に協力する美しき聖騎士、ホーリーオーダーの女性。術の実力もさることながら、優しき性格で帝国軍のパーティーを支える。最終皇帝に密かに想いを寄せている。



最終皇帝視点



「この塔の秘密はあなたの役に立ちませんわ!すぐに立ち去りなさい!」

女王はヒステリックに叫んだ。



「この塔の秘密とはなんだ?」

私は女王を…いや七英雄のロックブーケを真っ直ぐに見つめて言った。



その瞬間、ロックブーケは全てを悟ったような顔をした。

「皇帝・・・ハエのようにうるさいわね・・・消えなさい!」

「サラマットの人々を利用した罪、重いぞロックブーケ!」

私は剣を構えた。

「インペリアルクロス!!」

私が号令をかけると、守備力の高いハンニバルが私の前に立ち、ソウジとコウメイが私の隣に構える。そして、マリアが私の後ろに構えた。帝国軍伝統的な陣形であり、バランスの取れた陣形だ。

「行くぞ、ロックブーケ!!」









「ふふふ…さすがは帝国軍の精鋭たち、強いわ…」

ロックブーケはニヤリと笑う。

ロックブーケの術法は確かに強力ではあったが、こちらも戦いに次ぐ戦いで鍛えに鍛えられた戦士達。

こちらが優勢に思えた。

「でも、私の戦い方はこれから…このパーティー構成なら勝てるわ…『女の武器』、躊躇なく使わせてもらうわよ」

ロックブーケはニヤリと笑った。

「女の武器?なんだ?」

私が身構えると、ロックブーケは一番前に立つハンニバルに向き直った。



ハンニバルの視点



な、なんだ…

戦いの最中だというのに、ロックブーケは私を妖艶な瞳で見つめる。

青く長い髪と、少女のような愛らしさと妖艶な大人の女の魅力を合わせたような美しい顔。豊満で淫らな曲線を描くプロポーション。

く、な、なんだというのだ…。

私は警戒し大盾を構え、槍を強く握りしめた。



しかし…



「や、槍が…た、盾も!?」

私が握っていたはずの槍と盾が消え去るように、スッとなくなっていく。

それだけではなかった。

「よ、鎧も!?馬鹿な!!」

私はいつのまにか全裸になっていた。周りの陛下や仲間たちの気配もない。

「へ、陛下!?ご無事ですか!?陛下!?」

私は陛下たちを探すが、陛下もソウジたちの気配も全く感じることができない。

「二人っきりになれたわねえ、帝国の盾さん」

声がした方に振り向くとロックブーケが妖艶な笑みを浮かべながら立っていた。

「私の必殺技『テンプテーション』。これから貴方には私の忠実な下僕になってもらうわ」

「し、下僕だとふざけるな!私は帝国の最強部隊、インペリアルガードだぞ!例え死のうがお前の下僕になどなるものか!!」

仲間たちもいない、武器も防具も取り上げられ、ロックブーケと一対一では勝てる見込みはないだろう。

しかし、私は陛下に忠誠を尽くしている。この女の下僕になどなるはずがない。

私が玉砕覚悟で体術を仕掛けようとすると…。

「ボクちゃん、そんなこと言わないの、チュッ♡」

ロックブーケは不意にウインクすると、私に向かって投げキッスをした。

「な、ああっ!?」

ビクンっと身体が跳ねる。

「ボクちゃーん、大好きよ♡うーん、チュッチュッチュッ♡」

ロックブーケは空中に向けて唇を弾けさせ、キスの真似のような仕草を繰り出す。

「ああっ!?あうっ!?ああっ!!」

その度に私は本当に敵にキスをされたように、身体を仰け反らせる



な、何故だ!?こんな馬鹿にされるような仕草でなぜ身体が熱くなる!?何故だ!?

「ふふふ、貴方の願望顔を見ただけでわかったわ…」

ロックブーケはチュッ、チュッとキスを繰り出し牽制しながらじわじわと私に近づいてくる。

私は脂汗を流しながら、その度に悲鳴をあげて官能に仰け反る。

「帝国軍の最強の名将と知られた貴方は誰からも畏怖され、皆から頼られてきた…」

ロックブーケはエアキスを繰り出しながらついに私の目の前に立つ。

私は喘ぎながらロックブーケの顔から目が離せない。

「でも、貴方は本当は甘えたかった…誰かに優しくされたかったし、頼られるんじゃなくて誰かを頼って甘えたかった…でも貴方の立場はそれを許されなかった…」

ロックブーケの指摘に私は顔が真っ赤になる。

「ち、違…う…」

私は反論したが、消え入りそうな声だった。

そんなことは思ったことはなかった。

自分でも血のにじむ様な鍛錬をして、陛下から信頼され、皆から頼られるのは嬉しかった。歴代最強の名将と言われるのも誇らしかったと自分では思っていた。

「うふふ、違うの?私だって調べたわけじゃないわ。でもね、わたしは男の顔を見ると全てわかっちゃうのよ」

ロックブーケは私の目の前にたち顔を近づける。美しい容姿と甘い香りに意識がとびそうになる。

「そして、『テンプテーション』はそんな男の隠れた願望を私が満たして、私の虜にする技よ。さあ、ボクちゃんも、心を丸裸にしてアゲル♡」

そういうとロックブーケは私の首に手を回すと、



ちゅぷ、チュッ、むちゅ…



おもむろに私の唇にむしゃぶりつくロックブーケ。

「んん!?んんー!?」

私はいきなりの口付けに目を丸くさせる。

性行為をするときはいつだってリードしてきた自分が、女性に翻弄されていることに頭が真っ白になりそうだった。

「ほら、ボクちゃんベロだして、お口ダラーンってさせて♡」

ロックブーケは甘くささやくと、私の口内に舌をねっとりと侵入させてきた。

「んんん!?あんん!?」

「うふふ、お利口さんねボクちゃん♡全部ベロベロにしてあげまちゅからねえ♡」

そういうとロックブーケは私の舌を引っ張り出すように唇で挟んだり、舌を濃厚に絡めたりして、口の中を蹂躙する。

(ふおお!!す、凄すぎるぅ!!)

私は完全に身体から力を抜いてロックブーケのされるがままになっていた。

すると…。



ピタリ



「あら、うふふ♡」

「あ、ああっ!ご、ごめんなさい!」

濃厚なキスに完全に勃起した私のペニスがロックブーケのお腹の部分にピタリと密着する。

足が長くスラリと高いロックブーケでも、大柄な私との身長差でペニスはロックブーケのお腹の位置くらいにあった。

それをロックブーケの着衣の上からとはいえピッタリと密着してしまい、俺は恥ずかしさに身悶えした。

「ふふふ、謝らなくてもいいでちゅよ♡むしろ興奮してくれて嬉しいわ♡」

「あ、あ、あ…」

思わず謝ってしまったこと、興奮していることを指摘され顔が真っ赤になってしまう。

もはや敵に手玉に取られていることなど考えられなかった。

「おちんちんだって辛いもんね?そうね、大サービスでこうしてあげる♡」

ロックブーケはそういうと衣服をたくしあげ、ペニスの部分にスカートの前部分を被せる。

「ああっ!?」

たくし上げられたお腹の部分にペニスが当たる。こ、これは…まさか…。

「はーい、特別に生お腹ズリしながらキスしてあげる♡腰動かしてもいいよ♡あ、でもボクちゃんは甘えんぼだからママのお腹の動きでイキたいかなぁ?うふふ♡」

「な、ママ!?んんっ!!」

私があまりの侮辱に抗議の声を上げるまもなく、



ちゅ!むちゅ!むちゅー!



ロックブーケは私の唇を奪いまた蹂躙する。そして勃起したペニスには引き締まっているものの滑らかで柔らかなお腹が小刻みに擦り付けられる。



「ほら、力抜いて!ママにすべて任せてこのままお腹にドクドク吐き出しちゃいなさい♡」



ロックブーケ…ママはボクに優しくささやく。その瞬間、ボクは完全に抵抗の意志をなくし、だらんとママに身体を預けた。



「はーい、心を解放しましょ♡ママに包まれて、誇りも忠誠心もぜーんぶ本能に塗り替えちゃいましょうね♡」



そういうとママはボクの身体をぎゅっと強く抱きしめ、完全に唇を塞ぐようにキスをする。ママの舌から甘い唾液がにじみ出て、それをゴクゴクと飲んでしまう。ママの大きくて柔らかなおっぱいがボクの身体でひしゃげ、スタイルの良いお腹はペニスを押しつぶすかのようにピタリと密着した。



「んんー!!んん!!んんーー!!」



頭の中で「ママ!!ママ!!ママ!!」と永遠に叫びながら射精する。

ママに包まれながら、お腹に精をドクドクと放つ。いままでの退屈な性行為とは比べ物にならない充足感。

ボクの心が濁り始めるのがわかる。心を完全にロックブーケママに囚われてしまった。



「ボクちゃん、楽しかったね?でもまだまだよ?もっといろんなことしたいよね?全身優しくくすぐりながら、ボクちゃんのおちんちんぺろぺろしてあげるのもしてあげたいしぃ♡

ボクちゃんがママのおっぱいチューチュー吸いながら、ママがお手々唾液まみれにして、お手てマンコにして、ボクちゃんの固いおちんちんを入れてあげるっていうのもいいわね♡いくらでも甘えさせてあげる♡

だから、ママの邪魔ばかりする皇帝を殺して終わらせて、続きしましょうね♡」



最終皇帝の視点



な、なんだ…。

ハンニバルとロックブーケが一瞬目を合わせたと思いきや、しばらく棒立ちになったハンニバルは、突然ビクビクと身体を震わせた。

そして、こちらにくるりと身体を向き直らせる。

「ど、どうした!?大丈夫かハンニバル!?」

私はハンニバルに声をかける。

しかし、ハンニバルは虚ろな目で私の方を睨みつけた。

「ママと続き…ママの敵…殺す…」

ハンニバルはそういうと槍をブンブンと回転させ、



「活殺獣神衝!」



なんの迷いも向けずに私に槍を向けた。



「な、ハンニバル!?」

私は寸でのところでかわしたが、ハンニバルの突然の乱心に私は驚きを隠せなかった。

「ハンニバル、貴様!?裏切ったか!?」

ソウジが叫ぶがハンニバルには届いていない。

ハンニバルはニヤリと笑うロックブーケを守るように盾を構えた。

「ママ…女王様…ロックブーケ様を守るんだ…」

ハンニバルはうわ言のように繰り返す。



「ハンニバル、どうして…」

マリアはあまりの光景に信じられないと言った表情を浮かべる。

「陛下、これは…術ではありません…私もこんな術は見たことがない…七英雄の特有の特技に違いありません…」

冷静沈着なコウメイはこんな状況でもきちんと分析して答えた。



「あらあら、ようやく気がついたのかしら?でも気がついたところでもう遅いわ。それにこの技は警戒したところで防ぎようがないのよ。貴方達が男である限り…ね」

ロックブーケはハンニバルの頭を撫でながらニヤニヤと笑みを浮かべる。



「次は…そうね…その真面目そうな剣士の子にしようかしら?」

ロックブーケはニヤリと笑ってソウジに目を向ける。

悪夢の時間は始まったばかりだった。



最終皇帝 伝承法最後の皇帝。驚異的に高い戦闘力と優しき心、人々を思う熱い精神を持ち合わせる、歴代最高と呼ばれる皇帝。



ハンニバル 帝国軍のインペリアルガード。その鍛えられた身体は帝国軍最強のタフネスさと腕力を持つ。皇帝に忠実な頼れる戦士。甘えたがりの本性を見破られ、ロックブーケのテンプテーションの前に籠絡する。



ソウジ イーストガードと呼ばれる異国の剣士。華麗なる大剣の使い手。ワグナスから祖国を救ってくれた皇帝に恩義を感じている。幼い頃から剣一筋で職人肌気質。



コウメイ 軍師。少し物事を斜めに構えたところがあるが、その知略と術法は天下一品。帝国軍の頭脳である。



マリア 帝国に協力する美しき聖騎士、ホーリーオーダーの女性。術の実力もさることながら、優しき性格で帝国軍のパーティーを支える。最終皇帝に密かに想いを寄せている。



ソウジの視点



何故だ!?どうなっている!?

私は焦っていた。

ハンニバル…高い戦闘力もさることながら、戦士としての気高き誇りも持ち合わせ、頼れる仲間にして認め合うライバルだとも思っていた。

そのハンニバルが…訳のわからない、術ではない何かで操られ、目の前の女の言いなりになっている。

いや、これは操られているのだろうか?

以前に撃破したボクオーンの『マリオネット』は根本から自分の意志に反して操られるという技だった。

しかし、今のハンニバルはそれとは違う、まるで自分の意思でロックブーケの配下になったかのような…。

「うふふ、次は貴方よ剣士さん…」

ロックブーケがこちらに向き直った。

私はその目を見てしまった。



「な、ここは…!?そ、装備が!?」

いつの間にか持っていた大剣と防具は全て剥がされ、私は全裸で立っていた。

陛下たちの気配も、ハンニバルの姿もない。ニヤニヤと不気味に笑うロックブーケだけが立っていた。

「うふふ、『テンプテーション』にようこそ♡」

ロックブーケは妖艶に笑う。

(落ち着け…これはただの幻覚だ…)

そう、これこそがハンニバルを狂わせたロックブーケの技だと直感でわかった。

(大丈夫だ、そうとわかれば屈しはしない…)

私が慎重に身構えたその時、



「ほーら、見て♡」

ロックブーケはニヤリと笑うと、少し前かがみになり胸元の大きく開いた服から豊かな胸の谷間を見せつけた。

「な、は、破廉恥な!!」

私は思わず顔を赤らめ目を背ける。

「あらぁ?童貞くんには刺激が強すぎるかしら?」

ロックブーケはサラリと言ってのける。

「え、な、え…」

思わぬところをつかれて、私は狼狽する。

「剣一筋で生きてきて、女の身体触れたことないんでしょ?隠しても無駄♡私は相手の男のことはすべてお見通しよ♡」

(や、やめてくれ…)

確かにその通りだったが、まさか敵の女に指摘されて私は恥ずかしくて消え去りそうだった。

「ねえ、塔で会った時から私のおっぱいに熱い視線注いでたのわかってたんだよ?二人っきりなんだからいいじゃない♡見て見てホラ♡」

ロックブーケは誘惑の言葉を綴る。

(だ、ダメだそんな破廉恥なことできるわけが…)

私は顔を背け、目をぎゅっと閉じた。

「あら、このまま目を背けちゃうの?じゃあ術で攻撃しちゃおっかな。その方が手っ取り早いしね」

ロックブーケは急に甘い声から冷静な口調になった。

(し、しまった!!)

そうか!ロックブーケはハナから色仕掛けなどではなく、私が目を背けているスキに攻撃を仕掛けるつもりだったのだ!

私は慌ててロックブーケに向き直り目をやると、

「あ、な!?ああっ!!」

ロックブーケはその言葉とは裏腹に一層身を屈め胸の谷間を強調してたたずんでいた。

「うふふ、残念♡テンプテーションでは直接的な攻撃はできませーん♡」

そういうとロックブーケは胸をむにゅむにゅと動かし始める。

「ねえ、凄いでしょ私のおっぱい?大きくて、柔らかそうで、貴方の童貞おちんちんここに挟み込みたいでしょ?」

ロックブーケはニヤニヤと私を挑発しながら、胸を左右交互に動かす。

ドレスに隠れているとはいえ、柔らかそうな肉の塊は私のペニスを挟み込んだとして十分に余るくらいに大きいと予想できた。

「あ…ち…ちが…」

私は顔を真っ赤にして伏せ目がちに否定する。

「何が違うの?おっぱいから目線外せないクセに♡おちんちんもビンビン♡ねえ?」

ロックブーケはニヤニヤと嘲笑の笑みを浮かべながら誘惑を続ける。

「ねえ、童貞剣士くん♡オナニー見せてよ♡」

ロックブーケは恥ずかしげもなく卑猥な言葉を言い放つ。

「そ、そんな!できるわけな…!」

私はロックブーケの恐ろしい提案に抗議しようとすると、

「いいじゃない、貴方命長くないんでしょ?もったいないよ?」

とロックブーケはニンマリと笑う。

「え、あ…」

確かに私は病を隠しながら戦っていた。それも重い病でもってあと2年とすら言われていた。

「ねえ?あと少しの命、戦いだけの人生でいいの?」

ロックブーケはニンマリと笑いながら胸をゆさゆさと揺らして誘惑する。

「いいじゃないおっぱい見ながらオナニーくらい…ちょっとだけ自分へのご褒美だと思いましょうよ♡」

「う、う、う…」

私が狼狽する間に、ロックブーケは人差し指をたてて自分の胸の谷間にズブリと指した。

「ああっ!?」

まるで私が胸の谷間に自分のペニスが埋もれたかのように身体がそり上がる。心なしかペニスに柔らかい感触が走った様な錯覚さえ覚えた。

「ほら!この指を自分のおちんちんだと思って♡柔らかくムニュってされて気持ちよさそうでしょ♡想像してセンズリしてぇ♡人生最高のオナニーにしてあげるからぁ♡」

ロックブーケは片方の手で谷間をむにゅむにゅ動かしながら、人差し指を胸の谷間につぷつぷと出入りさせる。まるで自分のペニスがそうされているようで、私はもう少しで完全に勃起した自分のペニスに右手を持っていきそうだった。

「だ、ダメだ…ダメ…ダメぇ…」

祖国を救ってくれた陛下への恩義、剣士としての誇り、何よりこの誘惑に負ければ自分もハンニバルのように…。

私は強烈な誘惑の前に寸でのところで踏みとどまっていた。

「うーん、童貞くんなのにすごい精神力ね♡さすがは最終皇帝に選ばれた仲間ね。でもこうしたらどうかしら?」

そういうと、ロックブーケは胸を揺すっていた手を一旦離して、自分のドレスの胸元をペロンと剥がした。

まるでブルンと音が鳴るかのように形の良い大きなおっぱいが揺れ、美しいピンク色の乳首が丸見えになる。

「ひあっ!もうダメ!!ああーー!!」

私はそのあまりの甘美な光景についにペニスを握ってしまった。

「あはは、やっぱり所詮は童貞くんね♡私のおっぱい全部見せたら耐えられるわけないわ♡」

ロックブーケは勝ち誇ったように笑うと、

「さあ、パイズリ想像オナニータイムの始まり始まりー♡」

そういうと両手でおっぱいを左右交互に動かし、まるで真ん中のペニスをすり潰すかのような動きを見せる。

「ひぃ!ああっ!な、なんで!?や、柔らかい!?ああっ!!」

握った手はもう止められなかった。ロックブーケの胸に実際に挟まれているわけでさないのに…実際に握っているのは剣ばかり振ってゴツゴツとした自分の硬い手なのに、柔らかい感触にすり潰されているかのような錯覚を覚える。

ぷるぷる揺れるおっぱいの動きとロックブーケの完全にこちらを小馬鹿にした顔から目が離せなかった。

「ほらほらおっぱいでおちんちんコネ回してあげる、ほらほらほらぁ!!」

ロックブーケは何も無い虚空に円を描く様におっぱいをこね回す。まるでペニスをおっぱいでもみくちゃにされているような感触が走る。強烈な光景に私は完全に呆けた顔でペニスを扱きまくった。

「ああっ!ダメ!イクっ!イッちゃう!!」

私は情けない声をあげながら、胸の感触を想像しながら射精しようとした。しかし…

「ダメっ!まだダメっ!!」

ロックブーケは強い口調で私を制す。私はビクンと反り返り、寸でのところで手を止めた。

「そ、そんな…い、イかせて…」

私は情けない懇願をする。もはや完全にロックブーケの前に堕ちていた。

「ダメよ勝手にイッちゃ♡うーん…そうね、私の指示通りに上手にオナニーできたら、童貞くんに初めての本当のパイズリしてあげてもいいわ♡」

ロックブーケはニヤリと笑う。

「ほ、本当ですか!?」

私は目を見開きロックブーケにすがった。

想像だけでもこんなに気持ちいいのに、本当にされたら…。

「が、我慢します!指示通りやります!!」

私は目の前の餌に完全に釣り上げられていた。

「ふふふ、いい子ね♡じゃあおっぱいオナニーの続き始めましょうね♡」

ロックブーケはそう言うと、今度は乳首に人差し指をグリグリと当てる。

「ねえ、ゆっくり扱きながら自分のもうひとつの手で、亀頭を手のひらでグリグリとさすってみて♡私の乳首に亀頭擦り付けてるの想像しながら♡」

「ふああ、す、すごい…」

私はロックブーケの乳首のコリコリの感触を想像しながら、言われたとおりペニスに手の平をグリグリと当てた。さっきまでの柔らかい感触とは違う、硬い刺激に亀頭はパンパンに膨れ上がる。

「うふふ、おちんちんまた大きくなったわね。じゃあ…」

ロックブーケは胸の谷間にすぼめた口を近づけるとトロトロと唾液をまぶした。

「うふふ、貴方は自分の我慢汁でもおちんちんに塗りたくりなさい♡ぐちゅぐちゅおっぱいにレベルアップよ♡」

ねちゃあと唾液が糸引く胸の谷間を広げて見せつける。

「さあ、ねちょねちょパイズリオナニータイムスタート♡存分に想像して扱きまくりなさい♡」

そういうとロックブーケはパチンとまた胸の谷間を閉じると、今度は唾液の音をにちゃにちゃたてながら、真ん中の虚空をペニスに見立てて扱きたてた。

「ひああ!?ダメです!!これ!!ダメぇ!!」

おそらくはただの自分の我慢汁が加わっただけなのに、視覚での唾液パイズリの威力は恐ろしく、さっきまでの柔らかい感触に加え温かさや粘つきまで感じてしまう。

「ほらほら、おっぱいビンタよ♡」

そうやってロックブーケがおっぱいを右に左に振りまくる。ぶるんぶるんと揺れるおっぱいを見ながら、私は喘ぎながら自分の平手でペニスを平手打ちする。

「お次は窒息攻撃よ!ほら、ぎゅー!」

今度はおっぱいを真ん中にぎゅっと寄せ、まるでペニスを窒息死させるかのように虚空を締め付ける。

それに合わせて私は叫びながらペニスを自らの手で強く握り締め付ける。もはや、私の手はロックブーケのおっぱいの思うがままだった。

「だ、ダメです!ごめんなさい!イッちゃいそうです!!」

私は完全に音をあげた。精液が袋の中でグルグル暴れ回るのがわかる。もう限界だった。

「ダメよ童貞くん!本当のパイズリされなくていいの!?惨めな虚空に無駄打ちなんてダメよ!絶対ダメ!」

ロックブーケ…いや、ロックブーケ様はそう言いながらも、おっぱいをぎゅっと寄せパン、パン、パンと音が鳴るくらい激しくおっぱいを揺らし続ける。

手を止めようにも、それに合わせて手は動き続けてしまい、唾液まみれのおっぱいの感触を想像してしまう。

「ああ、ロックブーケ様!お願いだから止めてください!パイズリされたいけど!もうダメだっ!」

ロックブーケ様はニヤーっと笑うと、

「ダメよ!エアパイズリで挟射想像なんてダメ!オナニーで無駄射精なんて絶対ダメ!ガマンして♡ガマンして♡」

そう言いながらもロックブーケ様はニヤニヤと笑いながら、おっぱいを左右同時に激しく上下に動かし、想像の中で粘着質で温かな唾液をまぶした柔らかさと、蕩けるような滑らかさを伝えた。

「あがぁ!!い、イキタクナイ!!ロックブーケ様ぁ!!あぐああ!!」

私は本当のパイズリへの未練を残しながらも、手を止めることはできなかった。

ビュル!ビュル!ビュルル!!

「ああん♡ダメぇ♡イッちゃダメぇ♡」

わざとらしくそう言いながらも、大きなおっぱいをぎゅっと挟みつけるように見せつけ、さらに精液を搾るように動かすのをやめないロックブーケ様。

その動きに従うように止められない、ペニスを扱く手の動きと連発し続ける射精。

何も無い虚空目がけてイッているにも関わらず、まるでロックブーケ様の巨大で柔らかなおっぱいがぎゅっと私のペニスを包み込んで、その間に中出ししているような錯覚と充足感さえ覚えた。



「うふふ、残念♡本当本気のパイズリしてあげたかったのになあ♡でも、オナニーで想像ゲームも気持ち良かったでしょ?ひょっとして、本当にパイズリされるより満足してるんじゃない?童貞くんの貴方の隠された本当の願望は、妄想を駆使して最高のオナニーをすること♡私には最初からわかってたのよ♡

さあ、今度はどこで想像してオナニーする?ワキで挟まれながらとか楽しそうじゃない?お尻に擦りつけながらの想像オナニーも面白そうね?ちゃんと指示通り出来たら全部本当にしてアゲルわ♡頑張ったら童貞卒業も考えてあげる♡

でも、その前にオナニーゲームの邪魔をする存在がいるわよね?わかるよね?もっとしたいよね?わかるよね?邪魔者は殺してほしいなあ♡」



最終皇帝の視点



「そ、ソウジ…」

私はソウジがハンニバルと同じくビクビクと身体を震わせていることに気がついた。

ソウジは虚ろな目で、こちらに向き直る。

「ゲームの続き…ロックブーケ様に…遊んでほしい…」

ソウジはゆらりと身体を動かすと、

「清流剣!」

流れるような動きで近づき、私に躊躇なく剣を振った。

「ディフレクト!」

私は慌ててソウジの剣を弾く。

ソウジはサッと距離をとって、ロックブーケの前で身構えた。

「ふふふ、異国の剣士も堕ちたわ。貴方達もうバラバラね♡」

ロックブーケはハンニバルとソウジの肩に手を回すとチュッ、チュッと二人に軽くキスをする。

それだけでハンニバルとソウジは呆けた顔をして、絶頂するかのように身体を震わせた。

「ソウジまで……どうして…」マリアはボロボロと涙を落とす。

「陛下…ここは退却しましょう…形勢が悪すぎる…」

コウメイは脂汗を流しながら私に伝えた。

「あら、その子はこの状況でも冷静ね?なかなか鬱陶しいわ」

ロックブーケは目を細める。

「では、今度は帝国軍の頭脳に寝返ってもらいましょうか?」

ロックブーケは妖艶に舌なめずりした。



最終皇帝 伝承法最後の皇帝。驚異的に高い戦闘力と優しき心、人々を思う熱い精神を持ち合わせる、歴代最高と呼ばれる皇帝。





ハンニバル 帝国軍のインペリアルガード。その鍛えられた身体は帝国軍最強のタフネスさと腕力を持つ。皇帝に忠実な頼れる戦士。甘えたがりの本性を見破られ、ロックブーケのテンプテーションの前に籠絡する。





ソウジ イーストガードと呼ばれる異国の剣士。華麗なる大剣の使い手。ワグナスから祖国を救ってくれた皇帝に恩義を感じている。幼い頃から剣一筋で職人肌気質。童貞の自慰好きなのを見抜かれ、ロックブーケのテンプテーションで手玉に取られる。





コウメイ 軍師。少し物事を斜めに構えたところがあるが、その知略と術法は天下一品。帝国軍の頭脳である。





マリア 帝国に協力する美しき聖騎士、ホーリーオーダーの女性。術の実力もさることながら、優しき性格で帝国軍のパーティーを支える。最終皇帝に密かに想いを寄せている。



コウメイの視点



「陛下…情勢が悪すぎます…ここは退却しましょう…」

私は頭をフル回転させながら言った。

1人だけでも強敵のロックブーケなのに、ハンニバルとソウジは得体の知れない技で虜にされ、戦力的に3対3。

どうやっても勝てる見込みはなかった。

「あの二人を見捨てろというのか!?そんなことはできない!」

陛下は目を見開き怒鳴った。

「退却するにしてもあの二人を正気に戻してからだ!」

(ダメだ…この人の良くないところだ…)

私は密かに思った。

過去最高の皇帝と呼ばれ、何もかもが完璧に思える陛下だが、私から言わせれば人が優しすぎるのだ。

この状況から二人が正気に戻る確率は不確定、それに技の正体も不明。

これから私やマリア、最悪の場合陛下がロックブーケの言いなりになる可能性だってある。

こんな中で戦いを続けるのは無謀だった。ハンニバルとソウジを失うのは非常に痛いが、ここは絶対に退却すべきだ。

「あら、その子はこの状況でも冷静ね?なかなか鬱陶しいわ」

ロックブーケは私の方を見て目を細めた。

「それでは帝国軍の頭脳にも寝返ってもらいましょうか」

妖艶に舌なめずりをして、私を見つめる。その目に私は吸いこまれそうな感覚に陥った。



「な、何…」

気がつけば私は全裸になっていた。あたりからは陛下たちの姿は消え、ロックブーケだけが不敵な笑みを浮かべて立っている。異様な空気だった。

「『テンプテーション』の世界にようこそ、帝国軍の頭脳さん」

(これがロックブーケの技か…)

ハンニバルやソウジの様子から考察すると、これは魅了系の技であることが推測される。

私は身構えた。

「貴方の隠された欲望…私が満たしてアゲルわ♡」

隠された欲望だと?

なるほど、そこにつけ込み私を魅了する気か?

しかし、私にはその隠された欲望に全く心当たりがなかった。

ハンニバルやソウジは真面目で実直な性格から、武道第一でそれほど遊びの経験がなかったと予想できる。その真面目な生き方の裏に隠された欲望とやらがあったのかもしれない。

しかし、私は術や兵法、政治を学ぶ反面、良い意味で不真面目さもあったと自負している。

遊びの経験も沢山あるのだ。そこには勉学だけではなく、人生経験を広げなければ、良い策や新しい術を考えるのは不可能だという信念があった。

目の前のロックブーケは確かに絶世の美女だが、美しい女性なら何度も相手したことがある。

ロックブーケがそのまま誘惑してきたところで、私が堕ちるとは思えなかった。

「ふふふ、今回は私が直接相手はしないわ。その前に貴方の歪んだ欲望を満たすのはこの子たちよ♡」

(相手はロックブーケではない?どう出るつもりだ…?)

私が身構えていると、ロックブーケの横からスっと何かが現れる。



(う、これは…?)

それはラミアという、上半身は人間の女、下半身は蛇というモンスターだった。

(な、なぜ…?)

私は呆気にとられた。

帝国軍最高の術師と言っても過言ではない私にとっては、ラミアなど雑魚モンスターと言ってもいい。

こんな奴が出たところで一体どうするというのだ?

「ふふふ…ラミア…あの子の歪んだ願望を叶えてあげなさい♡」

ロックブーケがそう言うとラミアはニヤリと笑い、私に近づくと、目をカッと見開いた。

その目がピンク色に染まる…。

「あ…」

私はその目をまともに見てしまった。

(し、しまった…これは凝視か…)

最近では敵が強くなり、ラミアと対峙することがほぼ無かったので油断していたが、ラミアの目には不思議な力があり、相手を一定時間意のままに操ることができると本で読んだことがある。

ラミアは私から目線を外すことなく、ニヤニヤと笑いながら近づくと耳元で囁いた。

「アンタの汚い願望、アタシが叶えてアゲルわ♡」

ラミアは長い舌からぽたぽたと唾液を垂らすと、自分の手にべっとりと塗りつける。

そして、下半身を私の身体に巻きつけ身動きを取れなくすると、その唾液まみれの手で私のペニスをやんわりと握った。

「あ、ああっ!?」

普段の私だったらこれくらいの刺激で喘いだりしなかっただろう。

しかし、ラミアのピンク色の目を見つめていると凄まじい興奮を覚えてしまう。

(ぎ、凝視のせいか…?)

目の前の異形の姿のラミアが最高に美しい女に思える。私は初めて味わうラミアの凝視に、異常な興奮を覚えていた。

「ふふふ、これが貴方の隠れた願望でしょう?知識と好奇心のある貴方は女型のモンスターとの性行為に以前から興味があった。モンスターのことを勉強したり戦ったりすればするほど、女型モンスターとの性行為を試してみたかったのよ。そうでしょう?」

ロックブーケは全てお見通しと言わんばかりに、楽しそうに言ってのける。

(ち、違う!そ、そんなことは…)

そんなこと私は1度も意識したことなかった。私は否定しようとするが、ラミアのニヤニヤと意地悪く笑う顔から…そのピンク色の目から自分の目が離せない。

あまりの興奮に握られただけで今までにないくらいペニスは直立し、先走りがドクドクと溢れた。

「アタシが扱いてあげると思った?残念ね。アタシは握ってあげるだけ。アンタはアタシの目を見るだけでイクのよ♡」

ラミアはそう言うと、私の顔にくっついてしまうくらい自らの顔を近づける。ピンク色の目に吸いこまれそうになる。

「ああ…あ、ああ…!」

私は涎を垂れ流しながらラミアの顔を見つめていた。美しい…今までに抱いてきたどの女より美しかった。こんな美しいモンスターに握られているだけで光栄だとすら思うくらい興奮している。

「あ…が…は…」

「さあ、トドメよ…アタシの目を見て♡」

ラミアは私の目をそのピンク色の瞳で見つめる。私はその目を呆けた顔で見つめた。

「イ·ケ♡」

ラミアが甘く囁いた瞬間

「あがあああ!!があああ!!」

私の背筋に快楽の電撃が走り、握られただけのペニスが噴水のように射精する。

「ヒヒヒ♡イケ♡イケ♡イケー!!」

ラミアは意地の悪い笑みを浮かべながら立て続けに命令する。その言葉に合わせてペニスはひくつき、射精を繰り返す。ラミアは私が射精する間もペニスを扱いたりすることなく唾液に濡れた手で握っているだけ。

射精する間もラミアのピンク色の瞳から目を離すことができなかった。私はラミアの凝視だけで絶頂させられた。



「念願のラミアの凝視射精、楽しそうだったわね♡でもまだまだよ…貴方は用心ならないから、もっともっと深く堕としてあげる♡」

ロックブーケは言った。いつの間にかラミアは消えてしまっていて、ロックブーケの横には小さな何かがフワフワと浮いていた。

「あれは…シー?」

凝視の魅了から解かれた私は、射精の余韻に肩で息しながらも、横にいるモンスターに目を見開いた。

シー…妖精型モンスターでは最弱に位置する小さい羽根の生えた女型モンスター。

「こ、こんな奴が一体どうすると言うのだ?」

私が困惑していると、シーは悪戯っぽい笑みを浮かべ私に近づく。

「本来ならお兄さんのファイアーボール一発で私なんか倒されちゃうけど♡今日はテンプテーションの世界だからね♡楽しんでね♡」

シーはそう言うと、私の下半身の方に飛ぶと、まだ直立しているペニスにぎゅっと抱きついた。

「ひいい!?」

私は情けない声をあげてしまう。小さなシーの身体は私のペニスより少し大きいくらい。

その身体全体でペニスを包まれると、女体全体のぷにぷにした柔らかい感触が手や膣内とは全く違う快感を伝える。

「あはは、私みたいな雑魚中の雑魚モンスターにこんなことされたかったんだ♡お兄さんスケベー♡」

シーは悪戯っぽい笑みのまま全身をペニスに擦り付けて私を弄ぶ。

小さくも柔らかい胸や熱い女の性器の部分もじんわりとペニスに伝わる。

「ああ!や、やめてええ!!許してえええ!!」

私は身悶えしながらのたうち回った。

「あはは、私みたいな超弱いモンスターに手玉に取られて情けなーい♡あ、尿道ぱっくり開いてきた♡」

シーは全身ズリを続けながら、私の亀頭に顔を埋め、



チロチロチロチロ…



「ああ!こ、これダメえ!!やめてくれええ!!」

シーは悪戯っぽい目で私を見つめながら、私の尿道に舌を差し込み、小刻みに震えさせる。

尿道を直接犯される初めての快感に私は叫びながら身体を反らせた。

「えへへ、これ私じゃないとできないよね?お兄さんモンスターの研究しながら、こんなこと考えてたんだ?いいよ、このまま射精して♡超弱っちい私なんかに犯されて、負けちゃいなさい♡」

シーは私の反応に気を良くしたのか、ペニスにぎゅっと抱きつき女体の感触を伝えると、更に舌を尖らせるとズブズブと尿道に差し込み、思いっきり引き抜いた。

「あぐああ!!ぐあああ!!」

焼け付くようなその快感に、私は身悶えしながら射精する。

「キャー!すごーい!最強の術師を私なんかが倒しちゃった!!」

シーは私の精液を身体中に浴びながら、目を輝かせる。

私は屈辱感と今までにない快感に悶絶しながら、精液を浴びながら笑うシーのいやらしい姿に目が離せなかった。



「うふふ、弱いモンスター相手にこんな妄想していたなんて…頭が良いのも考えものね?」

大の字に倒れ荒く息をする私を、ロックブーケは見下ろしながら嘲笑する。

「次はモンスターに犯されたい貴方への最後のプレゼントよ。これに心当たりがないとは言わせないわ♡」

ロックブーケがそう言うと、シーは消え去り、巨大な何かの姿が露わになった。

「ば、馬鹿な…そんな…」

私は寝転んだままそのモンスターが現れたことに、震えが止まらなかった。

姿は美しい全裸の女性、しかしその身体は青く巨大で、ターム特有の薄透明の羽根が生えている。

目の前にいるのはかつて、アバロンを恐怖のどん底に陥れ、我々が居場所を突き止めて退治したタームの女王が羽化した姿、リアルクイーンだった。

「あ…ああ…あ…」

私は恐怖と期待で震えた。思い出した、リアルクイーンと対峙したあの時、私は一瞬とはいえ…。

「ふふふ、もう言い訳はできないでしょう?貴方はリアルクイーンと戦っているときに、よこしまな気持ちを抱いたのでしょう?もしこんな美しい巨大な女に犯されたら、種付けのための搾精をされたら、一体どうなってしまうのか期待したでしょう?」

ロックブーケは邪悪な笑みを浮かべて私を見つめる。

私は見開いた目と、震える身体、完全に直立したペニスでそれに無言で応えた。

「本来はリアルクイーンは七英雄の敵だけど、これはテンプテーションの世界♡特別出演よ♡さあ、存分に楽しみなさい♡」

ロックブーケがそう言うと、リアルクイーンはネズミを見つけた猫のような笑みを浮かべながら私にゆっくりと近づいてくる。

「ひ、ひい…あ…あ…あ…」

私は恐怖と期待で震えるだけで動くこともできない。

「アバロンではお世話になったわねえ軍師さん…私にしてくれた術の攻撃の数々、忘れてないわよ…」

リアルクイーンは私を見下ろすとニヤーっと邪悪な笑みを浮かべる。

「貴方の妄想叶えてアゲルわ…私のこの身体で思いっきり犯してアゲル♡」

そう言うとリアルクイーンは私の下半身にめがけて躊躇なく身体を下ろした。

「ひ、ひああああ!?熱い!!」

私のペニスは完全にリアルクイーンの性器に入ってしまった。巨大なモンスターの身体だというのに、その性器はまるで私にピッタリとキツいくらいに吸い付き、炎のような熱さととろけるような感触だった。

「ああ!?あああっ!!」

私は絶叫した。それはあの時考えた邪な気持ちが叶ってしまった喜びのせいなのだろうか?それとも、邪悪なモンスターとの性行為のおぞましさに叫んでしまったのだろうか?

「ふふふ、それじゃあ交尾を始めるわよ。貴方は優秀だから性器内射精を無制限で許可してあげるわ♡帝国軍最高の頭脳の精液を遠慮なくどんどんぶちまけて、私に優秀な子供達を産ませて、私たちの繁栄に貢献しなさい♡」

リアルクイーンはそう笑うと、まるで杭を打つかのように思いっきり騎乗位で責め立てる。

深く入る瞬間、その大きな尻が私の身体にあたりタパン、タパンといやらしい音をたてる。性器の中は想像していたより熱く、キツく締まりながら、ペニスに絡みつき、扱きたて、グイグイと精液を吸い上げようとする。

それはヒトの性行為とは程遠い、モンスターの交尾、効率的に吐精させるための女王の搾精だった。

(だ、ダメだ!!絶対に出しちゃダメだ!)

私は激しい快楽に歯を食いしばりながら、必死で堪えていた。自分の精子がこんな恐ろしいモンスターの繁殖に使われる、あってはならなかった。

「ふふふ、流石は帝国軍最高の軍師さん、耐えてる耐えてる♡でも、これで我慢の時間はオシマイ♡」

そう言うとリアルクイーンは寝そべっていた私の身体に、その大きな身体を倒れ込むようにして、騎乗位のまま全身を圧迫した。

「ぶぐう!?ぶぐうううう!!」

身体中を覆うリアルクイーンの肉。リアルクイーンは身体を巧みにズラして、顔や身体に自らの胸や腹を擦り付ける。全身を自分より体重の重いリアルクイーンが圧迫しその重さで全く息ができずもがくが、体力差が明白すぎてなすすべがなかった。

「うふふ、お遊びはここまでよ♡」

リアルクイーンがそう言うと、私を圧迫する身体中からプシューっと何かが吹き出した。

(こ、これは…フェロモン…)

私は呼吸をしてはいけないと思いつつも、胸や腹で顔を圧迫を続けるリアルクイーンの窒息責めに耐えきれず、一瞬出来た身体の隙間から息継ぎをしてしまう。

(し、しまった…お、終わった…)

そのフェロモンをほんの少し吸い込んだ瞬間、私は完全に敗北を悟った。その濃厚な雌の香りはどんな香水よりも強烈に脳内と股間を直接刺激し、リアルクイーンの膣内でペニスはビキビキと音を立てそうなくらいに異様な勃起をし始める。

そして、そのむせかえるような濃厚で甘い匂いは、一度吸ったが最後、もう止められず、私はリアルクイーンの身体から滲み出るフェロモンを吸い込み続けた。

「ほおら、フェロモンで馬鹿頭になった射精マシンの出来上がり♡さあ、服従の証を中にたっぷり注ぎなさい♡」

濃厚フェロモンを嗅がせながら、私の股間には無慈悲な杭打ちピストンが続けられる。フェロモンを嗅ぐたびに私のペニスは膨れ上がり、普段のサイズではありえないくらい、破裂しそうなくらいに勃起する。脳内はドロドロに溶かされリアルクイーンとのおぞましい交尾にゾクゾクと背徳感すら快感に変換される。

もはや我慢など無意味だった。

「もう出そうなのね?いいわよぉ♡フェロモン漬けの射精脳になりながら、超優秀精子好きなだけぶちまけなさい♡」

リアルクイーンは陶酔しながらも抵抗する私の顔をとろけるほどに柔らかく、甘いフェロモンが充満する巨大な胸の谷間に埋もれさせる。さっきの窒息を目的とした責めとは違う、フェロモンを吸い込ませるための柔らかく優しい圧迫。

反面、性器は豪快に上下させ、私の限界にまで膨れ上がったペニスを無駄な動きを全くせずに摩り下ろした。

「ぶぶっ!ぶぐうううう!!ふぶぶう!!」

柔らかな胸の谷間の間で甘く濃厚なフェロモンを吸い込まされ、キツく熱く濡れた性器で今までにないくらい勃起したペニスを繰り返し扱きあげられ、私の抵抗の意思もついに決壊した。

ドクン!!ドクン!!ドクン!!

脳もペニスも心臓も、破裂するんじゃないかと錯覚を起こしそうな凄まじい量と快感を伴う敗北射精。その間もリアルクイーンは熱い性器でぎゅっと股間を絞り上げる。

「きたきたきた!中に注いでるわあ!超絶優秀な精子なのが中で受け止めるだけでもわかるわよ!これは産まれてくる子達が楽しみね!この射精、死ぬまで終わらせないわよ♡」

そう言うと、リアルクイーンは私の顔を胸から離すと、交尾しながら自分のワキを広げ私の顔をぎゅっと挟み込んだ。

「うおおおおぉ!ふおおおお!」

モワモワとワキから放たれるこれまでとは比べものにならないくらい濃厚なフェロモンが、私の鼻から、口から目から耳から入り込み、脳を、心臓を、睾丸もペニスも全てを染め尽くす。

ビュルル!ビュルル!ビュルルルルル!

(と、止まらない!!と、止まらないぃぃぃい!!)

「私の体内で一番濃厚なフェロモンが出る場所を嗅ぎながらの射精、もう止まらないわよぉ♡さあ、全てを精液に変えて私に捧げなさい!」

私は助けを求めることもできず、快楽の業火に焼かれながら、ワキから超絶濃厚なフェロモンを吸い込み続け、リアルクイーンの熱い性器内に精液を捧げ続けた。幾多の術や知識、策を閃き覚えてきた私の脳も、リアルクイーンのフェロモンと倒錯的な交尾の前にもはや蕩けきり、思考できなかった。

最初に抱いていた繁殖や死への恐怖はもう消え失せ、幸福感に満たされていた。ロックブーケ…いや、私の隠された望みを解放してくれた…ロックブーケ様に感謝していた。



「うふふ、どうだった?テンプテーションの世界は?まだまだやりたいことはあるでしょう?スライムに全身モグモグされながら射精なんて興味ない?バルキリーの羽根で全身を優しく愛撫しながら、おちんちんを寸止め手コキするのも楽しそうでしょ?バンパイアに噛まれて精気と血を吸われながら、綺麗な脚におちんちん擦り付けて射精したり…私が直々に絞ってあげてもいいわ…こんなこと私とじゃないとできないわよ?貴方が誰の配下になればいいか?わかるわよねえ?」



最終皇帝の視点



「こ、コウメイ…」

私が声をかけたときには遅かった、コウメイも虚ろな目で身体をビクビクと震わせている。

「嘘…嘘…い、いやあ…」

マリアは何が起こってるのか理解出来ず混乱していた。

「へ、陛下…マリア…ロックブーケ様のため、死んでもらいますよ…」

コウメイはこちらを向き直るとマリアに向かってファイアーボールを投げつけた。

「炎の壁!」

混乱するマリアの代わりに、私は炎の壁を作り無効化した。

「ふふふ、小賢しい坊やも堕ちたけど、やはり帝国軍最強の戦士は貴方ね皇帝…」

ロックブーケは妖艶に微笑む。

「なら、最後は貴方よ皇帝…完全無欠の貴方の汚い欲望を私がさらけ出させて、包んであげて、歴代最高の皇帝から、敵に寝返った歴代最低にして最後の皇帝にしてアゲルわ」

ロックブーケは邪悪な笑みを浮かべる。

私はそんな言葉には一切耳を貸さず、3人をどうやって救うか、最大の危機にどう戦うかを考え、剣を構えた。



最終皇帝 伝承法最後の皇帝。驚異的に高い戦闘力と優しき心、人々を思う熱い精神を持ち合わせる、歴代最高と呼ばれる皇帝。





ハンニバル 帝国軍のインペリアルガード。その鍛えられた身体は帝国軍最強のタフネスさと腕力を持つ。皇帝に忠実な頼れる戦士。甘えたがりの本性を見破られ、ロックブーケのテンプテーションの前に籠絡する。





ソウジ イーストガードと呼ばれる異国の剣士。華麗なる大剣の使い手。ワグナスから祖国を救ってくれた皇帝に恩義を感じている。幼い頃から剣一筋で職人肌気質。童貞の自慰好きなのを見抜かれ、ロックブーケのテンプテーションで手玉に取られる。





コウメイ 軍師。少し物事を斜めに構えたところがあるが、その知略と術法は天下一品。帝国軍の頭脳である。モンスターとの異種姦に興味があったことをロックブーケに悟られ、快楽で乗っ取られることになってしまう。





マリア 帝国に協力する美しき聖騎士、ホーリーオーダーの女性。術の実力もさることながら、優しき性格で帝国軍のパーティーを支える。最終皇帝に密かに想いを寄せている。



最終皇帝の視点





ロックブーケ…恐るべき相手だ…。

私はロックブーケを見つめ、剣を構えた。

「へ、陛下…気をつけて…」

混乱していたマリアも何とか持ち直して、私に声をかける。

ロックブーケは意地の悪い表情を浮かべながらハンニバルとコウメイの顎を撫でて、ソウジを四つん這いにさせ足で踏みつけていた。

3人とも恍惚の表情を浮かべ、心ここに在らずに見えた。

「ふふふ、私のテンプテーションは男である限り逃れられないのよ」

そう言うとロックブーケはふと妖艶な表情を浮かべ、私を見つめてきた。

(来る…)

私は身構えた。



こ、これは?

私は装備を全て剥がされ、裸の状態で立っていた。

目の前に立っているのはロックブーケのみ。

「これがお前の技か?」

私はロックブーケに対して身構えた。

体術の心得もある私は、身ぐるみを剥がされたとしてもそれなりに戦える自信もある。

「注意深く観察してたけど、貴方の欲望は私でもわからないわ···さすがは最後の皇帝と言ったところかしら?」

ロックブーケはそう言うとニヤリと笑った。

「欲望だと?」

私はロックブーケの意図がわからなかった。

「ふふふ、でもそれなら色んなことを堕とすまでやればいいだけのこと。時間はいくらでもあるわ···まずは小手調べしてあげる」

そう言ってロックブーケはスカートをゆっくりとたくし上げた。

ロックブーケのほっそりとした脚があらわになる。

「な、何のつもりだ!?」

私は困惑したが、ロックブーケは笑みを浮かべながら脚をみせつける。

「ふふふ、どう?私のエロ脚?綺麗でしょ?」

言葉で責めながら、白く美しい脚を強調させた。

「私の脚どうしたい?舐めたい?おちんちん擦りつけたい?それとも···」

ロックブーケはニヤリと笑うとその場で軽く脚を上げると、ぐっと地面を踏みつけるように脚を下ろした。

「こうやって、踏みつけられたいとか?」

「う···ぐ···」

私は挑発するようなロックブーケの表情と艶かしい脚の動きに、目が奪われてしまっていた。

「うふふ、少し反応しているようね?特に踏みつけのときに反応したわ♡脚フェチというわけではなさそうだけど、少しマゾっ気があるのかしら?」

ロックブーケはたじろぐ私に更に挑発的な笑みを浮かべると、今度は少し前かがみになり、ドレスの胸を隠している部分をぐっと下に引っ張り、胸の谷間を見せつけた。

「どう?異国の剣士くんはこれ見せつけただけで狂ったようにオナニーして堕ちてくれたわ♡」

「や、やめろ···そんなことしても無駄だ!」

私は艶かしい光景にたじろぎながらも、抵抗の言葉を投げつけた。

「うふふ、強がらなくていいのよ?好きでしょ?おっぱい♡ここに顔埋めてるの想像して♡何もかも投げ出したいくらい幸せになれるわよ?」

ロックブーケはじりじりと誘惑の言葉を投げかけ、攻め続ける。

「それとも、埋めるのはおちんちんがいいのかしら?おっぱいで柔らかく圧迫して固定して、ぴょこんと飛び出した亀頭を···」

そう言うとロックブーケは胸をぎゅっと寄せながら、真っ赤な唇から舌をぺろんと出す。

「こうやって亀さんを舌と唇で弄ってあげようか?竿の部分を柔らかくむにゅむにゅされながら、亀頭を熱く濡れた唇と舌で責められるの想像しなさい♡」

ロックブーケは意地悪い笑みを浮かべながら、ねちっこく誘惑する。

「く、そ、そんな誘惑には屈しない!!」

私は歯を食いしばりながら叫んだ。

ロックブーケはこの抵抗は予想外だったのか驚いた顔をする。

「私には!ここま信じて一緒に戦い抜いてくれた4人の仲間たちがいるのだ!そして、アバロンの人々の命がかかっているのだ!私はこんなことには屈しない!!」

私はそうまくし立てると、ロックブーケに体術を仕掛けた。

「う、嘘···私のテンプテーションが···」

ロックブーケは驚いた表情になっていた。







「な、これは?」

さっきまでの異様な空気はなくなり、装備をきちんと装着した状態に戻り、あの沈んだ塔に戻されていた。

「陛下!ご無事ですか!?」

マリアが駆け寄る。

ロックブーケは驚愕と恐怖の表情を浮かべながら私を見つめていた。

「な、なんという精神力なの皇帝···私のテンプテーションが···見切られたというの···?」

そうか···コウメイはロックブーケがハンニバルを魅了した際に、こんな術は見たことがないと言っていた。

やはりこれは技だったのだ。そして、技である限りは必ず見切ることができる。

私は荒く息を継ぎながらも、ロックブーケを睨んだ。

危ないところだったが、これで私は魅了されることはない。

勝機は出てきた。

「く、こうなったらもうなりふり構わないわ!あなた達!皇帝とあの女を始末しなさい!!」

ロックブーケは魅了されている3人に叫んだ。

3人は身構え、ハンニバルが先頭に立った。

(く、くそ!せっかくロックブーケを追い詰めたのに、魅了された仲間と戦うのは避けられないのか!?)

ハンニバル、ソウジ、コウメイ···いずれも帝国の歴史に残るであろう凄腕の戦士たちだ。

皇帝として選ばれた私といえど、向こうが本気で来るなら手加減することは出来そうもない。

「女王様のため!うおお!!無双三段!!」

魅了されて我を忘れているハンニバルは、私に自身の最強の技をもって飛びかかってきた。

(くそっ!くそっ!すまないハンニバル!!)

私は頭の中でそう叫ぶと、ハンニバルの槍の内側に飛び込み、

「流し斬り!」

その重鎧ごと一気に切り裂いた。

ハンニバルはそのまま崩れ落ち、動かなくなった。

「陛下···ロックブーケ様のため···死んでもらう···!!」

ソウジの声が聞こえる。

私は仲間を斬ってしまった気持ちの整理もつかぬまま、ソウジに向き直った。

「乱れ雪月花!」

ソウジの得意技、乱れ雪月花。

どこからともなく雪がちらちらと降り始め、ソウジの姿を隠す。

(ソウジ、すまない···)

私は目を閉じ、心を無心にした。

「無明剣!!」

目を閉じたまま、私は剣を真っ直ぐ振り下ろす。

その瞬間、雪はやみ斬りつけられたソウジの姿が写った。

「へ、陛下···恩をこんな形で···申し訳···ありません···」

最後に正気に戻ったのか···ソウジは目から涙を流しながらそのまま崩れ落ち、突っ伏した。

「陛下!マリア!まとめて始末しますよ!」

ソウジにかけよる間もなく、離れたところからコウメイが術の構えを見せる。

あれは天術最強の攻撃術、ギャラクシィ。

このまま撃たせては、私だけでなくマリアの命も危なかった。

(ダメだ!もう先に攻撃するしかない!)

「クリムゾンフレア!」

私はコウメイに向かって合成術最強の術を打ち込んだ。

爆発と共に、コウメイの身体は吹き飛んだ。

「コウメイ!」

私とマリアが駆け寄る。

コウメイは息も絶え絶えだったが、何とか正気に戻ったようだった。

「陛下···お優しい陛下にしては···最高の判断でしたよ···」

こんな時でも皮肉っぽい笑顔を浮かべながら、コウメイは笑いかける。

「コウメイ!しっかりして!今助けるわ!」

マリアがそう言うのをコウメイは手で制した。もう自分は助からないと悟っているのだろう。

コウメイは私に向かって悲痛な顔でまくし立てた。

「陛下···最後の策です···マリアを連れて···退却してください···ロックブーケのテンプテーションは···女性には通じない···技を見切った陛下と···女性の戦士で構成すれば···ロックブーケは為す術もない···」

コウメイはそう言うと目を閉じ、ガクリと崩れ落ちた。

「陛下!コウメイの言う通りです!ここは退却を···!」

マリアがそう叫んだとき、



ザシュ



マリアの後ろから、無表情のロックブーケが術を放っていた。

マリアは目を見開きながらも「陛下、逃げて···」と言って倒れた。



みんな、みんな死んでしまった···。



「どうしたの?皇帝?逃げないの?」

ロックブーケは不敵に笑う。

「あ···あ···」

私は呆然とした目でロックブーケを見つめる。

「その死んだ小賢しい子の言う通りよ。私のテンプテーションは女性には効かないのよ···帝国には女性の戦士もいるのでしょう?技を見切った貴方と女性の部隊が現れたら、私はもうどうすることもできないわ」

そうだ···ここを逃げてアバロンで女性兵を再編すればロックブーケに勝てるのだ···。

しかし、それを語っているロックブーケは何故か余裕がある表情だった。

まるで···私の心の奥底を···見透かしているような···。

「ふふふ、皇帝?ズバリ言ってあげるわ♡貴方、テンプテーションを受けたいのでしょう?」



ドクン···



私は驚いた目でロックブーケを見た。

「貴方がテンプテーションを見切った時の言葉、仲間がいるから誘惑には負けられない···裏を返せば貴方は誰かがいないと、他人の目がないと戦えないのよ♡」



ドクン···



私は違うと叫びたかったが声を出すことすらできなかった。

怯えた目でロックブーケを見ることしかできない。



「貴方は表向きは帝国軍最強の戦士であり、最も責任感のある皇帝♡でも、裏を返せば守るべき者がいなければ矮小で誘惑に弱い情けない男♡もう誰も見ていない今、テンプテーションをもう一度受けてみたい♡精神を狂わされるような快感を得たい♡そうでしょう?」



違う!違う!違う!

そう叫びたかった。

だが、私はただただ震えていた。

ロックブーケは私がテンプテーションを見切った後も私を観察していたのだ。

私をどうすれば絡めとれるかだけを考えていたのだ。

全てお見通しとばかりにニンマリと笑うロックブーケ。

「でもテンプテーション、貴方はもう見切っちゃったからかけることできないわねえ♡残念だわ♡いっぱいいじめてあげて、よがらせて、狂わせてあげようと思ったのに♡」

ロックブーケはニヤニヤと笑いながら、私に近づく。

「···でも一つだけ方法があるわよ?貴方が見切ったテンプテーションを封印してしまうのよ♡そうすれば思う存分、また可愛がってあげるわ♡」

···そ、そんな···そんなことをしたら···私も帝国も終わりだ···。



ドクン



「誰も見てないじゃない?」



ドクン



「2人だけでしょう?」



ドクン



「さあ、さっきの続きをしましょう♡」



ドクン···ドクン···ドクン···











「あはは!本当に封印してしまったわ!最っ低ね♡自分の欲望に負けて歴代最低の皇帝ね♡」

ロックブーケは高笑いする。

私は膝をついて虚ろな目をしていた。

取り返しのつかないことをしてしまった。

恥ずかしくて、情けなくて仕方がなかったが、もう力が湧いてこなかった。

「うふふ、そんな顔しないの♡封印してしまったのを正解だと思えるくらいの思いをさせてアゲル♡」

ロックブーケはそう言って私の顔を覗き込んだ。





私は再び全裸にされ、ロックブーケのテンプテーションの世界に引き戻されてしまった。

「うふふ、じゃあさっきの続きよ♡いっぱい楽しみましょうね♡」

ロックブーケはそう言うと、私の前に跪きドレスを着たままの胸でペニスを挟み込んだ。

「あっぐああ!!」

高級なシルクの滑らかな感触と、その下にある胸の柔らかい感触がペニスを包み、すぐにでも暴発しそうだった。

「ほーら、お待ちかねのパイズリよ?あの異国の剣士くんは想像だけで何発もオナニーして堕ちてくれた私のパイズリよ?光栄に思いなさい♡」

そう言うとロックブーケはゆさゆさと交互に胸を動かしながら、意地悪い表情を浮かべたかと思うと舌をチラリと出してペニスに近づける。

「おちんちん、おっぱいでぎゅっと固定して舐めてほしい?」

ニヤニヤと笑いながら挑発するロックブーケ。

私は壊れたように首をガクガクと上下に動かした。

「あらあら、誰も守るものがいないと思ったら随分脆いわね♡いいわよ、感じなさい♡」

そう言うとロックブーケは胸をぎゅっと圧迫していきり立ったペニスを固定すると、ぺろ、ぺろ、とキャンディーを舐めるように一舐めずつペニスを舐めあげ弄ぶ。

「あがあ!?ぐああ!!」

私は舌がペニスを舐めあげる度に痙攣し、ガクガクと膝が笑う。

「で、出そうだ!!もうダメだ!!」

「あらあら、随分早漏なのね?死んだ仲間たちの方がまだ葛藤したし、我慢強かったわよ?

でも情けない顔可愛いからいいわよぅ♡敵に寝返った歴代最低皇帝の精液、口の中で受け止めてアゲルわ♡」

その言葉を合図にしたようにロックブーケはニヤリと笑うと、舌を這わせていただけの亀頭に柔らかな唇を近付け、ぶちゅっと亀頭にキスをして、ズズっ!ズズっ!とすすり立てるような下品な音をたてる。

さらにペニスを固定すると言っていた胸を、上下左右にぐにゃぐにゃと形を変えて竿の部分を滑らかに柔かくマッサージし、精液を下から上へとポンプのように汲み上げさせた。

「ぐあああああ!!」

屈辱的な射精。屈辱的な敗北。

ロックブーケは目を細めながら私の歪む顔を見つめながら、竿を一滴も残すまいと胸で絞り上げ、唇と舌で亀頭を攻め続け、精液を搾り続けた。

私は背筋を通る快感にもはや立っていられず、ロックブーケの肩に手を置き、目を見開きながら射精し続けた。



「あら?ここまでしてもまだ魅了の進行度は30パーセントくらいかしら?歴代最低の情けない皇帝とはいえ、少しは根性を見せてるのかしら?いいわよ♡じゃあ最後の私の下僕になる儀式は、貴方の1番避けたかった方法でしてあげるわ♡貴方が最大の辱めを受ける日が、晴れて貴方が私の下僕になる日であり、アバロンの最後の日になるのよ♡」





2ヶ月後···



「へ、陛下!?」

「そ、そんな···陛下!!」



ロックブーケは単身で私を引き連れアバロンの街に乗り込んできていた。

私は全裸にされ、首輪を鎖で繋がれ引き立てられながら、ロックブーケに連れられていた。

「うふふ、ショックでしょうね♡行方をくらませていた帝国軍最高の皇帝が、こんな悲惨な姿で連れられてご帰還するなんて♡」

ロックブーケは悠々と情けない姿をした私を連れながら、アバロンの街の真ん中で立ち止まった。

「アバロンの皆さーん!しばらく皇帝陛下を預かっちゃってごめんなさいねぇ♡」

ロックブーケはわざとらしい猫なで声で、アバロンの人々や帝国兵たちに呼びかける。

帝国の兵たちも、アバロンの人々もロックブーケのただならぬ美貌と妖艶さ、そして何より皇帝であり、帝国軍最強の戦士である私を捕らえていることに、ある者は既に魅了され、ある者は恐れ、ある者は私の身を案じて手出しができないでいた。

「今からぁ、長旅でお疲れの皇帝陛下を私が癒して差し上げます♡陛下が元気になるマッサージ見ててくださいねぇ♡」

そう言うと私に、

「ほらおちんちん上にして仰向けに寝転びなさい♡」と耳元で囁く。

私は膝を震わせながら抗議した。

「で、できない!アバロンの人々が見てる前でそんな破廉恥な真似はできない!!」

しかし、ロックブーケはニヤリと笑うと、

「だからこそいいんじゃない♡仲間のためなら、国民のためならどこまでも頑張れる皇帝陛下に有利な条件で堕としてあげるって言ってるのよ♡」

耳元で熱く囁くロックブーケ。

なんという事だ···ロックブーケは私の性格を考慮した上で、その上で堕とそうとしているのか···。

「た、頼む!もうひと思いに殺してくれ!」

私は歯をガチガチと震わせながら言った。

ロックブーケは急に真顔になると、私の首輪をグイッと寄せて言った。

「はあ?私はこれでもプライドが傷ついてるのよ。条件付きだったとはいえテンプテーションを男に破られたことにね。だから、今度はアンタに心の底から堕としたいのよ。私に逆らえる男はお兄様とワグナス様だけなんだから。

それでも嫌ならそこの一般人に術でもぶち込んでやりましょうか?死人が出るわよ?」

ロックブーケはそうまくしたて、私を冷酷な目で見つめる。

だ、ダメだ···。ロックブーケは本気だ···本気で私を国民の前で、全兵士たちの前で狂わせて下僕にしようとしてるのだ···。

私は歯を食いしばり目をつぶりながら、仰向けに横たわった。

「はーい、皇帝陛下にはぁ体力回復のために2ヶ月の間、厳正な管理の元で完全な禁欲をしてもらいました♡今日のマッサージでお疲れの皇帝陛下が元気になりますように♡」

悪意のある笑みでロックブーケはそう言うと、仰向けに横たわった私の股の間に座り、内腿をフェザータッチで撫で回し始めた。

(あ、あ、ああ!?)

敏感な部分をねちっこく撫で回され、ペニスは否が応でも反応してしまう。

「へ、陛下が!恐ろしい女に何かされてる!」

「だ、誰か陛下を助けてよ!あの女、陛下に変なことしてる!」

アバロンの人々が騒ぎ出した。

ロックブーケはそんなこと意にも介さず、内腿を撫で回していた手を睾丸の部分に滑り込ませると、

ぎゅっと指で睾丸の部分を押し込むように、マッサージする。

「あがあ!?こ、こんな!やめてえ!!」

むず痒いようなじんと甘い快感が股間に走り、私は情けない声をあげてしまう。

「皇帝ったらやっぱりお疲れなのね♡このマッサージ下半身に効くでしょう?」

ロックブーケはニヤニヤと笑うと、さらに睾丸をつまみあげ、優しく揉み込む。

「はうう!ああん!ぐああ!」

2ヶ月間禁欲を命じられていたペニスは、睾丸に走る甘い快感にビキビキと勃起していく。

皆の目は私の股間に集まっている。恥ずかしさに身悶えした。

「や、やめろ!陛下に何をする気だ!」

「俺たちが相手だ!」

帝国軽装歩兵のリチャードと、フリーファイターのオライオンが飛び出した。

「あら、日和見ばかりかと思えば少しは勇気がある子もいるのね?でも···♡」

ロックブーケは一旦手を止めて、妖艶に2人を見つめる。

それだけでリチャードとオライオンはビクビクと身体を震わせ、やがてトロンとした目になる。

(だ、ダメだ!テンプテーションだ···)

私は顔を歪ませた。

リチャードとオライオンは帝国軍の中でも優秀な戦士だが、ロックブーケのテンプテーションの前では···いや、男に産まれた時点で無力だった。

「うふふ、あの長い髪の子はクールな顔して乳首が弱いみたいよ♡後の威勢のいい子は唾をかけられるのに興奮するみたい♡男って簡単ね♡」

ロックブーケはあっさり2人を料理すると、

「可愛い坊やたち♡マッサージの邪魔をしないように警護なさい♡」

と命令した。

「はい、ロックブーケ様···」

「陛下のマッサージ完了まで、俺たちが守ります···」

2人は大剣を抜き、辺りの兵士たちを威嚇する。

「はぁい、邪魔もできなくなったところでマッサージの続き始めましょうね♡」

ロックブーケはそう言うと、今度は私の腹の部分をゆっくりと愛撫する。

「う、うわあ!こ、これえ!!」

腹のマッサージ自体も心地よかったが、ロックブーケが腹に手を伸ばしたことでロックブーケの滑らかな腕が勃起した私のペニスに触れる。

滑らかで、ほのかに柔らかい腕の感触に私は声を上げた。

「あら?どうしたの?うふふ♡」

ロックブーケは素知らぬ顔で、しかし確信犯で腹の部分を丁寧に揉みほぐす。更には、両腕の感覚を狭め、両腕でペニスを挟み込むような形にして、ぐりぐりとペニスを腕に擦りつけ掻き回した。

「あひ!?や、やめて!あぁ!」

観衆はざわつき始めた。

「へ、陛下喘いでない?」

「い、いや仕方ないよ···無理やりされてるしこんなの生理現象だろ···」

人々の声が心配の目から私を憐れむような、中には好奇の目に変わる者も出始めた。

(あああ!もう消え去ってしまいたい!!)

私は恥辱と甘い快感に震え続ける。その間もロックブーケは意地悪い笑みを浮かべながら、身体を揉みほぐし、確信犯的にペニスを腕や肘に擦り付け、私の性感を高めていく。

「次は胸と肩をほぐしますね♡」

そう言うとロックブーケは仰向けの私に覆いかぶさるような姿勢になると、私の胸と肩の筋肉を揉みほぐしていった。

「あああ、き、気持ちいい···」

わざと美しい顔を間近に近づけ甘い吐息を私に嗅がせる。巧みなマッサージに身体中の筋肉が揉みほぐされ、血流は異常なほど回り、性感が高まっていく。サラリとした長い髪が身体をくすぐる。

もう私は蕩けきり、顔を緩ませて敵のマッサージを受け入れていた。

「へ、陛下気持ち良さそう」

「な、何か陛下の様子おかしくない?」

観衆の声ももう夢心地の気分の前では虚ろだった。

そして、ロックブーケのさらなる責めが始まった。



ピタリ



「あああ!!」

「うふふ♡脚で失礼するわね♡」

ロックブーケは私の上半身を揉みほぐしながら、膝をぴったりの睾丸とペニスに密着させ、むっちりとした膝をプルプルと震わせる。

限界に勃起したペニスの久々の甘い刺激に私は悶絶して、背中を反らせる。

もはや勃起は隠せない程に、いやかつてないほどに反り上がり、性感も高まりに高まり、視界はピンクにボヤけてきた。

「へ、陛下が洗脳されちゃうよ!だ、誰か助けてよ!」

「いや、あれは凄すぎるよ。へ、陛下悪くないよ···お、俺ももう···」

「ちょっと!あんた何してるの!」

「お、男達何考えてるの!?」

観衆も男達はもう堪らず股間を押さえる者もで始めた。

「あら、アバロンの観衆も盛り上がってきてるわね♡じゃあ大サービスで···♡」

そう言うとロックブーケは観衆の方に目を向ける。

妖艶な目をしてゆっくりと舌なめずりをし、そのプルンとした唇に手を添えるとしばらく溜めて、



「チュッ♡」



と投げキッスをした。



それが合図だった。



「ああ、すげえよ!もう我慢出来ねえ!」

「も、もうたまらない!エロすぎるよ!」

「な、なにこれ!変な気持ちが!?」

男達は皆一斉にズボンを脱ぎ捨て、股間を扱き始める。

庶民も、戦士も、術士も···私を心配してくれて集まってきたであろう男達は皆、ロックブーケの妖艶な手つきに翻弄され、投げキッスを合図に我を忘れて自慰を始めた。

「ち、ちょっと!何考えてるの!」

「へ、陛下を助けなさいよ!」

女達のヒステリックな声が上がる。

ロックブーケはその浅ましい光景を楽しげに見つめ、私の方に向き直る。

「ねえ、ここもマッサージしてほしい?」

悪戯な表情でつんつんとペニスをつつく。

「ああっ!?」

私は性感を思いっきり高められた状態で、勃起した股間をつつかれて絶叫した。

「『アバロンをロックブーケ様に差し上げますので、お手手の穴に入れてください』ってお願いしたらフィニッシュしてあげるわ♡」

て、手の穴?

ロックブーケは私の困惑を見抜くように言った。

「そう、お手手の穴よ♡」

ロックブーケは祈るように手を組むと、そこに口をすぼめて唾液をトロトロと流し込む。

男達の歓声と、女達の悲鳴が同時に起こった。

そのいやらしい光景に、私は興奮しながら荒い息をする。

ロックブーケは唾液のネバネバを見せつけるように、糸を引く手のひらを見せつけ、

「お願いできたら貴方のビキビキに勃起したおちんちん、私のこの手の穴に入れてあげる♡この高ぶった状態でのお手手の穴、すっごい気持ちいいわよ♡意識飛んじゃうかもね♡」

ああ···ああ···ああ···。

「へ、陛下!入れてもらえよ!俺、それ見ながら扱きてえよ!」

「う、羨ましすぎる!見たい見たい!」

「ちょっと!ふざけないでよ!アバロンが終わっちゃうわよ!」

「陛下!正気になって!!」

観衆のヒステリックな声が入り乱れる。

だが、もう荒い息が止まらない。火照る身体が静まらない。

手の穴に入れたい!ドロドロの熱い唾液まみれのお手手の穴に!綺麗で滑らかで繊細なあの手の中に···!

「陛下、アバロンを守って!」

入れたい!入れたい!

「陛下!ズルいよ!俺も手で犯されたいよ!」

入れたい入れたい入れたい!

「陛下ぁ酷い···千羽鶴折って応援したのに···」

入れたいダメだ入れたいごめんなさい入れたい入れたい入れたい

「私のお手手の穴も、皇帝のおちんちん犯したくてキュッて締まってきちゃってるぅ···♡皇帝の苦しそうなおちんちん、思いっきり搾って吐き出させてあげたいなぁ···♡」

入れたい熱い助けて入れたいダメ入れたいごめんなさい入れたい入れたい入れたい



「あ、あばろんを、ロックブーケさまに、さ、さしあげますので、お手手の穴に、い、いれてください···」

その瞬間男達の歓声と、女達の悲鳴と怒号が巻き起こる。

ロックブーケ様はこの上なく満足そうに、サディスティックに笑っている。

私ももはや笑っていた。正確には顔に力が入らなかった。ロックブーケ様のお手手の穴への期待で、もはやふやけきっていた。

「はぁい、よく出来ました♡じゃあたっぷり濡らして、挿入しようね♡」

そう言うとロックブーケ様は両手の平を私に見せつけるように、妖艶にベロリと舐め上げて、唾を手の平にボタボタと落とした。

そして、私と観衆に聞こえるように、祈るように両手を組み、



クチュ!クチュ!



ニヤニヤと笑いながらわざと大きな唾液の音を立てて、私と観衆を挑発する。

観衆の中にはその音を聞いただけで、それだけで絶叫しながら射精する者もいた。

「はぁい♡じゃあお手手の穴にいらっしゃぁい♡」

私は顔を歪め、腰を突き上げ、ロックブーケ様におねだりをする。

ロックブーケ様はニヤニヤと笑いながら組んだ両手を私のペニスにコツンと当てた。

「あひぃ!!」

「あん♡おちんちん大きすぎて、お手手の穴キツすぎて入らない♡」

グリグリ···グリグリ···。

(あ、ああ!き、気持ちいい!!は早く、入れてえええ!!)

ロックブーケ様はビキビキに勃起した私のペニスを、コツンコツンと意地悪くお手手の入り口に当てて中々入れさせてくれない。

挿入しようと腰を振るが、手を巧みにズラして回避する。ロックブーケ様の顔は勝ち誇った表情を浮かべていた。

(ああ!くそ!入れてよおおお!)

私が諦めて腰を落とした瞬間、



ズブズブズブ!!



「あん♡入っちゃった♡」

私が諦めたその瞬間を見計らい、ロックブーケ様は私のペニスにお手手の穴を思いっきり挿入させた。

「ぐあああああああ!!」

私はその不意打ちに目を見開き、腰を逸らした。

唾液で濡れそぼった手の穴は、今までのどんな性交より締まり、滑らかで、熱く、複雑に動き、私を翻弄した。

「うおお!俺も入れてえよ!!」

「いやぁ!!いやぁあああ!!」

男達も女達も騒ぎ立てるがもうどうでもよかった。

浅ましい私と観衆を見下して笑う、冷酷で美しいロックブーケ様しか見えなかった。

「皇帝は腰動かさなくていいからねぇ♡私のお手手に犯されちゃいなさい♡」

「は、はいぃい!!あがぁああ!」

仮に腰を動かせと言われても、よがることしか出来なかっただろう。

それくらい、ロックブーケ様の手の動きは巧みで、私のペニスをきつく締め上げ扱きたて、翻弄した。

「あん、すごぉい♡皇帝のおちんちん大きくて硬くて、お手手感じて濡れてきちゃう♡」

ロックブーケ様は心から馬鹿にしたようにそんなことを言うと、私のペニス目掛けて口からトロリと唾液を垂らした。

唾液はペニスにしっかり命中し、私はその熱さと粘り気に身体を震わせて絶叫する。

「あぁん♡お手手気持ちよすぎて締まっちゃう♡皇帝、一緒にイこう♡イクときは言ってね?アバロン終焉のお祝いに一緒にイこう♡」

「は、はい!も、もうすぐイキます!」

私は首をガクガクと振った。

ロックブーケ様は組んだ手をギュッとすぼめ、指を複雑にカリに引っ掛け、唾液で滑らし、私のペニスを追い詰める。

「イキます!もうダメです!ロックブーケ様!イキます!」

私は叫んだ。

「はぁい、イっちゃいなさい♡お手手の中で思いっきり中出ししなさいねぇ♡」

ロックブーケ様は意地悪く笑うと、シェイクするように、組んだ手をかき回した。手の平が指が、泡だった唾液が、ペニスにいっせいに絡みつき、トドメをさした。



クチュクチュクチュクチュ!!



「あぎぃいいいいいいい!!」

私は雄叫びのような絶叫をあげながら全てを撒き散らした。

「きゃはは!出た出た!もっと、もーっと出しなさい♡枯れるまで出していいのよ♡この射精で皇帝としての貴方も、アバロンの歴史も終わりなんだから♡」

ロックブーケは高笑いしながら、手のシェイクをさらに加速させる。

強制的な禁欲や性感マッサージの効果もあって、脈動は止まる気配なく、精液を撒き散らし続けた。

あれだけ気にしていた観衆の声はもう聞こえなかった。

新たに植え付けられた快楽に、ひたすらのたうち回っていた。

もっと誰かに見られて、辱められたいとすら思った。

ロックブーケ様は私に新たに生きる意味を与えてくれたのだ。







18XX年

最終皇帝



ロックブーケにアバロンを掌握され、帝国は滅亡する。



登場人物

ベネディクト

聖騎士ホーリーオーダー。最終皇帝に引けを取らない戦闘力と判断力の持ち主で、アバロン奪還のレジスタンスのリーダーとして外部から秘密裏に招聘された。温厚で仲間思いだが、妹マリアをロックブーケに殺され、ロックブーケに強い恨みを持っている。



フィリップ

帝国猟兵。勝ち気でせっかちだがどこか憎めない性格。弓の扱いに優れ、目にも止まらぬスピードで矢を飛ばし、相手を一瞬で仕留める『瞬速の矢』を得意とする。



ライブラ

宮廷魔術師。帝国大学を優秀な成績で卒業した秀才で水術と風術のエキスパート。術力の消耗が激しく数回しか使えないが、相手の動きを一瞬止めて、その後もしばらく相手より速く動くことが出来る水の最高術『クイックタイム』を使うことが出来る。



ドワイト

帝国軽装歩兵男。どんな武器も器用に使いこなし、特に大剣を得意とする冷静沈着な頼れる戦士。帝国軽装歩兵女のシャーリーとは恋仲。



シャーリー

帝国軽装歩兵女。帝国滅亡後、アバロンに残った唯一の女性戦士。どんな武器も器用に使いこなすが、特に小剣の扱いに優れている。笑顔を絶やさない朗らかな性格で、レジスタンスのムードメーカー。ドワイトとは恋人同士の関係。



プロローグ

ベネディクトの視点



「よしっ!今夜は見張りも手薄ですよ!」

敵の動きを見張っていたフィリップが帰ってきた。

私は頷いた。

「ベネディクト様には、ここまで協力して貰って本当に申し訳ありません」

宮廷魔術師のライブラが言った。

「いや・・・ガンパーランドを救ってくれた帝国への恩義があるし当然のことだと思ってるよ・・・それに・・・」

ロックブーケには妹マリアを殺された恨みが・・・そう言いかけて私は口をつぐんだ。



陛下を慕っていたマリアは、自ら志願してロックブーケ討伐の部隊に従軍し、そこでロックブーケの手によって戦死したという。

生き残った陛下も、ロックブーケの妖しい魅了攻撃によって、公衆の面前で晒し者にされ、それを見た男たちはほぼ全員魅了されて下僕となり、女たちは浅ましい男たちに絶望してアバロンを去っていったと聞く。

ここに残った私以外の4人の帝国兵は魅了状態を免れ、アバロンの墓地地下の元シーフギルドを拠点にして、帝国を奪還するレジスタンスを結成した。

そして、私は秘密裏に呼ばれリーダーになってほしいと懇願された。

アバロンへの恩義、無念の死を遂げた妹のため、私はその要請を二つ返事で承諾した。

「しかし、結局ロックブーケについてわかってるのは、あの魅了は女性には効かないということだけですね・・・」

ドワイトは首を傾げる。

「そうだなあ、しかしその女性兵士が帝国滅亡の後、男共に愛想尽かして、シャーリー以外出ていってしまったのは痛いよな・・・」

フィリップががっくりと項垂れる。

「女性があの情けない光景を見てしまったら、男性に愛想をつかせてしまって仕方ないですよ・・・シャーリーが残ってくれたのは本当に奇跡的です・・・」

ライブラも天を仰ぎながらため息をつく。

「で、でもさ!あれって男性を従わせる術か技なんでしょ?皆、無理矢理魅了されたようなものじゃない?あれで全男性に愛想尽かすっていうのもちょっと男の人が酷だよね!」

シャーリーはわざと明るく笑い飛ばす。男性メンバーを気遣いできるシャーリーらしい振る舞いだった。

「まあ、お前はどんなことがあっても愛してもらえる、信頼出来る男が1人いるもんな?」

フィリップが片目を開けて、皮肉っぽく笑った。

「え、え!?い、いや、そういうことが言いたかったわけじゃ・・・」

シャーリーは顔を赤らめる。

「・・・私はロックブーケにどんな魅了攻撃を仕掛けられたとしても、効くことはないよ」

クールなドワイトが優しい笑みを浮かべてシャーリーの頭を撫でた。

シャーリーはその幼い顔を湯気が出そうなくらい真っ赤にし、潤んだ瞳でドワイトを見つめる。

「やれやれ・・・」

「ごちそうさま、ですね」

フィリップとライブラが呆れた顔で私に同意を求めた。

私は絶望的なこの状況でもこんなやり取りができるこのメンバーを皆可愛らしく、そして頼もしいと思い、微笑んだ。

レジスタンスとして残った四人は、ロックブーケ討伐時に選ばれなかった戦士たち。

つまり、ハンニバルやソウジ、コウメイには個々の戦闘力は及ばないだろう。

しかし、男たちはほぼ例外なく魅了されたあの異様な出来事とも言われた帝国最後の日に、魅了状態を持ちこたえた戦士たちでもある。

そういう意味では、こと対ロックブーケ戦に関しては、あの時選ばれたメンバーより可能性があるとすら感じていた。

何より私は外部から来たが、このメンバーが好きだった。誰一人死なせたくないし、誰一人辛い思いをさせたくない・・・そう思っていた。



[chapterフィリップ編]

フィリップの視点



「じゃ、偵察に戻るわ!おいベネディクト様の前でバカップルっぷりは控えめにしとけよ!」

軽口を叩いて、偵察に戻る。

シャーリーが顔を赤らめて抗議しようとするのを、笑いながら流して、墓場の穴からそっと街に出た。

「しっかし、今日は本当に見張りがいないな・・・」

アバロンの街は不気味なくらい静まり返っている。魅了された男もモンスターも気配がない。

「城はどうかな?」

ロックブーケはアバロン制圧後、アバロンの城の中に住んでいると聞いている。

「この様子なら注意しながら潜入するのアリかもな・・・」

潜みながら城門の前まで立った。

いつもはモンスターか魅了されている兵士がいるのだが、今日はどちらも全く見ない。

「城の中入れるのか?」

アバロン滅亡後、城の中に潜入できたことはまだ1度もない。

俺は全神経を研ぎ澄まして、城の中の聞き耳をたてた。

やはり何の気配も感じられない。

「これは行けるな・・・!」

俺は音を立てないように庭を周り、城の勝手口の入口を開け、首尾よく中に忍び込んだ。

「マジかよ、本当に何も無い・・・」

俺たちが見ない間にロックブーケたちは城を留守にしていたのだろうか?

いや、こんな一瞬の間にアバロンの外に移動したとは考えにくいが・・・。

「とにかく、今の城の探索ができるチャンスだ!」

俺は注意深く城の2階に上がった。

2階の玉座の間から話し声が聞こえる。

1人は低い男の声だったが、もう1人は艶やかな女の声だった。

(ロックブーケだ!)

直感でそう思った俺は持っていた弓矢を握った。

玉座の間のドアを音を立てないように、相手にわからないくらいにそっと開け、中を覗いた。

(やはり!ロックブーケ・・・!)

中にはロックブーケと魅了されたアバロンの文官が話していた。

あの時の陛下がやられた時以来、見るロックブーケはやはり美しく、大きな胸とくびれた腰、スカートで隠れているが劣情を呼び覚ますような鍛えられた尻と脚・・・。

まさに男を狂わせる女王の妖艶さの持ち主だった。

(だ、ダメだ!何見とれてんだよ!あ、あいつはアバロンを崩壊させた憎むべき七英雄だぞ!)

帝国の玉座に我が物顔で座っている憎むべき女相手に何を考えているのだ。

俺はまた静かに闘志と気合を入れ直し、息をまた潜めて聞き耳を立てた。

「ロックブーケ様、見張りをこんな手薄にして大丈夫ですか?」

跪いている文官はロックブーケに不思議そうに聞いた。

「大丈夫よ、どうせこの地方にもう私たちに抵抗する勢力はないわ・・・それなら未だ我々に抵抗してる地方に軍を回すのが先決よ・・・」

ロックブーケは気だるそうに言う。

(まだ俺たちのレジスタンスの存在に気がついてないのか、好都合だ・・・)

俺は息を潜めながら喜んだ。

これなら上手くすれば、手薄な城内に奇襲をかけることもできる。上手くすればロックブーケを討ち取れるだろう。

「ちょっと今日は1人になりたいわ・・・しばらく玉座で休ませて頂戴・・・」

「は、はい・・・!」

文官は慌ててくるりと、俺の潜んでいるドアの方に向かった。



ま、まずい!!



俺は慌ててドアから離れて物陰に隠れる。

ドアがほんの少しとはいえ、開いたままだった。気付かれるかもしれない。



ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・



文官はドアには気がつかずそのまま階段を降りていった。



た、助かった。



俺はまたドアを音を立てずにそっと開き、中を見つめた。

中にはロックブーケが玉座に座って、何かを思案するような顔でくつろいでいる。

(い、今ってチャンスじゃないか?)

俺は持っている弓矢を握り直した。

今、この視覚から俺の得意技の「瞬速の矢」を放てば、ロックブーケの頭を射抜けるかもしれない。

仲間に報告することも考えたが、俺にはこれがロックブーケ暗殺の千載一遇のチャンスに思えた。

「狙うしかねえ・・・」

俺が弓を構えかけたその時・・・

「あー、良い方法ないかしら・・・」

ロックブーケは独り言を呟くと、すっと右足を上げて脚を組んだ。

(うぉ・・・!)

静かな部屋に衣の擦れる音がする。

無自覚に上げられた足のせいで、ひらりとしたスカートが目繰り上がり、艶かしい太ももが露になった。

俺は心臓が飛び上がりそうになる。あともう少しで、弓を落としそうだった。

「こうして座ってるのも暇ねえ・・・」

ロックブーケは組んでいた脚をすっと下ろすと、伸びをするように脚を伸ばし、また右脚を上げて脚を組む。

(うわあぁ・・・す、すげえよ)

心臓がドキン、ドキンと高鳴る。下半身がムズムズする。

まだ見つかってもいないのに、無自覚なのに、脚を組み替えただけなのに・・・ロックブーケにやらせると男を魅了させる悪魔じみた行為になる。

(ど、どうしよう・・・)

心臓のドキドキと下半身の興奮が抑えられない。ロックブーケの足に釘付けだった。

「あー、足痛いわ。ブーツ脱ごうかしら・・・」

ロックブーケはそう言うと、靴紐を解くために前かがみになった。

「う、うおおお!!す、すげえ!!」

俺は興奮で口をパクパクとさせる。もう少しで声が出そうだった。

前かがみになったロックブーケの胸もとから、豊満な胸の谷間が半分くらい見える。

大きくて柔らかそうなその胸の谷間・・・揉みしだいたら、顔を埋めたら、間違いなく魅了されそうだ。

もう、脳も血液も沸騰しそうだった。もはや暗殺どころではない。

ロックブーケはしばらく前かがみになっていたが、靴紐をほどきおわると、すっとブーツを脱ぐ。

「あー、やっぱり素足は楽だわ・・・」

ロックブーケは解放されたような顔をして素足になった両脚を高々

とあげる。

(うわあぁ・・・た、たまんねええ・・・)

ロックブーケの鍛えられたた太腿と足裏の視覚的光景もさることながは、ブーツの中の素足。

こんなに離れてるのだからそんなはずはないのに、蒸れた酸っぱいような甘いような、誘うような匂いが充満したようにすら思えた。

(だ、ダメだ・・・今弓をうっても絶対当たらねえ・・・かすりもしねえよ・・・)

ロックブーケを覗き見しているだけで、興奮で体温が熱くなる。

今、瞬速の矢を射ようとしても手に力が入らず、標的のロックブーケに集中することもできないだろう。

俺は弓を置いてしまった。何とか抑えようとはしているが、自然と息が荒くなっていく。

(そ、そうだ!い、1回ヌいてしまおう!バレないように出しちまって、スッキリした頭で弓を射て倒しちまえばいい・・・!)

宿敵を前にして何を考えているのだと言われそうだが、今の俺には最高の案に思えた。

こんな状態では弓どころか、退却して皆のいる隠れ家に戻ることすらできない。

これしか・・・これしかない・・・。

俺はすっとズボンを下ろすと、自分のペニスを握った。ペニスはもういきり立ち、カウパーまで垂れ流している。

ロックブーケはそんなことを知る由もなく、素足のまま足を無造作に組み替えたり、リラックスした姿勢で脚を広げたりして、俺を無自覚に挑発していく。

(すげえ・・・すげえ・・・今日忍び込んで良かった・・・)

今までで最高のオカズだった。

俺は顔を紅潮させてペニスを扱いた。

「あ、ヘアピン椅子に落としちゃったかな?」

ロックブーケはふとそんなことを言うと、立ち上がり背を向けてゴソゴソと玉座にヘアピンを探し始める。

(ひ、ひああ!!お尻が!!お尻がああ!!)

俺のボルテージは最高潮に上がる。

玉座にお辞儀をするように背を向けたロックブーケのお尻が、覗き見てる俺に向かってぐっと突き出され強調される。

見たい、顔を埋めたい、擦りつけたい・・・。

欲望は次から次へと湧き上がり、俺の扱く手はもう止められなかった。

(こ、このままバレないようにイこう・・・)

俺は射精に向かって準備し始めた。

このあとすぐに弓を持って瞬速の矢を射つのだ。我ながら最高の案だ。



その時だった。



椅子に落ちたヘアピンを探していたはずのロックブーケが、ふっと後ろを向き



ニヤァ・・・



妖艶に、いや妖艶というより、罠にかかったネズミを見る目で笑った。完全に俺と目が合っていた。確実に俺のことを見て笑っていた。



(え、あ!?え!?)

手を速めて扱いていた俺の手がなんとか止まる。

ロックブーケはニヤニヤ笑いを止めずに、今度は確信犯的に挑発するように腰をクネクネと動かし始める。

(し、しまった!!う、うあああ!!)

強烈な光景を前にまた俺のペニスを扱く手が、勝手に動き出す。

(や、ヤバい!ば、バレてる!に、逃げなきゃ!!)

それでも、俺は見つかってしまった恐怖と浅ましい行為がバレていた羞恥心、そして快楽への欲求で、もう身体が言うことを聞いてくれない。動けないままペニスを扱き続けた。

(あああ・・・し、しまった・・・さ、最初から・・・ば、バレてたんだ・・・!!)

思えばロックブーケはすぐに俺が覗いてたことに気がついたのだろう。

それなのに無自覚のフリをして身体を見せつけ挑発し、覗いてる俺に自慰をさせて、弄ぶつもりだったのだ。

ロックブーケはニヤニヤといたぶるような笑みを絶やさぬまま、くるんとこちらに向き直ると、また玉座に座り込んだ。

そして、蔑んだような笑みは絶やすことなく、クネクネと腰を動かしながら腰を玉座に擦り付けたり、わざと椅子にバウンドするように上下に腰を浮かせたりした。

騎乗位を想像させるその光景。扱く自分の手がロックブーケに無理矢理犯されているような錯覚に陥る。

俺はもう逃げられないことも、手を止められないことも悟った。そして最初からこの女には勝てるはずもなかったことも。

初めから自分の魅力も、男の考えも、男が自分に勝てないことも知り尽くしているのだ。

(だ、ダメだ、出そうだ・・・)

ロックブーケは腰を意地悪くクネクネと動かしながら、

わざとらしく俺に下から突かれて喘いでいるような切ない表情をしたかと思うと、

急にこちらの下心を全て見透かしたような、勝ち誇った表情に変えて舌なめずりした。

その表情を見た瞬間、俺の最後に残っていたアバロンの戦士としての誇りも、仲間たちへの思いも、捕まることへの恐怖も・・・全て崩壊してしまった。



「ああっ!いくっ!!」



当初は潜入目的だったのに、声が出てしまう自慰射精。

射精は今までにないくらい勢いよく、まるで堰き止めていたのが嘘のようにドクン!ドクン!と射精し続ける。

ロックブーケは無言のまま、大げさにも中出しをされたかのような恍惚の顔をしてさらに挑発する。

そして、俺は相手の思惑通り、敵の女に騎乗位で責められ、中出しをしてしまったかのような罪悪感と自慰とは思えない陶酔感に襲われる。

「がああ!!と、止めてくれえ!!」

ドクン!ドクン!ドクン!

ロックブーケは恍惚の顔のあと、今度は意地悪く搾り取るかのような表情に変化して、腰をクネクネ前後に小刻みに玉座に擦り付けた。まるで騎乗位で一滴残さず搾り取るかのような艶かしい悪女の動き。

それに合わせるかのように俺は意思に反して扱き続け、太い2発目が発射される。快楽と罪悪感が背筋を何度も往復する。

悪夢の夜が始まる・・・やがて、俺は床に転がり荒い息をしながら、ただこれからのことに震えていた。





「あらあら、忍び込んだ割には随分と派手にぶちまけてくれたわね」

ロックブーケは俺を見下ろしながら、精液を床と扉に大量に撒き散らしたことを皮肉った。

ロックブーケの淫靡な挑発による強制的とも言える自慰でごっそりと精を抜き取られた俺は、座り込んで肩で息をしながらロックブーケを睨みつける。

「ドジで気配バレバレな侵入者で助かったわ。本当にしばらく大幅に配下達は他の地域に動かしているのよ。まだ抵抗する勢力がアバロンにいたなんて考えられなかったわ」

ロックブーケは身を乗り出すと、

「さあ、貴方の仲間の居場所を教えなさい♡」と俺の目を見て問いかける。

「ふざけんな!殺すなら殺せ!仲間を売るような真似絶対にしないからな!」

俺は荒く息をしながらまくし立てた。

「ふふ、憎い敵をオカズにオナニーしたようなお猿さんにしては、とっても仲間想いなのね♡」

ロックブーケは愉快そうに笑う。

「でも、私は貴方を殺したりなんかしないわ♡むしろその逆・・・最大限に利用して、ボロボロになるまで使ってアゲル♡」

ロックブーケの目が怪しげに光った。



「な、なんだこれ!?」

俺は装備を全て剥がされ、丸裸にされ、ロックブーケと俺以外何も無い空間に寝転がらされていた。

両足と左手は鎖でガッチリと繋がれ、右手だけが自由になっている。

ロックブーケはクスッと笑うと、

「テンプテーションの世界にようこそ♡」と言った。

「な、なんだよこれ!?どうなってんだよ!」

俺はこれから起こることが予想できず震えた。

「今から貴方の歪んだ望みを叶えてあげて、私専用の下僕にしてあげるのよ♡」

ロックブーケは言い放った。

「げ、下僕だと?ふざけんなよ!俺は陛下がやられた日もお前の魅了攻撃にはかからなかったんだぞ!こんなことをしても無駄だ!」

俺は自信満々に言った。

「魅了攻撃?」

ロックブーケはキョトンとした顔で聞き返した。

「ああ、皇帝を下僕化させた時に男の兵士や国民を魅了したことかしら♡あの時私はテンプテーション使ってないわよ♡」

ロックブーケは平然と言う。

「え・・・」

俺は呆然となった。

「テンプテーションを使ったのは元々かかっていた皇帝と、途中で邪魔しにきた男の子二人だけよ♡」

ば、馬鹿な・・・。

俺はあの時ですらぎりぎりのところで性欲を抑えていた。本当に気を抜けば魅了されそうだった。

あ、あれはロックブーケの技ではないというのか?

「あとの人たちは勝手に私を見て欲情しちゃって、勝手に魅了されたのよ。さっきの貴方が私を覗き見して我慢出来なかったようにね♡」

そ、そんな・・・さっきの俺への挑発攻撃も術や技じゃなかったというのか?

俺はただ、この女に普通に手玉に取られていたなんて。

「まあ、占領した後はもっと深く魅了するためにアバロン全体にテンプテーションをかけてあげたけど・・・美しすぎる私と本能に逆らえない男では仕方ないわね♡」

ロックブーケは高笑いする。

な、なんということだ。

俺もライブラも、ドワイトもあの時魅了されなかったのだから、ロックブーケの魅了攻撃にそれなりに耐性があると思っていた。

でも、あれはロックブーケの魅了攻撃ですらなかったのだ。ただただ、男たちはあの時のロックブーケのそのままの美貌と妖艶さにひれ伏してしまっただけだったのだ・・・。

そして俺もあの時は耐えられたものの、ロックブーケの本気の誘惑攻撃はまだ味わってもいなかったのだ。

そして・・・さっき少し身体を見せつけられただけで欲情して自慰を止められず、今からは本気の誘惑攻撃を受けようとしている・・・。

「ひ、ひいいぃ・・・」

俺は身体が震え出した。ダメだ・・・こんな女の誘惑に勝てるわけがない・・・。俺も狂わされるんだ。

あの時のリチャードやオライオンのように、もしくは欲望に溺れて国まで投げ出してしまった陛下のように・・・。



ロックブーケは震える俺に添い寝するように横に寝そべった。

ロックブーケのじんわりと温かな体温と柔らかな身体の質感が伝わる。

「や、やめてくれ!た、助けてくれ!」

俺は慌てて体を引き離そうとするが、身体は恐怖で震え、更には右手以外拘束されていてどうすることもできない。

「ふふふ、もう震えちゃって可愛いわ・・・あなたごときじゃ私が本気を出せばすぐにでも堕ちてしまいそうね?」

ロックブーケはにんまりと笑う。

「単純に責めたらあなたみたいな意思の弱いマゾ男は一瞬で堕ちてしまうから、大サービスで私からはあなたのおちんちんには触れないであげるわ・・・あなたは自滅するのよ♡私に触れられてもいないのに、唯一解放されてる右手で、おちんちんをシゴいちゃって、自分から堕ちて自滅するのよ♡」

ロックブーケは高らかに宣告した。

「う、嘘だ・・・そ、そんな馬鹿なことが・・・」

俺は否定したかったが、もう自信がなかった。

現にさっき何もかけられてもいない状態で自滅している前科がある。もう誘惑を跳ね返せる自信がなかった。

「ふふふ、怯えちゃって可愛いわ。でも、あなただって帝国軍のの1人なのでしょう?きっと仲間がいるのでしょう?同じ失敗を繰り返しちゃダメよ♡」

そうだ・・・俺も弓の精鋭部隊帝国猟兵の1人だ・・・信じて待ってくれている仲間たちもいる・・・さっきと同じ失敗を繰り返すわけがない。

俺はキッとロックブーケを睨みつける。大丈夫だ!強い意志を持つんだ!

ロックブーケは俺の瞳に力が戻ったのを確認すると、嬉しそうに笑い顔を俺の耳に近づけて、

「・・・もし負けたら・・・生涯私の下僕確定人生だから・・・覚悟しなさい♡」

熱く囁き、最後にフーと耳に優しく息を吹きかけた。

「ああっ!?」

俺はそれだけでよだれを飛ばしながら仰け反った。ベニスもピクリと反応する。

「さあ、まずはビンビンにおちんちん立たせないとね♡」

ロックブーケは囁いた。

(だ、大丈夫だ!要は何されようが自分で触らなければいいんだ!!)

俺は解放されてる右手の拳を握りしめて、目を瞑り歯を食いしばった。

「あら、目をつぶるの?ふふふ、いいわよ♡じゃあおちんちん以外のどこから可愛がってあげようかしら?」

ロックブーケは指をフェザータッチでつつつと俺の上半身に這わせる。

(ひ、ひいぃいい!!)

俺はゾクゾクする感覚に耐えるために必死に目を閉じて身体を拗らせた。

つつつ・・・つつつ・・・。

ロックブーケの指が胸のあたりで止まる。

(ま、まさか・・・そ、そこは・・・)

ロックブーケの指はクルクルと円を描きながらなぞる。円はだんだん小さくなり、その場所を目指してるのがわかる。

「ふふふ、どこ目指してるかわかる?もうすぐ到着予定よ♡」

(ああっ!?そ、そこはダメだ!!や、やめ・・・)

そして、その瞬間は訪れた。

クリ、クリ、クリ・・・。

「うあっ!?はあぁん!!」

俺は思わず閉じていた目を見開いた。

ロックブーケは楽しげに笑いながら、俺の乳首を人差し指で引っ掛けるように、弄んでいた。

いじられた乳首からは、甘い甘い微弱な電流が走ったように、身体を跳ねさせる。

「ああん!ああっ!?ああっ!」

俺はもう堪らず甘い悲鳴を漏らす。我慢していたペニスも、ピクリ、ピクリと乳首責めに反応してきた。

「ふふ、まだ指で触ってるだけよ?これから乳首舐めるんだから♡」

な、舐める?

俺はギョッと目を見開いた。

指でいじられているだけでこんな気持ちいいのに、舐められるだなんて、耐えられるわけがない・・・。

「や、やめてくれ!お願いだ!」

俺は震えながら叫んだ。

しかし、ロックブーケは俺の懇願などお構い無しに、無慈悲に唇を俺の乳首に吸い付けた。



ちゅぷ・・・



「ぐあああああああ!!」

口から思わず絶叫がこぼれでる。

「ふふふ・・・♡」

ロックブーケは淫靡な水音をたてながら、柔らかな唇で乳首に吸い付き、舌を小刻みに這わせる。

「ああ・・・はうう・・・あああ・・・」

最初の快感こそ衝撃的だったが、ロックブーケの乳首舐めはあくまで優しく、柔らかくて優しい唇の感触と、熱くて蕩けるような舌の感触を敏感な乳首にねっちりと伝えてくる。

(あああ・・・気持ちいい・・・)

俺はもう絶叫することもなく、半分夢心地だった。ずっとこうされていたい・・・とすら思えた。

ロックブーケはうっすら微笑みながら片方の乳首を舐め、もう片方の乳首を指で優しく弾く。その度に甘い快感が駆け巡る。

(す、すげえ・・・も、もう、死んでもいい・・・)

脳内は天国だが、ペニスはピクン、ピクンと跳ね回り、ついには限界まで肉と血液を集めて張り詰めた。

愛撫を求めて、ドクドクとカウパーを垂れ流す。

ロックブーケは俺の下半身を確認すると、ニッと笑って乳首舐めを中断した。

「あ・・・」

蕩けるような快感が中断され、俺はねだるかのような情けない声をあげた。

「ねえ?おちんちん触らないの?」

ロックブーケは俺に顔を近づけて笑う。

「あ・・・う・・・あ・・・」

俺はロックブーケの目をまともに見ることもできない。

「おちんちん苦しいでしょ?男の子だもん、苦しいよね?握るくらいならいいんじゃない?」

そう言うとロックブーケはまた俺の乳首にペロリと舌を這わせる。

「あ・・・」

俺は情けなく喘いだ。

(そ、そうだ、握るだけなら・・・握るだけなら大丈夫だ・・・)

むしろこのまま放置して、限界まで我慢してしまっては、反動の方が大きいだろう。

俺は顔をロックブーケから背けながら、ペニスをやんわりと握った。

「ああ・・・」

乳首責めで焦らされ、パンパンに勃起したペニスは、握っただけでビクビクと待望の刺激に歓喜した。

「あーあ、握っちゃった♡でも大丈夫だよね?手を動かさなければ、あなたが勝負に負けることはないんだから♡」

ロックブーケは悪戯っぽく微笑んだ。

そして、乳首に唇を近づけると、またねっとりと舌を這わせてなぶり始めた。

「はああ・・・ううう・・・あふうう・・・」

やんわりと握っている手の中でペニスがさらに膨らみを増していく。

握った部分が熱を持ち、さらなる刺激を求めてピクン、ピクンと跳ねた。

ロックブーケは俺の目を意地悪く見つめながら舌を這わせ続ける。

熱く濡れた舌はねっとりと乳首に唾液を絡みつけ、さらにじんわりとした快感を脳や背筋、下半身に送り込んでくる。

(ああ!!思いっきり扱いて楽になりたい!!)

俺は目眩のする思いをしながら、握ったまま必死に耐えていた。

握った部分から快感が溢れ、カウパーがドクドクと滲み出る。

(く、苦しい・・・苦しいよう・・・扱きたいよう・・・)

「ふふふ、耐えてる耐えてる!見直したわ!なかなかやるじゃない♡」

ロックブーケはようやく身体を起こすと、下半身の方に移動した。

「ま、待てよ!触るのはなしのはずじゃあ・・・!」

俺は必死に抗議した。

もしロックブーケに今のペニスを触られたら、一瞬で爆ぜて、精液を暴発してしまうだろう。

「そんな約束を破るような興醒めなことは私はしないわ・・・ただし・・・」

そういうとロックブーケはペニスに向かって身を屈めて、その豊満な胸を近づけていった。



むにゅう



「ひあああああ!!」

俺は思いっきり仰け反った。

「うふふ、大袈裟よ♡直接挟んでなんていないわよ?」

ロックブーケは涼しい顔で言う。

確かに、胸は直接ペニスに触れてはいなかった。

そうではなく、ペニスを握っている俺の手を優しく挟み込んでいた。

「ああ!!ああ!!こ、こんなの卑怯だぞ!!」

俺は絶叫しながら抗議する。

挟まれている手から、滑らかで柔らかな弾力が伝わり、まるでペニスにもそれらが伝わっているかのような錯覚すら覚える。

「大丈夫よ、挟むのはあくまで手だけよ♡手に伝わる柔らかさで、私のおっぱいに挟まれていることを想像でもして楽しみなさい♡」

ロックブーケは楽しげに笑う。

手には甘美で柔らかな感触が伝えられるが、握られているだけのペニスは普段弓ばかり握って豆だらけの硬い自分の手。

欲求不満にペニスはまたビクビクと震える。

(こ、こんなのダメだ!手、手が、手が・・・)

とうとう俺は少しだけ・・・ほんの少しだけ手を動かした・・・。

「ふ、ふわああああ!」

普段の何倍も快感を渇望して鋭敏になったペニスはほんの1往復の手の動きで、思いっきり快感を吸収し、ビクビクと震える。

(あっ!あっ!あっ!だ、ダメだ!ダメなのに!!)

1往復だけと思った手は、2往復、3往復と始まり、ついには緩やかにだが自慰を始めてしまった。

(あああ!!最悪だ!!)

待ちに待った快感を得たペニスはこんな緩やかな往復でも思いっきりビクつき始める。

俺はジワジワと追い詰められ、絡め取られていることに背筋を震わせた。

「あーあ、始めちゃったわね♡そろそろ仕上げに入りましょうか?」

ロックブーケは手から胸を離すと、今度は俺の手に向かって顔を近づけていく。

そして、緩く扱いている手の部分をレローっと舐めあげた。

「そ、そんな!?あがああ!!」

俺の抗議は一切聞かず、ロックブーケは俺の目を意地悪く見つめ、俺の手が往復する度に、レロリ、レロリと手の部分だけをピンポイントで舐め上げる。

手がペニスを往復する度に、ロックブーケの舌が手を舐めあげ、まるで舌でペニスを直接愛撫されてるような錯覚にすら陥った。

「手が!?手が!?止められないよおお!!」

俺は気がつけばもはや射精に追い込むぐらいのスピードで扱きあげていた。手を緩めようにも止めることができない。

ペニスからはぐちゃぐちゃと水音が鳴り、真っ赤に腫れ上がった亀頭が何度も何度もひくついて射精を催促する。

限界はもうすぐだった。

(が、我慢だ!!な、何としても!!射精だけは回避しないと!!)

俺は自分で自分を追い込みながら、恐怖と快楽で涙と涎をダラダラと垂れ流しながらも、ギリギリいっぱいのところで踏みとどまっていた。

ロックブーケは舐め上げるのをやめると、

「もう限界超えてるのに耐えてるなんて・・・あなたも雑魚とはいえ反乱軍の端くれね・・・でも、そろそろ遊びは終わらせてあげる♡最高のオカズを用意してあげるわ♡」

「ひああ!!あがあ!!ぐああ!!」

もう極限まで興奮してるのに、これ以上何をするというのだ!?

仰向けに横になってる俺の目の前に、ロックブーケの顔が迫る。

そして、鼻先がくっつくくらいの距離でロックブーケが囁いた。

「ねぇ♡出して♡私のために出して♡」

それは今まで聞いたことの無い甘い、甘い囁き。

「我慢しないで♡私の綺麗な顔見ながら♡思いっきり出して♡」

ロックブーケは優しく微笑んだ。

「あ・・・へ・・・」

目の前のロックブーケがさっきまで以上に美しく思える。

実際には射精したら敗北確定なのに、まるで苦しんでる俺を救いに来てくれた天使のように思えた。

「イって♡もう我慢しないで♡私の綺麗なお顔見ながら♡私のために・・・♡」

心が溶ける、脳が溶ける、ペニスが溶ける・・・。

「・・・射精して♡」

その声を聞いた瞬間、俺はロックブーケの瞳を見つめながら、最後に踏み止めていた身体の力中を抜いた。

「あ・・・ひ・・・」

びゅく!びゅる!びゅる!

射精したのを確認し、ロックブーケはニッコリと笑う。

そしてそのまま俺の首筋にチュッとキスをした。

「はふうううう・・・」

もう一段階力が抜ける。人間はここまで力が抜けるのかというくらい沈みこんでいく。

だが、右手は止められない。

ペニスだけはさらにギチギチと張り詰める。

びゅる!びゅく!びゅる!

止まらない右手、止まらない射精。

俺は敗北感と同時に開放感を感じていた。思えば帝国復活なんてくだらなく思えた。

これからはロックブーケ様のために動けることに幸福と安堵を感じた。



「ふふふ、あなたは弱くて弱点だらけだから堕とすの簡単だったわ♡でも、反乱軍のところに不意打ちをかけるのもつまらないわね♡そうだわ、あなたを利用してもっともっと反乱軍を絡めとってあげましょう♡一人残らず、帝国復興なんて考えられない私だけのお人形にしてあげるわ♡」



ベネディクト







「あ、帰ってきた!」

シャーリーが墓場の入口の穴から降りてきたフィリップに気がつき、声を上げる。

「随分長く探索していたな?まさか、敵に見つかったのか?」

ドワイトはフィリップに声をかけた。

フィリップは顔を紅潮させながら、

「いや···見つかってはいない。むしろロックブーケ···の居る場所までたどり着ける道筋が出来たよ」

と自信満々に言う。

「ほ、本当か!?」

私を含め、全員がフィリップの言葉に驚いた。

アバロン城はロックブーケ配下のモンスターや魅了された兵士たちが多く、そう簡単に攻略できるとは思えない。

フィリップはニヤリと笑って私に言った。

「実は今日、城の潜入に成功したんですよ!どうやら奴ら俺達レジスタンスの存在には気が付かず、今は他国を攻めることに夢中で配下はガラガラです!奇襲をかけるなら今ですよ!」

おおっ!と3人が声をあげる。

まさかフィリップが城の中まで潜入しているとは···。

独断で危険な行為に出たことを本来なら注意するところだが、重大な成果を得て帰ってきたことに今はかき消されてしまった。

「···とはいえ、強力な配下はまだ少しはいます。正門から攻めるのは得策ではないと思われます」

フィリップはここからが重要だと言わんばかりに話し始める。

「そこでです。下水から奇襲をかけましょう。下水には不定型のモンスターが1匹だけです、俺や戦士の2人の攻撃は効きにくいですが、術士なら簡単に撃破できます。そこからロックブーケ···のいる玉座まで一気に攻めましょう!」

フィリップはまくし立てた。

「そうだな、明日になれば情勢が変わるかもしれない!5人で下水から攻めよう!」

私は言った。

フィリップ以外の3人が強く頷く。

しかし、それに対してフィリップは意外なことを言い出した。

「お待ちください。5人で不定型のモンスターと派手に戦えば見つかりやすくなり、増援が来るかもしれません。奴は静かに仕留める必要があります···暗殺のようにね」

私達はまたフィリップに目を向けた。普段はせっかちで悪くいえば軽率な感すらあるフィリップが妙に冴えていた。

「俺はライブラを1人で下水に向かわせて、門番の不定型モンスターを誰にも気が付かれないように静かに仕留める···そして仕留めたあと引き返して、5人で合流して城内になだれ込めば良いと考えます···」

確かに、それなら気が付かれる可能性は低そうだが···。

「で、でもそれってライブラが危険じゃない?」

シャーリーが心配そうに言った。

ずっと黙って聞いていたライブラだったが、少しムッとした表情でシャーリーに聞き返した。

「不定型の雑魚モンスターくらい、私一人で十分ですよ!この機に危険を論じてる場合ですか?」

ドワイトも首を傾げる。

「フィリップの概ねの作戦はわかったが、私もシャーリーに同感だな。お前1人で行くのは心配だ。せめて、術も使えるベネディクト様と二人で行くのはどうだ?」

私もそれに賛成だった。私なら術も使えるし、仮にモンスターに反撃されても盾役にもなれる。

「雑魚モンスター1匹暗殺するくらいで何を言う!私だって攻撃の手段は何通りもある!一瞬で終わることだ!」

ライブラは顔を紅潮させて抗議した。

普段は大人しいライブラのあまりの剣幕に私たちは驚いた。

「ベネディクト様!作戦を遂行するなら今です!私にやらせてください!フィリップの作戦は的を射てる!迷ってる時間が無駄ですよ!」

私は一瞬迷ったが、

「わかったライブラ、君の熱意を買うよ。重要な任務になる、心して遂行してくれ」

ニコリと笑って言った。

「はい!お任せを!」

ライブラは顔を輝かせてそう言うと、すぐに身支度を始める。

「ライブラ、気をつけてね···」

シャーリーが心配そうに声をかけた。

「君はしつこいな!そんなに私が信用出来ないのか!?」

ライブラはシャーリーの言葉に噛み付いた。

「そ、そういう意味じゃ···ごめん···」

シャーリーはバツが悪そうに謝罪した。

(シャーリーはただ心配しただけなのに、そんなに噛み付くようなことだろうか?)

私は驚いたが、

「そうと決まれば、俺はその間にもう少し偵察して来ますわ!」

フィリップがまた偵察に出ようとする。

何かが、あまりにも急に動いている気がする。

「今日が帝国復活の日になりますよ!」

フィリップは明るく言い放ち、穴をまた出た。

(覚悟を決めるしかないのか···)

私は手を組み、マリアのことを思った。



フィリップ







「ふふふ、よくやったわ♡」

ロックブーケ様は嬉しそうに仰った。

「ぶ!ぶぶぅ!!ぶぐぅ!!ぶぐぅ!!」

城に戻って、指示通りライブラを下水に誘導したことを報告した俺は、ロックブーケ様にご褒美を戴いていた。

(や、柔らかい···お尻···肌···たまらねぇ···ロックブーケ様···)

ロックブーケ様は全裸になった俺の顔にその引き締まった弾力のあるお尻を乗せて、俺の鼻と口を塞いでいた。

体重をかけられ息をすることも出来ないが、俺は柔らかさともっちりした弾力を顔中に受けて、身体中蕩けきっていた。

「ふふふ、事前に敵のパーティー構成、個人の性格を知れたのは大きいわ···何よりパーティーの5人中4人が男···どう崩すか楽しみね♡」

ロックブーケ様はそう言うと少し腰を上げて、

「ほら、息継ぎなさい」

と私に優しく言った。

「ぷはぁ!がはぁ!」

窒息寸前から解放され、慌てて息継ぎをする。

その瞬間、ロックブーケ様の雌の香りが思いっきり鼻と口から入り込み、脳髄を犯していく。

(あへぇ···あ、頭が···おかしくなる···)

「息継ぎおしまい♡」

ロックブーケ様は再び腰を下ろした。

(ぶぐぅ!ぶぶっ!ぶぶう!!)

またあの柔肌の感触が顔を包み込み、俺は陶酔する。

「お前は椅子よ♡仲間を売った恥ずかしい椅子なのよ♡」

ロックブーケ様は楽しげに高笑いした。

(お、俺は···い、椅子···)

その瞬間、俺の中の何かが壊れた気がした。

(い、いす···ロックブーケ様のいす···)

自分が世界一矮小な存在になった気がした。

びゅ!びゅく!

何も触れられてないペニスから噴水のように精液が溢れ出る。

「ふふふ、底なしに堕ちてくれて嬉しいわ♡」

ロックブーケ様は楽しそうに笑う。

「まあ、ざっと聞く限り手強そうなのはリーダーの男だけね···でも、残念♡どんなに鍛えられていようが、私を憎んでいようが、男に生まれた時点で私に勝ち目はないのよ♡」

ロックブーケ様はそう言うと俺の顔にお尻をぐりぐりと押し付ける。

俺はくぐもった声を出しながら、精液を放出し続ける。もっとロックブーケ様の役にたちたい···もっとロックブーケ様に認められたい···そう思いながらこの至福の喜びを享受していた。



ライブラ編

ライブラの視点







「それってライブラが危険じゃない?」

「お前一人では心配だ」



(くそっ!くそっ!)

下水から城の入り口まで向かう間、怒りが静まらなかった。

(どいつもこいつも…私を軽く見やがって…)

ふと、あの男の顔が浮かぶ。

自信に満ちて…何をやっても天才的で…私には近いようで遠い存在だったあの男…。

(もし、不定型モンスター退治の役目が私じゃなくてあいつだったら…皆も安心して一人で行かせていたんだろうな…)

私は歯ぎしりした。



城に通じる通路の入り口には確かに不定型の大型モンスターがいた。

スライム型で剣士の攻撃が通じにくいモンスターだ。

私の使える術は水術、風術、天術。

それに加えて天術は帝国大学を卒業してから学んだので、最高術のギャラクシィは使えなかった。

この術の組み合わせは確かに守備的で、攻撃力に欠けるのは否めない。

だが、私はこの術の戦い方を熟知している。負ける気はしなかった。

「クイックタイム!」

時間が止まる…。モンスターも下水の流れもピタリと止まった。

水術の最高術、クイックタイム。

敵の動きを止め、なおかつその後も先手を取り続けるという術だ。

「ウインドカッター!」

風の攻撃術で敵を刻む。

まだ先手。

「サイクロンスフィーズ!」

風と水の合成術で竜巻を起こす。

相手はよろめき、スタンする。

(とどめだ!)

「ダイヤモンドダスト!」

巨大な氷の雨が敵めがけて降る。

敵は何もできないまま、声を上げる間すらなく消滅する。

一発、一発の攻撃は強くはないが、敵を釘付けにして葬る。

水術と風術を選択した私だからできる戦闘だ。

(やった!これが私の戦い方だ!)

研究ばかりで実戦での経験はほぼ無いに等しかったが、想定通りに戦うことができた。

(どうだ!私だって戦えるんだ!)

胸を張って帰還しようとした、その時だった。



「へえ…なかなか頭脳的な戦い方じゃない」

こんな下水に色気のある女の声が…。

私は声の方に振り返る。

そこには…帝国最後の日に陛下を弄んでいたあの女…城の中にいるはずのロックブーケが…私を艷やかな目で見つめていた。

「な、なぜだ!?」

フィリップの報告ではロックブーケは城の中にいるはずだ!

何故、下水で待ち構えている?

何故だ!?何故!?

「くっ!ここは一旦…」

私は一度退却するために相手の動きを止めようと、クイックタイムを放とうとした。

「ふふふ、させないわよ♡」

ロックブーケは妖艶に微笑む。

その目、その瞳に私は吸い込まれるような感覚を覚えた。



「う…ここは…」

真っ暗な世界にロックブーケと装備を全て剥がされた私だけがいた。

(そ、装備が!?されにさっきまでの下水ではない!?)

私は慌てて辺りを見渡す。

「ふふふ、ここはテンプテーションの世界♡貴方も私の虜にしてあげるわ♡」

ロックブーケは指を鳴らすと、スッと影が現れる。

それは不死型の高位の女モンスター、ヴァンパイアだった。

「くっ、なぶり殺しにする気か!?ひ、ひとおもいに殺せ!」

私は強気でまくし立てた。

ヴァンパイアは無表情で近づくと身構える私を見下しながら言った。

「弱い癖に強がらない方がいいわよ、坊や」

な、なんだと!?

「足、震えてるじゃない。坊や、実戦の経験…ないんでしょ?」

ヴァンパイアはニヤリと笑って指摘する。

「だ、だから何だって言うんだ!わ、私だって帝国軍だ!し、死ぬ覚悟はできている!」

私は精一杯強がる。

しかし、身体も声も震えてしまって全く説得力がなかった。

殺される…そう考えるだけで震えが止まらない。

醜態だけは晒さないようにしているが、心の中では助けてくれと命乞いがしたかった。

そんな気持ちを知て知らずかヴァンパイアは冷徹な目で私を見下ろしている。

「あ、ああ、あああ…」

もう恐怖に耐えられなかった。

膝が震え、徐々にその場に崩れ落ちそうになる。

「ふふふ、立ちなさい」

ヴァンパイアはギュッと私を抱きしめて、無理やりにも立たせた。

「ああっ!!や、やめろ!」

ヴァンパイアのスレンダーな身体がふわりと私を受け止める。

私は思いがけぬヴァンパイアの行動に声を上げてしまった。

「あら、坊やはもしかして女にも実戦経験がないのかしら?」

ヴァンパイアは意地の悪い笑顔を浮かべクネクネと腰をくねらせ、私の腰に押し付けた。

「な、や、やめて!!ああっ!」

私は情けない声をあげる。肯定してしまったのも同然だった。

「そう…坊やは童貞なのね…じゃあ私が教えてあげるから…勉強しましょうね」

そう言うとヴァンパイアは脚をスッとマントから伸ばした。

(う、うわあ…)

不死型とは思えない、瑞々しく美しい脚に私は見が釘付けになる。

「どう?キレイでしょ私の脚は?これを使って貴方に女についてのお勉強をさせてあげる」

そう言うとヴァンパイアは太腿を私の股の間に強引にいれてペニスと陰嚢に密着させた。

「あ!?あああ!!!」

私は絶叫してしまう。

細身なはずのヴァンパイアだったが、太腿はむっちりと私の股間にひっつき、ひんやり冷たい感触と弾力を交えた柔らかさを伝える。

「こ、こんな、や、やめ…」

私は涙目になってヴァンパイアから顔を背ける。

「ほら、刺激に耐えてみなさい。女を喜ばせるのに早漏は駄目よ」

ヴァンパイアは私の声を無視してそう言うと、私の股に強引に割り込むように、脚を前後に動かし始めた。

その度に滑らかな感触が私のペニスに襲いかかり、私は身悶えする。

「ああん!こ、こんな!だめぇ!」

私は喘ぎ声を上げる。

振りほどこうと暴れるが、非力な私ではヴァンパイアはびくともしなかった。

「あらあら、女の子みたいな声出して可愛いわ。流石は戦闘も女についても童貞ね?」

そう言うとヴァンパイアはグリグリと膝でペニスを嬲り回した。

私は慣れない刺激と恐怖に悲鳴を上げる。

「ふふふ、性器も勃起してきたわね?じゃあ、そろそろ最後のお勉強をしましょうか?」

ヴァンパイアはそう言うと、今度は私の横から抱きしめるような形になって、すっと脚を伸ばすと、膝裏でペニスを挟み込んだ。

「ぐああああああ!!!」

さっきの滑らかな感触とは違う、柔らかく優しい感触に私は蕩けそうになる。

「ほら、これを女の膣内だと思って攻めてみなさい。受け身だけじゃダメよ。私は女なんだから、敵なんだから、攻めなきゃ」

そ、そうだ…こんな責められて喘いでばかりではダメだ…相手をやっつけなければ…。

「う、ううう…!!」

私はおずおずと、腰を振る。

上手く動けないがペニスはニュルニュルと柔らかな膝裏に包まれ、すごく気持ちが良い。

「いいわ…上手よ…初めてとは思えないわ…」

ヴァンパイアは顔を赤らめて目を細める。

(ヴァンパイアも、か、感じてるんだ…)

私は少し自信がついた気がした。

「う、うあああ!!」

私は雄叫びを上げると精一杯腰を打ちつける。

腰がパンパンとヴァンパイアの脚に当たり、卑猥な音を鳴らす。

「あ…素敵よ…感じるわ…」

ヴァンパイアの息が荒くなる。

もう少しだ!

私はヴァンパイアを犯すつもりで膝裏にペニスを出し入れさせた。

(どうだ!私だって男だ!私だって…!!)

「あん!あん!いいわ!素敵よ!」

ヴァンパイアは顔を紅潮させて震えだした。

女が感じている…感じているんだ…!

感じて身をくねらせるヴァンパイアと、柔らかい膝裏の感触で私自身の興奮も最高潮に達していた。

かつてないほどペニスは勃起して、射精寸前まで高まる。

(どうだ!このまま思い知らせてやる!)

私が更に腰を打ち付けようとすると、

「…全然気持ち良くない」

ヴァンパイアがすっと真顔に戻る。

驚くほど声は冷静…いや冷静というより氷のように冷徹だった。

「えっ!?」

私がその声に驚いた瞬間。

「…膝裏と性行為なんて馬鹿じゃないの?」

そう言うとヴァンパイアは柔らかく優しくペニスを締め付けていた膝を、音が出そうなくらい弾みをつけて思いっきり締め付けた。

「ああ、そんな!!い、イクっ!!」

私は突然の強烈な締め付けに、高められたペニスから大量の精液を噴出させた。



ドクっ!ドクっ!ドクン!



失神しそうなくらいの快感が襲いかかり、背筋をゾワゾワとはい回る。

「ほら、出せ、出せ…我慢なんてできないでしょ?膝に中出しでも想像しなさい…この勘違い童貞が」

ヴァンパイアはそう言うと膝を高く上げ、パチン!パチン!と勢いをつけて強くペニスを膝裏で挟み付け、さらなる射精に追い立てる。

「ああっ!ご、ごめんなさい!許して!あがぁ!!」



ドクン!ドクっ!ドクっ!!



こんな矮小な自分が、戦闘にも選ばれない弱い自分が、勉強ばかりで女性にも相手にされなかった自分が、百戦錬磨の女ヴァンパイア相手に征服なんてできるわけがなかったのだ。

私は少しの間でも相手を征服できたと思った勘違いが恥ずかしく、情けなく、ヴァンパイアの膝裏拷問を受けながら身悶えし、射精し続けた。



「ふふふ、随分と虐められたみたいね?」

ロックブーケは突っ伏して倒れた私を見下ろし笑う。

ヴァンパイアはいつの間にか消え去っていた。

「次は貴方のコンプレックスに正面から向き合ってもらおうかしら?」

そう言ってロックブーケは指を鳴らした。

するとロックブーケの後方から大きな影が現れる。

「あ、あれは・・・」

耳にしたことがある・・・それは青い皮膚と透明の羽根を背中に生やした巨大な女性・・・かつてアバロンを大混乱に陥れ、陛下たちが苦心の末退治したというタームの女王、リアルクイーンだった。

「な、なんで!?なぜ退治したお前が!?」

私は声を震わせ、後ずさりしながら問いかけた。

「ふふふ、貴方のライバルのコウメイを堕としたのはリアルクイーンだからね、貴方と比較してもらう為にも特別出演してもらったわ♡」

え・・・。

こ、コウメイは・・・ロックブーケではなく、リアルクイーンにやられたというのか?

それに私が・・・コウメイと比べられるとはなんだ?

リアルクイーンはニヤニヤと悪意のある笑みを浮かべながら、私に近づいてきた。

「う、うわぁ!!うわぁ!!」

恐怖でへたりこみながらも攻撃術を乱発しようとするが、どういう訳か術を発動させることが出来ない。

ただでさえ、私とリアルクイーンとの直接の戦闘力の差は明白。それに術が封印され、裸の状態で勝てるはずもなかった。

「く、来るな!!こ、来ないでくれ!た、助けて!!」

恐怖に囚われて命乞いをする私を、リアルクイーンはつまらなそうに言った。

「感情的になって簡単な陽動作戦に乗って釣り出され、挙句の果てに命乞い?あの軍師の子とは比べ物にならないわ・・・」

な・・・。

汗が吹き出す。目の前が、頭の中が真っ白になる。

「あの軍師の子だったら間違いなく私たちの作戦を見破り裏をかこうとしたはずよ」

や、やめてくれ・・・。

「仮に捕まったとしても、命乞いなんてしないわ・・・貴方は頭も精神力も彼には全く及ばない・・・比べるのも馬鹿らしいくらい劣等な種だわ」

リアルクイーンは冷ややかな目で私を見下ろし続ける。

奴の・・・コウメイの凄さは帝国大学に共に通っていた時からわかっていた。

私は必死に奴に追い抜こうと、日々術を勉強して、政治を学び、軍事も研究した。

しかし、いつも遊び歩き授業すらも適当に出席していたコウメイにかなうことはなく、常に2番手の存在。

「ち、違う・・・!私は劣等種なんかじゃない!」

私は声を震わせながらも否定しようとした。

「そう?じゃあテストしてあげましょうか?」

リアルクイーンはニタリと笑う。

「貴方があの軍師さんと同等とはとても思えないけど、もしこのテストに耐えられたなら・・・直接遺伝子搾り取ってあげてもいいわ♡」

そういうとリアルクイーンは私に覆いかぶさると、私の身体を組み伏せ、



むちゅ



その肉厚な唇を私の唇に重ねた。



「ん!!んんー!?」

私は驚いて目を丸くして抵抗しようとするが、巨大なリアルクイーンに組み伏せられた身体は全く動くことが出来ない。

「ふふふ♡」

リアルクイーンは私の口内にトロトロとした粘度の高い、ねっとりと甘い液体を流し込み始めた。

(こ、これは・・・?)

「ふふふ、私の唾液から作られたフェロモンよ♡貴方を今から射精しか考えられないお人形さんにしてあげる・・・」

リアルクイーンはそう言って笑った瞬間。



ドクン、ドクン、ドクン!



「ひ、ひぃ!な、何これ!?い、嫌だ!」

身体中が熱くなり、心臓が高鳴る。股間は通常ではありえないくらいに勃起して、刺激を求めて悲鳴をあげる。

(し、刺激がほしくて苦しい・・・フェロモンの効果か・・・)

私は性感を欲して荒い息をつく。

「ふふ、まだ終わらないわよう?」

リアルクイーンはそういうと、両人差し指をジュブっと口の中に咥えた。



カリ、カリ、カリ・・・



「ひあっ!ぐあっ!ぐああ!」

リアルクイーンの人差し指が私の乳首を掻くように刺激する。

フェロモン入りの唾液は乳首に絡みつき、上半身は更に熱く燃え上がる。

「た、助けて・・・」

私はリアルクイーンに懇願した。こんな責めを耐えられるわけがなかった。

「あら?もうお手上げかしら?さすがは劣等種ね♡あの軍師の子はフェロモン漬けにしてやっても、自分から屈服の言葉は一切言わなかったわよ♡」

リアルクイーンがコウメイをあげて挑発する。

(く、そんな!?なんであいつは!?く、くそっ!)

私は歯ぎしりをして、固く目を閉じた。

コウメイに出来て、私に出来ないはずはない。これは天性が物を言う術や作戦とは違う。言わば精神力、戦士としての誇りの問題だ。

「そうそう、もっと抵抗しなさい♡すぐに屈服なんてしちゃダメよ♡まだ、下半身へのフェロモン責めは終わってないのだから♡」

か、下半身・・・。

私は聞いただけで熱くなる身体をよじらせた。

もしペニスにフェロモンを垂らされたりなんかしたら、流石にもう耐えられるわけがない。

「でも、直接垂らすなんてつまらないわね?サービスでここで塗りこんでアゲルわ♡」

リアルクイーンはいやらしく囁く。

ぬ、塗り込むって・・・どこで・・・?

手か?ま、まさか口で?

私は必死に拳を固めて、どんなことにも耐えるつもりだった。



ぬるん



「ふあ!?ふあぁあああ!?」

私は思いもがけない滑らかな刺激に、思わず目をカッと開いてしまった。

リアルクイーンの豊満な胸が私のペニスをぎっちりと包み込んで、フェロモンまみれの唾液に濡れた肌が私のペニスにそれを塗りつけていく。

フェロモンで肥大化した私のペニスをすっぽりと隠し込んでしまうその胸は、柔らかいと言うより、その肉の重量で重く、唾液に濡れた肌の滑らかさが異様に際立っていた。

「ひぃ!あがぁ!だ、だめぇ!!」

私は口から泡を飛ばす勢いで叫んだ。滑らかな快感はビリビリと全身を電撃のように這い回る。

「ほらほら、もっと塗り込んであげる♡気持ちよくなりましょう?」

リアルクイーンは挑発するように左右交互にペニスを挟み潰すように塗りつける。

肉厚な胸がペニスを蹂躙する度、私は腰を跳ねあげてのたうつ。

「だ、ダメだ!!出るっ!!」

私がついに屈服の証を出そうとした瞬間、

「あら?ダメよ♡」

そう言ってリアルクイーンは挟み込んでいた胸からペニスを解放した。

「あ・・・そ・・・そんな・・・」

私は息も絶え絶えで、刺激を求めて身体をはね回らせた。胸から解放されても、フェロモンをたっぷり塗りつけられたペニスはさらにギチギチと肉と血を集め続け、異様な形と血色になっていた。

「どうする?遅かれ早かれフェロモンは貴方の身体を蝕んで、何も触れないでも射精するわ。貴方には2つの選択肢を選ばせてあげる♡」

リアルクイーンは続ける。

「1つ目は軍師の子のように敵に弱みは見せず、最後まで気高く戦うことよ♡そうするなら、敬意を表して貴方には一切触れないであげるわ♡ちなみに、あの軍師の子は私のフェロモンまみれになって、しつこく交尾をしてあげても、最後まで抵抗し続けたわよ♡」

私は息を荒らげる。そんな・・・コウメイが・・・努力などせず才覚と要領で軍師まで駆け上がったと思っていたあの男が・・・この状態でも最後まで抵抗していたなんて・・・。

「2つ目は・・・自分を劣等種と認めて私に『おねだり』しなさい♡そうすれば性器以外の望む場所で、射精させてアゲル♡性器以外で発射してゴミになる劣等な遺伝子を、私が望む形で絞りつくしてあげるわ♡」

そういうとリアルクイーンは下をレロりとだし、大きな胸を揉みしだいて挑発する。

私はその光景に釘付けになる。

コウメイは・・・あいつは、この誘惑に勝てなかったにしても、自分からは折れなかったのだ・・・。

わ、私は・・・ダメだ!

こんな状態で、刺激も与えられず射精なんて・・・ああ!!

体が火照る・・・だ、誰か・・・助けて・・・。



「して・・・ください・・・」

涙をボロボロ流しながら懇願した。

「ええ?何を?どうしたいのぉ?」

リアルクイーンは意地悪く聞き返す。

「ぼ、私の・・・劣等な遺伝子を・・・リアルクイーン様のおっぱいで・・・絞り尽くしてください・・・」

私はそれを言い切った瞬間、号泣した。

「ふふふ、最初から完璧な答え♡よく出来ましたぁ♡」

リアルクイーンは嬉しそうにまた私のペニスの前で胸を大きく開き笑った。

「私のおっぱいで価値のない遺伝子、搾り取られたかったのね♡」

そう言うとリアルクイーンは開いていた胸をゆっくり閉じた。

「あがああああああああ!!」

私は再び待ち望んだ滑らかな刺激に絶叫した。

リアルクイーンはきつい言葉とは裏腹に、肉の圧をかけないふんわりとした優しい刺激でペニスを柔らかく甘えさせる。

むにゅ、ぐにゅ、むにゅり・・・

「ああっ!す、すごい!き、気持ちいい!!」

私は滑らかさと柔らかさに喘ぎ、よがり、仰け反る。

「貴方は捨てたのよ・・・戦士としての誇りも・・・」

むにゅうううう

「あまつさえコウメイへのコンプレックスが支えていた男としての執念も・・・」

ぐにゅうううう

「劣等ゆえに負けて全て投げ捨ててしまったのよ♡」

その言葉を合図にリアルクイーンはまたきつく両手で谷間を閉じてペニス圧迫した。

「さあ、劣等種の用無し精子、たっぷりおっぱいに出しなさあい♡」

圧迫したままの胸を小刻みに高速で交互に擦り合わせる。胸の滑らかさと柔らかさ、そして肉の弾力が暴力のようにペニスを締め上げた。

「ぐあ!ぐああああああ!」

私は屈辱感にまみれながらも胸の中に射精する。

「あはは!ほら、恥知らず!もっと射精しなさい♡」

ペニスはさらに胸にきつく絞められ、行き場なく中に出し続ける。代償に得た快楽はペニスから身体を駆け、強烈に脳を焼き切っていく。

どこかでコウメイが冷ややかな目で笑ったような気がした。仲間たちが失望して顔で私を見ている気がした。

私は劣等・・・駄目な人間だったのだ・・・。



リアルクイーンが消え去ってどのくらいたっただろうか。

「こ、殺してくれ・・・」

私は座り込んだまま、ロックブーケに言った。

「そうだよ・・・私は・・・嫉妬ばかりの・・・ただのプライドだけの・・・役立たずだよ・・・」

涙が溢れる。ロックブーケに言っているというより、自分の醜さを独白しているようだった。

最初からわかっていた。コウメイと私の差は明白だったということは。

その差は単純な術や知力などだけでない。

コウメイは戦う時には自らの誇りをかけて戦える誇り高き人物だったということ、私は感情的になり、命乞いし快楽をねだる愚かな人間。

もう嫉妬する気もおきなかった。

「も、もう・・・十分わかったよ・・・私は無価値だ・・・殺して・・・殺してくれよ・・・」

「・・・そんなことないわ」

え・・・?

私の聞き間違えたのかと思った瞬間、ふわりと身体が包まれる。

「え!?な・・・!」

ロックブーケは私を優しく抱きしめていた。

座りこんでいる私の顎を、自分の肩に乗せ、頬を密着させ背中に腕を回していた。

「貴方は無価値なんかじゃないわ・・・」

ロックブーケは私の頭を撫でながら頬を擦り付ける。髪が鼻に触れて、甘い匂いがまとわりつく。

「貴方の使った『クイックタイム』・・・あの術は本当に凄かった・・・配下と貴方の戦いを見てて驚いたわ・・・」

ロックブーケは私の頭を撫で続ける。

「・・・慰めはやめてくれ・・・私は討伐隊には選ばれなかった・・・その程度の力量だよ・・・」

私は自嘲気味に言った。

「アバロンは本当に人を見る目がないわ・・・」

ロックブーケは私を少し強く抱きしめる。

「コウメイではなく貴方が選ばれて、あのクイックタイムを放たれていたら、私はきっとこの場にはいなかったわね」

「そ、そんなことは・・・」

帝国の編成は正しかったと思う。

数々の戦績を誇るコウメイと、術の研究ばかりで実戦経験のない自分。私でもきっとコウメイを選んでいただろう。

「本当に・・・私はほっとしているわ・・・コウメイより貴方の方がよほど手強かったもの・・・」

「・・・!?」

水術に活路を見出そうとしたのは、コウメイが火術を選択していたからだった。同じことを選択してもコウメイには勝てなかったからだ。

合成術の威力が強力かつ、リヴァイヴァ等の守備としても優れる火術をコウメイが選ぶのは合理的と言えた。

だが、私は守備的で決め手の少ないと言われていた水術で、最後の最後に最高術であるクイックタイムを編み出した。

この力を使えば・・・どんな相手にも勝てる・・・私はそう確信し、是が非でも討伐隊に選ばれたかった。結局は実績でコウメイが選ばれ、私は選ばれなかったのだが。

「あの時は・・・術を完成させた時は・・・心が踊ったよ・・・」

私は敵であるロックブーケに語っていた。

ロックブーケは「ちゃんと聞くよ」と言わんばかりに、一層私を強く抱きしめる。柔らかな優しいぬくもりが伝わる。

「私もこれで実戦に出れるって・・・苦しい日々は無駄じゃなかったって・・・報われる時が来たんだって・・・」

黙って聞きながら、背中をさすってくれるロックブーケ。

「・・・周りの術士にもクイックタイムの有用性を語ってさ・・・陛下にも謁見して・・・思えば必死だったな・・・」

私はロックブーケの首筋に顔を埋めるようにして、涙を落とした。

「でも、結局は・・・いつもと同じメンバーだった・・・ハンニバル、ソウジ、マリア、そしてコウメイ・・・」

ぽたぽたとロックブーケの肩に涙が落ちる。ロックブーケは返事の代わりに、黙って背中をさすり続けてくれた。

「失望したよ・・・アバロンにも、自分にも・・・あの苦悩の日々は何のためだったんだって・・・」

ロックブーケはそこまで聞くと、私に完全に密着するように抱きしめる。

そして耳元で囁いた。

「貴方が悪かったんじゃないわ・・・弱かった訳でもない・・・貴方はベストを尽くした・・・そして、最強の術を作り出した・・・」

ロックブーケはそこまで言うと、一呼吸置いて言った。

「悪いのはあなたを認めなかった帝国・・・悪しきアバロンそのものよ・・・」

「そ、そんなアバロンが悪いわけは・・・」

ロックブーケはまた私を強く抱きしめる。

「自分を否定してはダメ・・・貴方は強い・・・貴方は誰より努力したのよ・・・最高の術という結果も出した・・・」

ロックブーケの瞳から涙が零れ、私の頬を伝わった。

ロックブーケは泣いてくれている・・・こんな私のために・・・?

私が当惑していると、ロックブーケは私の耳元で再度言った。

「貴方は悪くない・・・悪いのは帝国・・・憎むべきアバロン帝国なのよ・・・」

その言葉を聞いた瞬間、私はロックブーケの肩に頭を埋め全体重を預けた。

誰にも認められず、仲間には軽んじられているとすら感じていた私を、こんなに認めてくれる人がいたなんて。

涙が止まらなかった。私のような人間を認めてくれる人が・・・私なんかのために泣いてくれる人がいたなんて。

私はロックブーケに抱きつき、おいおいと泣いた。ロックブーケも嫌な顔をせず、潤んだ瞳のまま受け止めてくれる。

涙が私の認められなかった人生を、流してくれているような気がした。

「あ・・・」

私を抱きしめていた、ロックブーケが突然恥ずかしそうな顔をして顔を赤らめる。

「あ、あ!?こ、これは!」

私の下半身がロックブーケに密着し、怒張がひくひくとロックブーケの服越しの下腹部に当たっていた。

「ご、ごめんなさい!こ、これは、違うんです!!」

私はロックブーケ・・・いや、必死にロックブーケ様に言い訳していた。

確かに目の前のロックブーケ様は絶世の美女だったが、決して欲を満たしたくて抱きついたつもりはなかった。

ただ、私の話を真剣に聞いてくれ、価値を認めてくれたことが心から嬉しかったのだ。

ロックブーケ様には、ロックブーケ様だけには、この気持ちを誤解されたくなかった。

「ち、違うんです!本当に、本当に私は貴女が・・・!」

必死に言い訳する私に、ロックブーケ様は微笑んだ。

「大丈夫よ、むしろすごく嬉しいわ・・・」

ロックブーケ様はそういうと私のペニスを包み込むように優しく握った。

「ああっ!?」

私は驚いたがロックブーケ様は、少し顔を赤らめて微笑みながら、私のペニスの角度を調節し下腹部を当てる。

「痛くはない?」

ロックブーケ様は私に問いかける。

「は、はい・・・」

ちょうどよくロックブーケ様の柔らかな下腹部に当たるように調節されると、ロックブーケ様はペニスから手を放ち、また私を抱きしめた。

「あ、あはぁ!ロックブーケ様ぁ!」

私も声を上げて抱き締め返す。

ロックブーケ様は変わらず私をふんわりと抱きしめたまま、微妙に身体をずらして、私のペニスを下腹部に擦り付けて、優しい性感を与える。

擦られる度に、私は喘ぎ声を漏らしてロックブーケ様にしがみついた。

「ろ、ロックブーケ様・・・もうダメです・・・出そうです・・・」

ロックブーケ様は返事をする代わりに、私を一層強く抱き締めて、頬をくっつけ、下腹部を押し付けてくれる。

柔らかな胸が潰れ、滑らかな頬が擦れる。

下腹部に押し付けられたものは爆ぜた。

「・・・あ、あがあ・・・あ・・・」

まるで女神に抱きしめられたような恍惚感。後を引くように、漏れるかのような射精。

私の新しい君主が、皇帝陛下からロックブーケ様に成り代わった瞬間だった。



「それにしてもあのクイックタイム、本当に凄い術だわ♡これからは私のために使ってちょうだいね♡」

私は立たされて、ロックブーケ様に淫らに抱きしめられながら言われる。下半身はいきり立って、ロックブーケ様の下腹部に擦られ翻弄されていた。

「あ、あの術は強力ですが、あ!欠点として、術力の消耗が、は、激しい、です!な、何度も、連発は、で、出来ないので、こ、ここぞという時に・・・」

私が喘ぎながらも術の説明をしていると、

「え?連発出来ないの?」

ロックブーケ様が悲しそうな顔を見せる。

「ライブラ君なら、できると思ったのに・・・」

悲しげな顔のまま、失望したかのように俯く。

「さ、三発までなら、連続でできます!その間なら!あ、相手は身動きできません!」

私は慌ててロックブーケ様に言った。ロックブーケ様を失望させたくはなかった。

「・・・」

ロックブーケ様は拗ねたような顔で、私から顔を背けようとする。抱きしめてくださっていた腕の力も抜けていく。

「ご、五発!私の命を削れば、五発はギリギリ放てます!」

私は叫んだ。ロックブーケ様に見捨てられるようなことだけはされたくなかった。

「あら、本当?すごい、すごーい!」

ロックブーケ様は少女のように無邪気に喜んでいた。

「が、頑張ります!精進してもっと放てるようにします!!」

私はロックブーケ様の笑顔に、顔が緩む。こんな美しい女性に必要とされる喜びは、アバロンに所属していた時には考えられなかった。

「すっごい嬉しい♡じゃあご褒美に・・・♡」

ロックブーケ様は急に妖艶に笑うと、するっとドレスを落とした。

産まれたままのロックブーケ様の姿。豊満な肉体が露になり、私は息を呑む。

「コ・ワ・レ・ロ♡」

ロックブーケ様はそう耳元で囁くと、私に強く抱きつき、激しく身体を擦り付けてきた。

「あ、あがぁ!?ひあっ!?ぐああああ!!」

胸の柔らかさが、腹部滑らかさが、体温のぬくもりが、美の結晶のような女体が・・・全てが暴力のように集結し、身体に擦り込まれる。

「ひああああああ!!」

もう言葉にならなかった。ロックブーケ様にもっと早く仕えたかったと後悔していた。

私は絶叫し、嗚咽し、射精し、射精した。



ベネディクト







「ライブラ・・・遅いな・・・」

全員が武装して待機する中、ライブラはなかなか戻ってこなかった。

「あ、帰って来ましたよ!」

加勢を出そうかと考えたその時、フィリップが声を上げる。

「苦戦したのか?」

ドワイトが短く声をかけた。

「・・・まさか。この通りですよ。気付かれないように少し慎重には行きましたが」

ライブラは余裕の笑顔で、無傷の法衣を見せる。

「流石だな。帝国屈指の術士の君がいて良かった」

私は笑顔がこぼれた。

まだ作戦は始まったばかりだが、とりあえずは城内になだれ込める手順は整ったと言える。

「ライブラ・・・その、余計な心配して嫌な気持ちにさせてごめんなさい・・・」

シャーリーがさっきの軽いいざこざを詫びた。

「大丈夫、私も気が立っていて申し訳ない」

ライブラはいつもの冷静な姿に戻っていた。むしろ何か吹っ切れたかのような表情にさえ見える。

「七英雄との戦闘を前にしては誰でも緊張するし、待つ側も過剰に心配したりするものだ。お互い水に流して、気持ちを切り替えよう」

私は2人に声をかけた。ライブラもシャーリーも大きく頷く。

「ベネディクト様、城内に侵入してロックブーケさ・・・ロックブーケを倒しましょう!もう後は戦うだけです!」

フィリップが語気を強める。

「その通りだ。だが、その前に少しだけ話をさせてくれ」

私は立ち上がって4人の顔を見る。

いつもは仲の良いメンバーだがそこは帝国の精鋭軍らしく、4人は横に整列した。

「ロックブーケは魅了という絡め手を使ってくる相手だ。戦闘力だけでなく、精神力が問われる相手でもある」

私は静かに、しかし強い言葉で全員に促した。私自身、自然と言葉に熱が籠っていく。

「全員ここで誓ってくれ!絶対に魅了されない強い気持ちを持つこと!思い返してくれ、私たちには使命があるはずだ!」

4人は真剣な眼差しで私を見つめていた。

そう、この4人にとっては帝国という自らの故郷を取り戻すという使命がある。

そして私には・・・。



(マリア、少しの間だけ・・・私たちを守ってくれよ・・・)



帝国への恩義ももちろんあるが、それは正直に言えば二の次の話だ。

愛する妹マリアを殺された復讐、私怨と言われればそれまでだが私には十分すぎるロックブーケ討伐の使命だった。

「打倒ロックブーケ!行くぞ!」

私は声を上げた。

おおっ!!と4人が武器を高く掲げた。

このパーティーなら勝てる、そう思わせるくらい4人は頼もしく見えた。



ドワイト編

ドワイトの視点



全軍、一気に下水から城内一階になだれ込んだ。

2階の玉座への道を守るモンスターは獣人型の雑魚モンスター5体と大型モンスターが1体だけ。

フィリップの報告通り、手薄だった。

「加勢が来てはまずい!一気に片付けよう!」

ベネディクト様が叫んだ。

「ここはドワイトとシャーリーに任せて我々は先に玉座に行きましょう!あの二人ならすぐに追いつきます!」

ライブラが進言する。

「望むところだ、なあシャーリー?」

私がそう言うと、シャーリーは悪戯っぽく笑って頷いた。

「よし!頼んだぞ!」

ベネディクト様とライブラ、フィリップは勢いをつけて突進し、一気に2階に駆け上がって行く。

雑魚モンスター達がベネディクト様たちを慌てて追おうとするが、

「行かさないよ!」

シャーリーは得意の小剣から、第二武器の片手剣に持ち替える。どんな武器でも使いこなせるシャーリーだからこそできる戦い方だった。

「残像剣!」

目にも止まらぬスピードで全モンスターの背後を取り、斬りつけていくシャーリー。

たちまち、大型モンスター以外は真っ二つになった。

「さて、続くか・・・」

私は大剣をゆったり構え、

「ツバメ返し!」

シャーリーの攻撃でよろめく大型モンスターの懐に入り、大剣を大きくバツの字を描くように薙ぎ払う。

ロックブーケとの戦いで討死したソウジから教わった大剣の威力を活かした強烈な技。

大型モンスターは呻き声をあげて崩れ落ちた。

「楽勝♪楽勝♪」

シャーリーは片手剣を収め、得意の小剣に持ち替えながら、私に嬉しそうな笑顔を向ける。

私はこんな時でもシャーリーのことを可愛いなと思ってしまう。

帝国軽装歩兵として同期で入ったシャーリーは、研鑽の日々で共に訓練し、やがて幾多のモンスターとの戦場でお互いを認め合い、そして結ばれた。

今でも認め合うライバルであり、頼もしき戦友であり、そしてかけがえのない恋人だった。

「よし、私たちもベネディクト様たちに続こう!」

シャーリーに声をかけたその時、



「分断作戦成功ね」



艶やかな女の声が響いた。

新手のモンスターかと思い、私もシャーリーも武器を構え直した先には・・・。

シャーリーも私も驚いて声が出なかった。

視線の先・・・2階へと続く階段から降りてきたのは女型の雑魚モンスターなどではなく、ドレスを着た優雅な美しい女・・・アバロンを滅ぼした七英雄ロックブーケが立っていた。

「そ、そんな・・・ろ、ロックブーケは玉座にいるはずじゃあ・・・?」

シャーリーの声が震える。

「作戦が読まれていたということか・・・?」

私も混乱する思考を建て直すのに必死だった。

何故こうも上手く分断された?

どこから間違えた?

ベネディクト様たちは無事なのか?

「作戦が読まれていたというのは違うわね。実際は私の作戦にかかったといったところよ」

ロックブーケは冷ややかに笑う。

「ところで、貴方たち・・・見事なコンビプレイだったわ。流石は特別な関係、恋人同士の戦士といったところかしら」

ロックブーケはお見通しと言わんばかりに笑った。

(な、何故我々の情報が漏れている?)

ロックブーケ討伐には最高の形と思えた作戦だったが、むしろ全てが最悪の事態となっている。

私もシャーリーも完全に追い詰められた。

私に至っては油汗が流れ、大剣を持つ手が震える。流石に今の状況は分が悪すぎるのがわかる。

私は討ち死にでもいい・・・シャーリーだけは・・・シャーリーだけは守らねば・・・。

その震える腕にそっと柔らかな手が添えられた。

「ドワイト落ち着いて・・・貴方には私がついてるし、私には貴方がいる・・・私たち2人で負けるわけないよ・・・」

ロックブーケを見据えたまま私の腕に手を添えるシャーリー。

その瞳は戦士の目だった。

(シャーリー・・・こんな時でも君は私を信頼してくれるのか・・・)

いつもは感情を表に出さない私の心が燃えるのがわかる。

ロックブーケを倒し、絶対に二人共に生還して帰る!

私もロックブーケを見据えて大剣を握り直した。

「素敵なカップル・・・」

ロックブーケは残忍な笑みを浮かべる。

「これは壊れた時が楽しみだわ♡」

ロックブーケはそう言うと、私をねっとりと見つめる。

その大きな瞳に私は吸い込まれていった。



「な!?ここは!?」

気がつくとアバロン城内から完全に真っ暗な世界に移されてしまった。

目の前には意地悪な笑みを浮かべるロックブーケのみ。

(そ、装備が!装備がない!)

私は完全に丸裸にされ、大剣も奪われてしまっていた。

「しゃ、シャーリー!?」

私はシャーリーを探して、辺りを見渡すが気配がない。

装備を剥がされ、ロックブーケと二人っきり・・・。

(こ、これはまさか・・・)

これが例の・・・陛下と歴戦の部隊を壊滅させた魅了攻撃か・・・。

「二人っきりになれたわねえ?」

これからどうされるのかロックブーケは意地悪な笑顔を浮かべ囁く。

「貴方、顔もいいし剣の腕も立つし、性格も冷静かつ勇敢。お世辞抜きで本当に素敵だわ」

ロックブーケは私の顔を覗き込む。

私はグッと睨みつける。

「お前の魂胆はわかってる!魅了等と姑息な真似をしても無駄だ!正々堂々と戦え!」

本当は殴りつけてやりたいくらいだったが、ロックブーケの技のせいか思うように身体が動かせない。

「凄いわ・・・愛する恋人もいて、精神力もありそうで・・・堕としがいがありそうだわ」

ロックブーケは相変わらずからかうような笑みを浮かべると、

「ねえ、ちょっと恋人のこと聞かせてよ?彼女・・・シャーリーさんとはどんなキスしてるの?」

(え・・・?)

何を考えてるのだこの女?

「き、貴様に答えることなどない!」

私は更に怒鳴りつけた。祖国を滅ぼした憎き七英雄相手に話など・・・恋人との話などする気も起こらない。

「んー、じゃあ推測になっちゃうけど・・・こんなのとか?」

ロックブーケは私に顔を近づけると、私の顔の目前で、キスをするように唇を弾けさせた。

「う、うわっ!!」

私は慌てて頭を後ろに反らす。

今、本当にロックブーケにキスされると思ってしまった・・・。

私の唇の寸でのところで止められ、目の前で弾けたロックブーケの唇。私の心臓は大きく高鳴っていた。

「な、何をする!?ふざけた真似をするな!」

私は抗議するも、ロックブーケは白々しく考え込む。

「あら?教えてくれないの?じゃあ、こう?」

ロックブーケは顔を再び私の前に近づけると、口を軽く開いた。

そして、水音を聞こえさせるように、私の唇の前でゆっくりと円を描くように前で何かを舐め回すかのように見せつける。

「や、やめろ!こ、こんなことシャーリーとはしない!」

私はまるで唇と舌がくっついてしまうかのような仕草に慌ててまた頭を限界まで反らし、ロックブーケの唇から逃れようとした。

「あら?これはしないんだ?」

ロックブーケは勝ち誇った顔をした。

(し、しまった・・・)

ロックブーケのねちっこい挑発から逃れるために、思わず口走ってしまった。

「唇をこうやって重ねるだけ?それだけなの?」

ロックブーケは不思議そうな顔をしながら、また唇をわざとらしく私の唇の前で音が鳴るように弾けさせる。

「ああ・・・ああ・・・」

私はもう顔を逸らすことなく、虚ろな目でロックブーケの唇を見つめていた。

少し肉厚で艶やかな唇は、今にもくっついてしまいそうな距離・・・私の唇の手前でわざとらしく弾け続ける。

「ねえ、貴方はどんなキスなの?」

ロックブーケは私に問いかけた。

「ど、どんなって・・・」

私は意図が解らずロックブーケを怯えた目で見つめる。

「ちょっと私でやってみてよ」

ロックブーケはそう言うと、私の前でキスする時のように唇を見せつけた。

「そ、そんな!で、出来ない!出来るわけない!」

私は震える声で拒絶する。

自分にはシャーリーがいるのに・・・他の女性、それも敵相手に口付けなんて出来るはずがなかった。

「ふふ、浮気を気にしてるのかしら?でも、私だって可愛い彼女のいる相手に本当にキスなんてしないわよ?手前でキスをする真似をするだけ・・・」

ロックブーケは意味深に笑う。

「ま、真似を・・・」

「そう、真似をするだけ・・・貴方は私の唇の前に自分の唇を持っていくだけでいいわ・・・それなら浮気じゃないでしょ?本当にはしてないんだから」

ロックブーケはそう言うと再び唇を差し出してきた。

(そ、それなら確かに口付けでは無いが・・・)

それでも私は躊躇した。

「あら?精神的に強いと思ったのだけど、もしかして彼女を愛してるのに敵の女とキスする真似するだけで魅了されちゃう程度の男なのかしら?」

ロックブーケは挑発的な言葉を吐くと、

「さあ、早くしなさい・・・もしかしたら私の魅了を打ち破れるかもしれないわよ?」

(そ、そうだ・・・ロックブーケは魅了しようとしてるんだ・・・ここで怯まない精神力を見せれば、技を見破れる!)

私は決心した。

(私にはシャーリーがいる!どんな手を使っても魅了なんてされない!)

私はロックブーケを睨みつけると、挑発的に唇を突き出して待ち受けるその唇に恐る恐る自分の唇を近づけた。

「ぐっ・・・ん!」

私は自分の顔をロックブーケの顔の手前で止めると、唇を重ね合わせることなくキスをする。

「・・・ん!」

実際は唇を重ねていないのに、ロックブーケは切なそうな声を上げた。

ロックブーケの吐息がかかってくすぐったい。

(ああ、何故だ・・・)

目の前のロックブーケは仇敵だというのにとても美しく、その吐息も甘ったるく、匂いだけで蕩けてしまいそうだった。

そして肉厚で柔らかそうな唇が待ち構え、私の唇を本当に待ち受けてるかのように誘惑する。

(シャーリーごめん・・・技を解くためなんだ・・・)

私は罪悪感に耐えきれず、数秒もせずロックブーケから顔を離した。

「え?嘘?これだけ?」

ロックブーケは驚いた顔をする。

私は慌てて、

「い、いや違う!こ、これは・・・」

シャーリーへの罪悪感とロックブーケへの緊張で言い訳も思い浮かばない。

「ダメよこんなキスしてたら、ちょっとリードしてあげるわ・・・」

そう言うと私の両頬を掴んで引き寄せ、強引に唇を近づける。

「ま、待て!やめろ!」

「大丈夫よ、本当にはしないから。ちゃんと寸でで止めてあげる、勉強して帰りなさい」

そう笑うとロックブーケは私の唇の前に突き出した。

そして私の唇を覆うように、しかし予告通り寸前で一切触れずに口付けしてきた。

唇をむぐむぐと挟むように覆いかぶさったり、顔中を舐め回すかのように空中で舌を這いまわらせたりして、私を翻弄する。

(ひ・・・こ、こんなことシャーリーとしな・・・い・・・)

私はあまりの興奮に口を半開きにさせてしまう。

「ほら、舌出して・・・」

私に悪戯っぽく囁いた。

(あ・・・あ・・・あ・・・)

私はおずおずと舌を出してしまう。ロックブーケはその舌にあくまで触れないように、自分の舌を絡みつけているかのように見せつけたり、唇で甘く挟み込んだり、時には歯で甘く噛むような仕草を見せつけ続ける。

(すげえ・・・ほ、本当にキスしてるみたいだ・・・)

そう思った瞬間、シャーリーの顔が浮かんだ。

(ち、違う!こ、これは相手の誘惑に耐えてるだけだ!第一、本当のキスじゃない!あくまで寸止めだ!)

私はだらしなく舌を相手に差し出しながら、必死に頭の中で言い訳していた。

ロックブーケはその間も舌だけでなく顔中を舐め回したり、甘噛みしたりする寸止め動作を繰り返し私を虜にしていく。

「・・・ねえ?どう?凄いでしょ?これ、本当にしちゃわない?」

ロックブーケがふと、口付け動作を中断し私に囁いた。

「え・・・?」

私は口をだらしなく半開きにしながら聞き返す。

「これでわかったでしょ?彼女とのキスが・・・如何につまらないものだったかが」

私は言い返せなかった。シャーリーに申し訳なくて、ロックブーケから目を逸らす。

「どうせ彼女見てないんだから楽しみましょう?いいじゃない少しだけ・・・キスなんて浮気に入らないわ・・・この程度で魅了なんてされないわよ」

ロックブーケは甘く、しつこく囁き続ける。

「だ、ダメだ!そ、それは流石に出来ない!」

私は落ちそうな全理性を総動員させて叫んだ。

「あら?そう?ふふふ・・・」

ロックブーケは不敵に笑うと、暗黒の世界はぐにゃりと歪んだ。



「ドワイト!ドワイト!大丈夫!?」

シャーリーの声が聞こえる。

ロックブーケの技の世界が終わったのか、私はアバロン城に戻されていた。

「だ、大丈夫だ・・・れ、例の魅了攻撃だが・・・私には通じなかったよ・・・」

「本当!?良かった!信じてた!」

シャーリーは私を見て、瞳を潤ませる。

ロックブーケは意地悪く笑みを浮かべながらそのやり取りを眺めていた。

「魅了・・・されてなかったかしらねえ?」

聞き返すロックブーケ。

「あ、当たり前だ!だ、誰がお前・・・なんかに!」

慌てて言い返す私に、シャーリーはまた私の腕を握った。

「ドワイト、安い挑発に乗っちゃダメ!それに前にも言ったけど、仮に魅了されても私は大丈夫だから!ちゃんと状態異常回復の『元気の水』使えるから!」

シャーリーはわざと明るい口調で言う。

「例え魅了されてもね、あれはちゃんと状態異常の技だって私はわかってるからね!そんな状態異常で従わせるのは浮気とは別問題だから!後で何かご馳走でもしてくれたら問題なしよ!」

シャーリー笑顔を作ると、わざと強く私の胸を平手で叩く。

「さ、集中しましょ!相手は宿敵ロックブーケだからね!」

(しゃ、シャーリー・・・君って奴は・・・)

安い言葉では語れないくらい、シャーリーに救われた気がした。

こんな子がそばにいながら、ロックブーケに落ちそうになった自分を心から恥じていた。

切り替えよう。ロックブーケを倒すのだ・・・。

「あら、なんて出来た女の子なのかしら・・・本当に驚いたわ・・・」

ロックブーケも目を丸くする。

「この後どうなっちゃうか、ちょっと可哀想ね・・・」

そう言うとロックブーケは再び私の目を見つめた。



「く、くそ!ま、またか・・・」

私はまたロックブーケの得体の知れない魅了攻撃の場に戻されていた。

装備は再び剥がされ、上手く身動きが取れない。

「ねえ?彼女さんに魅了攻撃に打ち勝ったと言ったのはおかしくない?」

ロックブーケは笑う。

「あんなに蕩けた顔して、だらしなく舌を出して、魅了されてませんっていうのはおかしくないって聞いてるんだけど?」

「じ、実際に口付けはしていない!そ、それに誘惑も跳ね除けたはずだ!」

私は苦しい言い訳をした。

確かに、最終的に落ちた訳では無いが、自ら舌を出したりキスを想像していたのは事実だった。

だが、シャーリーのあの健気な姿を見て、もう思いは固まった。もう落ちるような真似はしない。

「ふーん、なるほどね。確かに状態異常にはなってないしテンプテーションにかかったとは言えないわね」

ロックブーケは納得したような表情を浮かべる。しかし、底に意地悪そうな笑みを浮かべたままだった。

「じゃあ、今度はこういうのはどうかしら?」

そう言うとロックブーケは自分のドレスの胸元をグイッと下に引っ張り、胸の谷間を見せつけた。

「くっ!や、やめろ!」

私は叫ぶが、ロックブーケは笑みを浮かべたまま、胸の谷間を晒し続ける。

「どう?好きでしょ、おっぱい?」

ロックブーケは意味深に囁く。

私は目を泳がせ、ロックブーケの質問には答えられずにいた。

「彼女さんのとは比べ物にならないでしょう?」

(・・・く、くそ!)

ロックブーケは甘く、意地悪に囁いた。

確かに、シャーリーは細身で帝国兵らしく鍛えられた筋肉質な身体。

ロックブーケの豊満で、全てを包み込んでしまいそうな柔らかな胸とは・・・明らかに違った。

「や、やめろ!こ、こんなことをしても無駄だ!」

私は苦し紛れに抵抗するが、ロックブーケの胸の谷間から目が離せなかった。

「ふふふ、次の試練を始めましょうか?」

ロックブーケはそう言うと、私の頬を両手で挟み込み、ぐっと自分の胸元に引き寄せた。

「な、何をする!?や、やめろ!」

本来なら腕力では私が圧倒的有利なのだが、ロックブーケの技の領域にいるせいだろうか?

あっさりと身体ごと頭が引っぱられた。

(う、うお・・・!)

私の視界は、ロックブーケの胸でいっぱいになる。

「ふふふ、いい眺めでしょう?」

ロックブーケは囁いた。

視界はドレス越しとはいえ、ロックブーケのくっきりと谷間を作った白い豊乳で満たされる。

「ここ、貴方の頭が埋まっちゃったらどうなると思う?」

そう言うとロックブーケは私の頬から手を離し、胸の谷間をふるふると揺さぶった。

(ああ・・・あああ・・・)

私の顔には一切ロックブーケの胸は当たっていない。

またしても甘い甘い寸止めの始まりだった。

「柔らかい弾力で顔中すり潰されて・・・男の子なら幸せでたまらないと思うわ・・・」

ぷるぷると交互に揺らされる胸から、目が離せない。

「鼻息荒くなっておっぱいに当たってるわよ?熱い視線もずっと感じる・・・」

(ああっ!く、くそっ!くそっ!)

私は荒い息を指摘されても、ロックブーケの胸を間近で見ながら荒い呼吸をしてしまう。

ロックブーケは香水をしていないようだった。

だが、胸元で呼吸しているせいか女性の香りを連想させるようなまるで甘い匂いが鼻腔を犯してくるような錯覚すら覚える。

「ほら、吸ってぇ・・・」

ロックブーケの声に合わせて大きく深呼吸をしてしまう。

甘い甘い毒のような香りが頭を、鼻腔を、下半身までも侵入してくる感覚。

「吐いてぇ・・・」

今度は呼吸を吐く指示が出る。

ロックブーケの香りは毒だというなら、吐き出さなければならないのに、私はそれを惜しむかのように吐き出された。

(・・・あああ)

幸せで脳が蕩ける感覚。

「ねぇ、吸ってぇ、吸ってぇ、もっと吸ってぇ!」

ロックブーケは熱く囁き吸う命令をする。

「品なんて気にしないで!吸ってぇ!遠慮しないで吸ってぇ!」

(だ、ダメだ・・・ダメなのに・・・!)

私の中で何かがまた壊れた。

私は荒い鼻息で胸の谷間の香りを嗅ぎ続ける。

「ああ!そう!苦しくならない程度に吐いていいからぁ、いっぱい吸い込んでぇ!犬みたいに吸うのよ!」

私は荒い息を胸の谷間に吹き続けながら、香りを吸い込み続けた。

脳と下半身を直撃するような甘酸っぱい香りは、まるで危険な薬物のように思考を蕩かせて、理性を奪い続ける。

(あああ・・・し、幸せ・・・)

私は中毒症状者のようにロックブーケの谷間の香りに溺れ続ける。

香りは飽きるどころかさらに私の欲望を喚起させる。

「そうよ!もっと!もっと吸ってぇ!顔を直接胸にうずめて吸ってぇ!頭をめちゃくちゃにするくらい幸せにしてあげるからぁ!」

ロックブーケは挑発的に命令した。

(・・・あ、頭をうずめる!?)

私は瞬間息が止まった。

確かに頭を埋めればもっと濃厚な香りを吸い込み、柔らかな胸の感触も味わえ、文字通り天国行きだろう。

そう、もう二度と戻れない天国行きの片道切符で、全てを失うのだ。

(・・・シャーリー!!)

私は呼吸を止めながら、シャーリーのことを思い返した。

遠く遠く、彼方にいたシャーリーの存在が急に蘇る。

怯えが生まれた私の腕にそっと手を添えてくれた、あの優しい感触。

私と2人なら負けないと言い切ってくれた言葉。

全てが一気に流れ込む。

「・・・だ、ダメだ、それだけは、絶対に・・・ダメだ・・・」

私は甘い香りと柔らかな視界の誘惑で朦朧とする中、なんとか絞り出した。

「ふふふ、はいはい・・・」

ロックブーケは意味深に笑い、また暗転した世界がぐにゃりと曲がった。



「ドワイト!大丈夫!?ドワイト!」

シャーリーが私の顔を覗き込んでいた。

目の前には笑みを浮かべながらたたずむロックブーケ。

またアバロン城内に戻された。

「だ、大丈夫・・・大丈夫・・・誘惑には屈しない・・・」

うわ言のように言いながら、不安そうな顔をして私を見つめるシャーリーに答えた。

「本当に屈してなかったかしら?」

ロックブーケはまた意地悪く聞く。

目が泳いでしまう。

確かに魅了こそされてなかったが、あの柔らかな胸を目の前にして私は夢中で匂いを嗅ぎ続けるような醜態を晒した。

シャーリーは知らないとはいえ、これが魅了に打ち勝ったと言えるだろうか?

「ドワイト大丈夫・・・大丈夫だよ・・・」

シャーリーはまた私に言い聞かせる。

「魅了されたら回復術で戻してあげる!何があったかなんて聞かないよ!私は何があっても貴方を見捨てたりしないわ!私は貴方を信じてる!貴方だって私を信じてよ!」

シャーリーは明るく私に話しかけた。

だが・・・その目はうっすら涙が浮かんでいた。

「・・・シャーリー」

私は罪悪感で押しつぶされそうになる。

シャーリーは私が魅了されそうなことに薄々わかっているのだろう。

それでも、私を責めることなどせず、2人で生還することを考えている。

私は・・・私は・・・

「素敵な彼女さんね、お世辞抜きに私が見てきた中でもここまで出来た子はなかなかいないわ・・・」

ロックブーケはニヤリと笑う。

「それだけに、男の本性を見たらどうなるのかしら?」

ロックブーケはまた妖しく光る目で私を見つめた。



「し、しつこいぞ・・・わ、私には・・・私にはシャーリーが・・・!」

私はロックブーケの技の世界に戻された瞬間、ロックブーケに言い放った。

ロックブーケはそんな言葉に耳を貸すことなく今度は間髪入れずに、全裸の私の下半身に手を伸ばす。

「ひああ!や、やめろ!」

私は手をはらいのけることもせず、ただ怯えるだけだった。

「今度は最後の試練よ・・・手で扱いてるフリをしてあげる・・・耐えなさい・・・これを耐えたら技は見切れるわ・・・」

ロックブーケはそう私に囁くと、本当に手をペニスの前でピタリと止めると、優しく扱くようにゆるゆると虚空を扱き始める。

「あああ!?ひあ!?や、やめ・・・!!」

私は直接扱かれた訳でもないのに甘い声を漏らす。

まるでロックブーケの繊細で柔らかな手がはい回っているかのような想像をして、勝手に身震いする。

「ねえ?あの彼女、手で扱いたりしてくれるの?」

ロックブーケは妖艶な笑みを浮かべ、私に問いかけた。

手はゆるゆると虚空を描くが、その度に私のペニスは手の感触を想像して震える。

「そ、それは・・・」

私は口をぱくぱくとさせ、ロックブーケの質問には答えられない。

「してくれないのね?でも、してくれたとして貴方はこんなに興奮するかしら?」

ロックブーケはまた私にねちっこく詰問する。

「あの女の子が手でしてくれても貴方は何とも思ったりしないわよね?つまらないプレイくらいにしか思えないはずよ・・・」

ロックブーケはそう言うと、一瞬虚空を扱く手の動きを思いっきり速める。

「ああっ!や、やめろぉ!!」

私は思いっきり喘いでしまう。

やめろというのは手の動きだったのか、それともロックブーケのねちっこい問いかけのことなのだろうか?

「キスだってそう、貴方は別にキスが特別好きな訳でもないわ。胸の誘惑に溺れかけたけど、貴方は匂いフェチでもおっぱいフェチでも何でもない・・・」

ロックブーケは虚空を扱く手の動きをまた緩くすると、私にねっちり追い詰めていく。

(やめろ・・・やめろぉ・・・)

耳を塞ぎたかった。

「・・・貴方は私を美しいと思ったのよ・・・今まで見てきた、誰よりも・・・」

ロックブーケは言い切った。

(あああ・・・)

完全に見破られていた。

もちろん、帝国奪還の大義名分の手前、シャーリーの手前、意識しないようにはしていた。

だが、私はロックブーケを初めて見た瞬間、こんな女がいるのかと目が見開いたのを覚えている・・・。

こんなに美しくて、こんなに妖艶で、こんなに愛らしくて、こんなに全身を熱くさせ、性欲を煽るような女がいるのかと・・・宿敵ながら思ってしまっていたのだ。

そして、それはロックブーケに見破られていた・・・。

もう破綻は目の前に迫っている。

「ねえ?教えて?」

ロックブーケはあくまでフリだが、亀頭の辺りを優しく撫で回すような仕草をしながら私に熱く問いかけた。

「あの彼女と私、どっちが綺麗?」

(あああ!?)

私は背筋を反らせて理性の決壊に耐える。

「し、シャーリーだ・・・」

私は泣きそうな顔で答えた。

いつも愛らしくて、朗らかなシャーリーの笑顔を思い出そうとした。

積み重ねた大事な思い出を、心から愛おしいと思った出来事を・・・。

だが、それらを総動員している最中、ロックブーケは私の目を見て嘲るように微笑み、

ゆっくりと舌舐めずりした。

目と舌の動きだけで、思い出はバラバラに壊され、シャーリーの笑顔は思い出せなくなった。

ロックブーケに、この美と性の結晶のような女に勝てるわけがなかった。

「さあ、永遠に扱いてるフリをしててあげるから、彼女の笑顔を思い出して好きなだけ耐えなさい・・・私なんかより数段美しくて愛しい・・・だーい好きな彼女の顔・・・」

そこまで言うとロックブーケは私の顔をのぞき込む。

「忘れちゃダメよ」

ロックブーケは真顔でそう言い放つと、まるで射精へと追い立てるようにペニスを扱くフリを速める。

その手は容赦なく速く、それでいて無慈悲にも虚空を扱く。

「ま、待って!わかった!う、美しいのは、美しいのはお前の方だ!!」

ロックブーケはピタリと手を止める。

「彼女さんに失礼じゃないの?」

その目は恐ろしい程に真顔、そしてそれがまた身震いするほど美しく見えた。

「それにもう少し口の利き方ってものがあるんじゃない?」

その美しさはもはや威圧感のように、私に怯えに近い感情を抱かせた。

「う、美しいのは、ろ、ロックブーケ・・・さ、様です・・・」

私は懇願するように言った。

「・・・愛してるのは?」

ロックブーケ様は容赦しないとばかりにピシャリと詰問する。

「そ、それは・・・」

私はシャーリーへの愛・・・いや罪悪感でなんとか踏みとどまった。

それももう風前の灯火ではあったが

「・・・そう、もういいわ。魅了みたいな真似もやめましょう。正々堂々と勝負しましましょ。貴方の彼女への愛に応えてあげる」

ロックブーケ様はそう言ってニヤリと笑みを浮かべ、技の終結を宣言した。

「ああ!待ってください!シャーリーより、シャーリーより、ロックブーケ様の方が好きです!ロックブーケ様ぁあああ!!!」

私は叫んだ。

終わった、何もかも。

「はい、よく出来ました」

ロックブーケは満足そうに笑うとまた世界は歪んだ。



「ど、ドワイト・・・また技を?」

シャーリーは私を心配そうにのぞき込む。

「・・・来るな」

私は顔を紅潮させ、荒い息をしながら呟いた。

「え?」

シャーリーは私の真意が読み取れない顔をする。

「・・・逃げろ!アバロンから逃げるんだ!私がおかしくなる前に!!」

私は身体中に限界を超えるほど力を入れて耐えていた。

「み、魅了されたってこと?ま、待ってね、今すぐ元気の水を・・・」

シャーリーが慌てて術を唱えようとする。

「やめろ!そんなことをしても無駄だ!もう私はダメなんだ!!」

涙と涎がポタポタと落ちる、これでも必死に残った理性で戦っていた。

さっきから私はシャーリーをちらりとも見ていない。

目の前の敵だった女に釘付けだった。

ロックブーケは私の目を見返しながら、そのやり取りを楽しげに見つめていた。

「ど、どうなってるの!?せ、せめてベネディクト様たちを呼んで来る!」

シャーリーは慌てて2階を見た。

「それもダメだ!もうなりふり構うな!逃げろ!逃げてくれ!」

私も必死だった。

頼む、シャーリー、お願いだから、お願いだから、逃げてくれ・・・。

「馬鹿にしないで!こんな状態のドワイトを置いて逃げるわけないじゃない!!」

シャーリーはそんな私の言葉を聞かずに、私に術をかけた。

「元気の水!」

状態異常を治す水が私に降りかかる。

「やめろ!無駄なんだ!逃げろ!頼むから逃げてくれ!!私はもう正気じゃない!!」

私は叫んだ。

シャーリーも泣き叫んだ。

「ふざけないで!そんなこと出来るわけないじゃない!私は貴方を見殺しになんかしない!!」

シャーリーが私に駆け寄る。



私はシャーリーの身体を大剣で、したたかに叩きつけていた。

「・・・え?」

シャーリーは何が起こったかわからない顔で崩れ落ちた。

みね打ち。

相手を傷付けず、麻痺させる大剣の技。

崩れ落ちたまま、シャーリーは信じられないという顔で私を見つめていた。

「逃げろって、逃げろって言ったのに・・・」

私は言い訳を呟きながら、もうシャーリーには見向きもせず、涙と涎まみれの顔でロックブーケを見つめる。

ロックブーケは満足そうな笑顔を浮かべた。

「さあ、カップル解体ショーを始めましょうか?」

私に笑顔を向けながら手招きするロックブーケ様。

破滅の時間が始まった。



「ああ・・・あ・・・」

私はロックブーケ様の前で立ち止まった。

ロックブーケ様は満面の笑みで私を見つめていた。

私は思わず俯いてしまう。

膝は震えが止まらず、興奮で身体中の血が沸騰しそうだった。

「うう・・・ドワイト、しっかりして・・・正気に戻って!」

みねうちの痺れに身悶えしながらも、シャーリーは私に声をかける。

「ふふふ、この子はテンプテーションにはかかってないわ」

ロックブーケは緊張で震える私の肩を抱いてシャーリーに答えた。

「はぁあああ!!」

不意にロックブーケ様に触れられた、私は背中が反り返る。

シャーリーは私の醜い姿を目を見開いて見つめていた。

「・・・この子、技なんかじゃなくて本当に堕ちちゃっのよ、技による魅了より深い本当の心からの屈服よ」

ロックブーケは得意げに語って私の頬に軽くキスをした。

「がはあぁあ!」

私の硬直した身体に・・・頬に・・・有り得ないくらいに柔らかく肉厚な唇が触れる。

「ろ、ロックブーケ様ぁ!」

私はもう自分で立つことが出来ず、ロックブーケに身体を預けてしまう。

「・・・ここまで完堕ちする子はなかなかいないのよ?」

ロックブーケは私を抱きとめ、シャーリーを見下ろす。

シャーリーは麻痺で悶えつつも、ロックブーケを睨み続けていた。

「嘘よ!女狐!卑劣な技を使ってドワイトを利用しないで!」

ロックブーケ様を激しく詰るシャーリー。

「・・・だって?ドワイト君?」

ロックブーケ・・・ロックブーケ様は私の耳元で囁いた。

私はシャーリーの声など上の空だった。

ロックブーケ様の柔らかく、神聖な肉体が・・・私如きの・・・帝国の兵でしかない私の身体を抱きしめてくださっている・・・。

「ああ・・・ああ・・・ああ・・・」

私は快感と光栄のあまり喘いだ。

「ねえ・・・ドワイト君・・・」

ロックブーケ様は私に熱く囁き続ける。

「邪魔な鎧・・・脱いじゃおっか?」

ガクガクと壊れるくらいに首を縦に振った。

その言葉を待ち望んでいた気がする。

「ドワイト!ダメ!こいつは鎧を脱いだら、そのまま貴方を殺す気よ!!」

シャーリーはなんとか麻痺から身体を動かそうと、動かない身体を捩らせて叫んだ。

「殺す?殺そうと思えばもういつだってこの子は殺せるわよ?」

ロックブーケ様はシャーリーに勝ち誇った顔を向けた。

「この子はもう私の配下なのだから」

「嘘よ!!」

歯ぎしりして、ロックブーケ様を睨みつけるシャーリー。

私はそんなシャーリーを尻目に、鎧を脱いで戦闘服姿になった。

「全部抜いじゃいなさい」

ロックブーケ様は私の顎を撫で、命令した。

「は、はい!!」

私は慌てて、戦闘服も下着も脱ぎ捨てる。

「ダメ!ドワイト!お願いだから正気に戻って!!」

歯を食いしばって叫ぶシャーリー。

少しずつ麻痺が解けてきているようだった。

「ぬ、脱ぎました・・・」

私は全裸になってロックブーケ様を見つめる。

緊張とこれからの期待で身体が沸騰しそうだった。

「震えちゃってるわね・・・可愛いわ・・・」

ロックブーケ様はそう言うと、私の背中に回って抱きしめると、私を無理やりシャーリーの正面に向かせた。

「ああっ!!」

再びロックブーケ様に抱きしめられたことで身体中の力が抜ける。

シャーリーは私のあまりの醜態に目を見開く。



「今から彼氏さんには、彼女さんの前で踊ってもらおうかしら」

ロックブーケ様はシャーリーに微笑んだ。

シャーリーは、ロックブーケ様の勝ち誇った姿と、震えながら喘ぐおぞましい私の姿に、ただ無言で見つめていた。

「種も仕掛けも、魔力もない・・・心の奥底の魔法を見せてあげる・・・」

ロックブーケ様はそう言うと私の下半身の前に手を伸ばした。

「何をするの!?や、やめて!!」

シャーリーはギョッとした顔で金切り声を上げる。

「大丈夫よ!こんな汚いもの、触るわけないじゃない・・・」

ロックブーケ様は挑発するように、手をひらひらと私のペニスの前で振った。

「扱くフリをするだけよ・・・最初は手では握ってあげない・・・それでも不思議・・・ドワイト君は貴方とのセックス以上の快感に喘ぐことになるわ」

ロックブーケ様はそう言うと、私のペニスを握る・・・フリをした。

まだ握られてない、何も触れていない、ペニスから数センチ離れた虚空を握っただけ。

それなのに・・・。

「ああああああああぁぁぁ!!」

先走りの液が勢いよく飛び出し、私の顔は快楽で蕩ける。

握られてないのに、触られていないのに、ペニスは確かに滑らかで柔らかな、ロックブーケ様の美しい手の感触を伝えてくる。

「う、嘘よ・・・魔法!?それとも技・・・!?」

歯ぎしりするシャーリーに、ロックブーケ様は伝える。

「技でも魔法でもないわ・・・?ただ、この変態彼氏君が、私の手の感触を勝手に妄想して、勝手に興奮してるの」

「はぁああん!!ああああああああぁぁぁ!」

私は同意と言わんばかりに、大きな喘ぎ声を上げてしまった。

シャーリーはそれを聞き、悔しさで顔を歪める。

「さあ、優しく扱いてあげる・・・フリだけどね?」

ロックブーケ様はそう囁くと、ゆるゆると手を動かし始める。

「ああ・・・す、すごいよお・・・ロックブーケ様ぁ・・・」

扱く振りをするロックブーケ様の手の柔らかさ、温もりが確かに伝わる。

「ふふふ、触らなくても気持ちいい?天国?」

ロックブーケ様は耳元で囁く。耳に暖かな息が吹きかかるだけで心地いい。

「ドワイト・・・正気に戻って・・・」

シャーリーは涙をポロポロとこぼし始める。

私のせいだ・・・私が悪いのだ・・・。

気持ち良くてたまらないのに、何故か私も涙が溢れる。

天国にいるくらいに気持ち良いのに、胸が苦しい。

「ふふふ、ドワイト君?今、気持ちいいのにとっても苦しいでしょう?」

ロックブーケ様は意地悪く囁く。

手はゆっくりと私のペニスの隣に上下させ、ゆったりとした快感を与え続ける。

私は溢れる心地良さと、吐き気といってもいいほどの苦しさに身を震わせて頷いた。

「やめて・・・やめて・・・」

シャーリーはうわ言のように呟く。

表情は悲しみを浮かべながらも、氷のように固くなっていく。

「・・・この瞬間にイクと、最高に気持ちいいのよ?」

ロックブーケ様が熱っぽく囁いた後、私の耳に口をぴったり付けるようにして、

「一回、射精しましょうね・・・」

そう囁くと、その手を一気に速く動かし始めた。

「ああっ!あひぃ!あうっ!」

完全に女が男の精を搾り取るための動き。

それが虚空を扱いていることを除けば・・・。

「ああっ!だめっ!だめっ!止めて!」

私は泣きながら許しを請う。

意地悪く耳元に息を吹きかけてとどめを刺そうとするロックブーケ様。

シャーリーはあっけにとられたように私を見つめていた。

「ぐぁああああああ!!」

私は背をのけぞらせて射精する。

それをうながすように、さらに搾り取るように手を動かすロックブーケ様。

まるでおぞましい獣を見つめるかのようなシャーリーの目を見てしまった瞬間、

私はさらに叫んで射精した。



「・・・種も仕掛けもない、私に溺れた男の最後でした♡」

シャーリーに向かって挑発的に言い放つロックブーケ様。

私はその場でへたり込んでいた。

「・・・違う!違う!こんなの、こんなのただの技よ!」

シャーリーの目の奥が燃えるのがわかる。

「よくもドワイトを・・・殺す!」

シャーリーはその瞬間、麻痺している身体を奮い立たせて小剣を握った。

まだ麻痺が解けないだろうと思っていた、

そして何よりシャーリーの心が折れたであろうと思っていたロックブーケ様は驚いて目を見開く。

「死ね!!スクリュードライバー!!」

思いっきり踏み込んで、ぐるりとひねりながら剣を突き出すシャーリー。

「いやぁああああああ!!」

悲鳴をあげるロックブーケ様だったが・・・。



「・・・ふふふ、あは、あははははは!!」

ロックブーケ様はおかしそうに笑いだした。

「う、嘘・・・どうして・・・」

シャーリーは震えながら小剣から手を放す。

シャーリーの先には、小剣の先には・・・私がロックブーケ様をかばって裸のままで立ちはだかっていた。

えぐるように突き入れた小剣は私の腹に突き刺さり、血がどくどくと流れる。

「貴様・・・ロックブーケ様に・・・許さんぞ!!」

怒りが燃え上がり、歯を食いしばって、思いっきりシャーリーの頬を殴りつける。

殴りつけられ、よろめいて倒れるシャーリー。

「え・・・?あ・・・?」

私に殴られたことに、シャーリーは現実を受け入れられないようだった。

「あ、あれ・・・?あ、あ、あ・・・」

大きな瞳から大粒の涙がポロポロと落ちる。

戦士だった目は、嫉妬に燃える女だった目は、怯える少女のような目に変わった。

「い・・・痛い・・・痛いよう・・・」

シャーリーは憐れみを誘うような声で、頬を抑えて泣き崩れた。

「ふふふ、本当にいい女戦士だったけど・・・もう二度と戦えないわね・・・」

ロックブーケ様は満足げに笑った。

「ロックブーケ様、お、お怪我は?」

私は自分の怪我やシャーリーのことなど目もくれず、ロックブーケ様の身を案じた。

「大丈夫よ・・・助かったわ、ありがとうね」

そう言うと私の頬に軽く口づけする。

それだけで私の頬が緩んでしまう。

「怪我の治療をしなくちゃね、横になりなさい」

私はふらふらと言われるままに横になった。

「最高級の傷薬よ・・・私が塗ってあげるわ♡」

ロックブーケ様はそう言うと傷薬をたっぷり手になじませて、私の傷口に塗りつける。

傷薬は染みることなく、肌に馴染んでいく。

しかし、何よりロックブーケ様の滑らかな手が、神聖な手が、私の肌に触れていることに異常に興奮してしまった。

「はい、治療はおしまい・・・あら?」

ロックブーケ様は再び勃起したペニスにわざとらしく微笑んだ。

「・・・す、すみません」

私は恥ずかしさで顔を赤らめる。

「いいわ・・・治療を続けてあげる・・・」

ロックブーケ様はそう囁くと、

「自分で処理しなさい♡」

私の耳元で囁いた。

その瞬間私は完全に壊れた。

私は右手でペニスを握ると、思いっきり扱き上げる。

ロックブーケ様はニヤニヤと笑いながら、私の上半身にたっぷりと傷薬をつけて塗りたくった。

更には、時折わざとらしく私の胸のあたりに手を持っていき、ニヤッと笑って乳首を指先で弾く。

その瞬間、私は声を上げて喘いだ。

「あら?彼女さん見てるわよ?・・・ってもう気にならないかな?」

ロックブーケ様はそう笑うと、意地悪く連続で、乳首を指先で引っ掛けるように掻いた。

「ああっ!ダメです!あがぁ!!」

背筋をはい回るむず痒い感覚、背徳感。

止まらない右手、止まらない射精。

精液は思いっきり飛び散り、何度も何度も爆ぜた。



「ふふふ、あと一人・・・彼は私に妹を殺された恨みを持ってるのね?皇帝以来の厄介な存在になりそうだわ・・・」

ロックブーケ様は私にに項垂れて独り言を呟き続けるシャーリーを担ぐように命じると思案する顔になる。

「でも所詮は男ね、必ず跪かせて、弄って、虜にしてあげる♡」

ロックブーケ様は妖艶に舌なめずりした。



ベネディクト編

ベネディクトの視点



「…どういうことだ?」

私は偵察係だったフィリップに尋ねた。

ロックブーケがいるとされる玉座に突入したものの、中はもぬけの殻で敵の気配すら感じない。

フィリップもライブラも沈黙を貫いていた。

その刹那、フィリップの目に殺気が宿ったのを私は見逃さなかった。

「瞬足の矢!」

突然、フィリップは弓を私の頭めがけて放つ。

「な、なにっ!?」

私は聖騎士の盾を構えて、矢を防いだ。

フィリップもライブラも殺気を帯びた目で私を見つめていた。

私は混乱する頭で盾を構えて、二人を見つめた。

「あら、始まってるのね?」

一階からの扉が開き、ロックブーケとドワイトが入ってくる。

ドワイトは抱えていたシャーリーを乱暴に私の方に放り投げた。

フィリップとライブラは片膝をついてロックブーケを出迎える。

「シャーリー!大丈夫か!?」

私はシャーリーに近づいた。

「ひ!こ、来ないで!男なんて、男なんて信じられない!!」

シャーリーは顔を歪ませながらヒステリックに喚いた。

もはやその目は戦士の目ではない。

私は何があったのかやっと悟った。

三人の男性戦士達は…ロックブーケの手の中に堕ちたのだと。

「…わかった、もういい。シャーリー、君は逃げろ。もう戦えないだろう」

それを聞いたシャーリーは少しの間私を怯えた目で見つめていたが、やがて独り言を呟きながら、ヨロヨロと玉座から出ていった。

ロックブーケ達は嘲笑を浮かべ、シャーリーを止めようともしなかった。

「私に歯向かった罪よ、その男を殺しなさい」

ロックブーケは三人に命令する。ドワイトとフィリップは武器を構え、ライブラは術を詠唱し始めた。

その瞬間だった。

私は空中に大きく飛び上がる。

「水鳥剣!」

並列になっていたドワイトとフィリップに、私はサブ武器のクロスクレイモアを容赦なく振り下ろした。

「あぐぅ…!」

「がはぁあ!」

不意打ちともいえる先制攻撃に、ドワイトもフィリップも目を見開き倒れる。

「ひ、ひぃ!」

ライブラは慌てて術を詠唱しようとするが、私は着地後一気に技を放った。

「清流剣!」

ライブラに思いっきり大剣を叩き込む。

吹っ飛んだライブラは、思いいっきり壁に叩き付けられ、血を噴き出した。



「あ、お、俺…ベネディクト様…すみません…」

フィリップは正気に戻ったのか、血まみれになりながら、泣いて私に謝罪した。

「あ、アバロンに…栄光…あれ…!」

フィリップはそう言って倒れた。



「ろ、ロックブーケ様…を守る!!」

ドワイトは技が解けなかったのか、他の要因なのか、それでもよろよろと私に斬りかかっていった。

「切り落とし!」

ドワイトの大剣を弾き飛ばして、思いっきり斬りつけた。

「ろ、く、ぶ…け…さ…ま…」

何か呟いていたが、今度こそドワイトは動かなくなった。



「わ、私は…なんてことを…」

ライブラは死ぬ間際、声を絞り出した。

「こんな時…『あいつ』なら…」

ライブラは歯を食いしばって私の方に手を掲げる。

「ベネディクト様…ご武運を…」

私に最後の力を使って水術の『水舞い』をかけ、ライブラは崩れ落ちた。



三人には、そして戦意喪失したシャーリーにも、きっと言い分はあっただろう。



だが、もう私にはかつての仲間たちに…何の感情もわかなかった。



「…驚いたわ」

ロックブーケは呆気にとられたような顔をする。

「動きに全く躊躇いがなかった…貴方は仲間思いの人間と聞いていたわ…仲間を手にかけることなったというのに…」

私はいったん間合いを取ると、ロックブーケを燃えるような目で見つめた。

「その仲間に裏切られて気が付いたよ。私を突き動かしてるのは仲間との友情でも、帝国への恩義でもない」

そう、私を駆り立てるのはただ一つ。

「私は…ただの復讐鬼だ…」

最愛の妹、マリアのことを思い出す。

私は大剣クロスクレイモアを投げ捨てると、黒曜石の剣と聖騎士の盾を構えた。

対複数戦のために大剣を使ったが、一対一の戦いなら剣と盾を使った戦闘に一番自信があった。

「そう、皇帝ですら仲間との戦いは苦し気だったのに、貴方という人は冷酷なのね…」

ロックブーケは笑った。

「では、貴方が本物の復讐鬼なのか…証明してもらおうかしら?」

ロックブーケが口の端をつり上げた瞬間、私の視界が黒く歪んだ。



「くっ…これがお前の誘惑技というわけか…」

私は怪しげな黒い世界でロックブーケと二人きりになり、全裸にされ、身体は動かなくなっていた。

ロックブーケは意味深に笑う。

「そうよ、貴方の仲間も、皇帝でさえも堕ちた私の秘技テンプテーション…」

ロックブーケはそう言うと妖艶に笑った。

「貴方も虜にしてあげる…」

そう言うとロックブーケは私の目の前に立つと、私の胸を掌でさすった。

柔らかな掌が胸に優しく触れ撫でまわす。

「無駄だ!どんなことをしてもお前に屈することなどない!!」

ロックブーケは私の声に耳を貸さず、

マリア!!

私はマリアの姿を思い浮かべた。

「そうね、私にも貴方の欲望はわからないわ…」

ロックブーケは小首を傾げた。

「意志が強いのがわかる、皇帝の真っすぐできれいだった瞳とは違う…私を憎む燃えるような瞳だわ♡」

ロックブーケは舌なめずりをした。

「そうだ、私はお前を殺すことしか考えてない!この技が終われば八つ裂きにしてやる!」

私は叫んだ。

「いいわねその表情♡でも、あの皇帝ですら堕ちた私を相手に正気でいられるかしら?」

そう言うとロックブーケはニヤリと笑って手の平を見せつけた。

「どう?間近で見る私の姿は?あなたの仲間たちも皇帝も、アバロンのためだと私を最初は拒んだけど♡少し可愛がってあげればすぐに醜いオスの顔になったわ♡」

ロックブーケは誘惑の言葉を綴る。

「皇帝はこの手の平でよがって、狂って、アバロンの国民の前で精液を吐き出したわ♡その後の皇帝は地下牢に入れてるけど、私が来るたびに発情した目で『手でしてください、女王様ぁ!』って叫ぶ犬に成り下がったわ♡」

あの陛下が…私が知る限り知性と、品格、そして責任感を兼ね備えたあの陛下が…まさかそんな事になっていたとは…。

「どいつもこいつも…見損なったとしか言いようがないな…」

私は吐き捨てた。

陛下にも、さっきまでの仲間たちも…。

口ではアバロンだ、仲間だ国民だと言いながら少し誘惑されてはあっさり寝返り、それを見て戦意喪失する志の低いかつての仲間たちにも。

ぬる過ぎて反吐が出そうだった。

皇帝に至っては、こんな色仕掛けに屈する人間に付き従って戦死したマリアが心底不幸だとすら思えた。

いや…祖国や友情、そんな生半可な志でこの女に対峙するのが無謀だったのかもしれない。



この女を倒すために必要なのは、そんな綺麗ごとではない。



「私の願いは…わが妹の仇…お前の死のみだ!!」

言葉にできないくらいの憎悪を込めて叫んだ。

ロックブーケは…それを聞いて笑った。

「素敵よ♡私からすると帝国の為だなんて建前を並べる男なんて興味ないし、狂気がかった憎しみで向かってくる男の方がよほど好みだわ♡」

心底意地の悪い笑みを浮かべるロックブーケ。

そう言うロックブーケの目も、狂気を増したような気さえした。

「素敵な本音が聞けて嬉しい♡貴方は楽しませてくれそうね♡」



ロックブーケは私の睾丸をやんわりと握った。

「ぐ…!!」

不意の刺激に声を漏らしてしまう。

「そうね…まずは勃起してもらおうかしら?」

そう言うと私の顔を覗き込みながら、ギュッギュッと睾丸を揉みこむ。

(ぐぁああああ!!くっ、くそ!!)

下半身から背筋にかけてむず痒い快感がはい回る。

まるで陰嚢の中で精液が強制的に作られていると勘違いするほどの感覚。

おぞましくも強制的に与えられる快感に、私のペニスは徐々に反応し始める。

「あら?勃っちゃった?憎くて仕方ない相手の手で?ふふふ♡」

ロックブーケは私の反応を見て楽しそうに笑う。

私は黙って睨みつけた。

「冗談よ、こんなのただの生理現象でしょう?それに私の技にかかるのは別に勃起をした瞬間でも射精をした瞬間でもないわ♡」

ロックブーケは私の耳元に口を寄せて囁いた。

「貴方の心が…自尊心が…私に屈したその瞬間よ♡」

そう言うと、ロックブーケの指が私のペニスを捉えた。

(ぐうぅぅ!!)

私は歯を食いしばり、顔を紅潮させた。

「あはは、凄い顔ね♡でも、大丈夫よ♡一回くらい射精したところで貴方の心が屈しなければ、魅了はされないわ♡」

ロックブーケは耳元で誘惑の言葉を並べる。

(くっ…おのれ…そんな筈もないことはわかっている…!!)

私は歯ぎしりしながら快楽に耐え続けた。

憎むべき敵の前で射精など、心が屈することそのものではないか。

ロックブーケは左手で柔らかくペニスを握り、絶え間なく攻めたてる。

右手は時折、私の乳首をカリカリと優しく爪で掻き、劣情を煽らせる。

「ぐううっ!くそっ!やめろぉおおお!!」

私はたまらず声を上げた。

男の性感帯を知り尽くした責めにもう少しで屈しそうになる。

『ベネディクト兄さん!』

一瞬、マリアの顔が…声が…。

窮地の私を救うかのように、亡き妹の顔が、声が感じられた。

「あら?ふふふ♡この責めで追い詰めるのは無理のようね?」

落ち着きを取り戻した私の姿を見て、ロックブーケは手での責めをやめる。

(ありがとう、ありがとう、マリア…)

私は肩で息をしながら、マリアに感謝した。

一瞬浮かんだマリアの表情は、仇を討ってほしいというより、ひたすら私の身を案じているように思えた。



「皇帝も堕ちた私の手技に耐えるなんて、貴方は本当に大したものだわ♡」

私はロックブーケの話を無視して言い放った。

「もうすぐだ…」

ロックブーケが怪訝な顔で私を見つめる。

「もうすぐ、お前の技は見切れる!!」

私はロックブーケに言い放った。

「この色仕掛けは所詮は技による洗脳でしかないんだろ!?だとすれば、どんな技も必ず見切れる瞬間がある!」

さっきまで笑っていたロックブーケの顔が硬直していくのがわかった。

「もう少しだった…もう少しでお前の技は見切ることができる!!その瞬間にお前の主導権は終わりだ!!」

私は目を見開いた。

「確実に見切って、この手で殺してやる!!」

私は低く宣言した。

「そう…気付いたのね…それに貴方は技を見切れるだけの意思の力も持っている」

ロックブーケは唇の端をつり上がらせた。

「私も貴方が欲しくなったわ♡」

ロックブーケは私を立たせたままくるりと背を向けた。

そして、私に向かっておもむろに服も下着も脱ぎ捨て、全裸になった。

「どう私の裸体♡綺麗でしょ?」

妹の仇でなければ、息をのんだであろう絶世の美女の裸体。

だが私の復讐の炎はもう収まらなかった。

「このお尻を使って、貴方の復讐心も、妹への思いもチリクズにしてあげるわ♡」

そう言うとロックブーケは私のペニスに、自分の尻を押し当てた。

(ぐっ!!ぐぬううう!!)

私は歯を食いしばって耐える。

「どう?私のお尻♡大きくて、柔らかいでしょう?もっちりして天国でしょう♡」

そういって吸い付くような尻を小刻みに横に動かし、私のペニスを嫐った。

(ぐぁ!くそっ!ここで挫けるわけには!!)

柔らかな尻はペニスに名残惜しそうに張り付くように絡み付く。

「中に入れたい?ふふ…そんな生意気な口もきけないほど私のお尻、いいでしょう♡」

ロックブーケは時折振り返り意地悪く見つめると、今度はゆったりと尻をゆらゆらとペニスに擦りつける。

柔らかな尻肉が今度は包み込むように張り詰めたペニスを翻弄する。

私は脳髄まで蕩け切りそうな柔らかさに耐えながらも、希望は捨てていなかった。

そう、技を見切ること。

このおぞましい誘惑も耐えきれば、快感の峠を越えれば、見切ることができる。

そうすれば、私の勝ちだ。

しかし、ロックブーケの尻は柔らかく、ひんやりと心地よく冷たく、柔らかく弾力を伝え、意志力を強引に削っていく。

「くそっ!!マリア…!!マリア…!!」

私は必死にマリアの顔を、声を思い出そうとした。

亡き妹への愛を思い出し、復讐心を燃やし、誘惑を断ち切り、技を見切る。

「お兄様…私のお尻、気持ちいい?」

不意に脳内のマリアが声をかけた。

私の背筋にぞくりとした甘い電流が走る。

「お兄様との愛は叶わないから…お尻でもすごく幸せ♡」

マリアが淫らな声で私の脳内に語り掛ける。

「ば、馬鹿な!?」

私は驚いて目を見開いた。

そこには、ロックブーケが意地悪く、勝ち誇ったように笑っていた。

「お兄様のモノ、熱い♡私のお尻で興奮してるのわかるぅ♡」

ロックブーケは振り返りなら私の目を見つめ、意地悪くマリアを演じていた。

「お兄様も私をそんな目で観てたの?嬉しい♡許されないと思ってたのに♡」

声色を真似ている訳でもなければ、マリアとの口調とも違う。

慎ましいマリアとは明らかに違う。

おぞましい淫らな誘惑をする女の声。

「ち、違う!!やめろ!!マリアを汚すな!!」

私は慌てて打ち消そうとする。

確かに、私はマリアを愛していたし、マリアも私を慕っていた。

でもそれは、兄妹として、聖騎士ホーリーオーダーとして、ガンパーランドのリーダーとして…。

私が理屈を考えるたびに、ロックブーケへの純粋な復讐心が濁っていくのを感じる。

ロックブーケはそんな様子の私を見て目を輝かせた。

「お兄様も私を淫らな目で見てたの♡嬉しい♡」

ねっとりと絡みついていたロックブーケの尻がピタリと止まる。

「…お兄様?」

ロックブーケは微妙に尻の位置を調節し、尻の割れ目にペニスを捉えた。

ペニスが尻に挟まり、柔らかさがダイレクトに伝わり、私は仰け反った。

「妹のお尻に…精液注いでくださいませ♡」

そう言うとロックブーケは大きく縦に揺らせて尻を擦りつけ始めた。

緩やかだった動きが大きくなったことで、さっきまで優しく包み込むようだった肌の異様な滑かさと弾力

が、今度は追い込むように私を責め立てる。

「や、やめて!!こんな!!卑怯だ!!」

私はマリアを思い浮かべようにも、思い出の中のマリアはが淫らに私を誘うような仕草に、声に書き換えられる。

「だ、ダメだ!!ダメだ!!ダメなのに…!!」

目の前の女はマリアではない。

憎き仇の女。

だが、もう私には…私にはもう…尻の暴力的な擦りつけによる嫐りとマリアへの想いへの倒錯に完全に翻弄されていた。

「お兄様♡出していいよ♡『ロックブーケ様の』お尻に♡いっぱい出して♡」

その瞬間、頭の中のマリアが…完全にロックブーケに入れ替わった。

「私を殺した、『ロックブーケ様の』綺麗なお尻でイキなさい♡」

ロックブーケはそう言うと、尻をペニスに今まで以上に強く押し当てた。



私の力が…決意が…復讐心が…。

ゆっくり零れ落ち、溶けきっていくのを感じた。



ぶしゅっと全てが切れた音がして、最初の射精をする。



その後はもう、我慢は効かなかった。

二回目、三回目と、大きな射精が始まる。

「あーぁ、堕ちちゃった…♡」

ロックブーケは勝ち誇った顔でお尻を強くペニスに押し当てる。

柔らかく包み込むように、それは女の肉の感触を伝え、射精をさらに催促をする。

「あ…が…あ…」

溶けていく。

熱かった気持ちが、急速に溶けていく。

「あら?ふふふ♡そんなに倒錯責めとお尻、気持ちよかった?」

動かなかったはずの身体は気が付けば、ロックブーケの臀部に手を添え、ペニスを押し当てていた。

身も心も放たれた私は、そのままゆっくりと崩れ落ちた。



「ふふふ、これで強い貴方も半分は堕ちたわ♡あら、貴方がいないということはあの地はきっと手薄ね?そうだわ、貴方にとって一番大事な地で、私への服従を誓わせてあげる♡」



数日後



「べ、ベネディクト様!?」

「ベネディクト様が!?」

私はロックブーケに全裸にされ。首輪と手錠をつけられ、太守だったネラック城の入り口まで連れられていた。

ネラック城の兵士たちは無駄口を一切言わないほどに鍛えられていたが、

ホーリーオーダー史上最強と言われた私が、か細い美女に捕らえられた姿に動揺を隠せない。

「ベネディクト様!?そ、そんな!?馬鹿な!!」

副将であり、私の留守中に城を守っていたホーリーオーダーのポールが、武装して城から出てくる。

「ネラック城の皆さん、こんにちは♡お初にお目にかかります、ロックブーケと申します♡」

ロックブーケはわざとらしくうやうやしく礼をする。

「ロックブーケ!?七英雄の!?」

「アバロンを制圧したロックブーケが、ガンパーランドに攻めてきた!?」

「べ、ベネディクト様は人質なのか…!?」

動揺する兵士たちを、ポールは一喝した。

「狼狽えるな!全軍出陣!あの女からベネディクト様を救い出せ!!」

兵士たちは一気に城門前に陣形を作る。

ポールが先頭に立った。

「ポール!!ダメだ!!私のことはもういい!!全軍撤退しろ!!ダグラスとフォーファーを死守するんだ!!」

私は悲痛な声で叫んだ。

「ベネディクト様を見捨てて撤退などできません!私だってホーリーオーダーだ!」

ポールは捲し立てた。

「頼む!逃げろ!逃げてくれ!!」

私の声は届かなかった。

「あら、自滅しに来てくれたわね♡話が早いわぁ♡」

ロックブーケはそう囁くと、妖艶な仕草と目で男たちを誘惑しにかかる。

テンプテーションだった。

「あああ…な、なにこれ!?」

「あの女、すげえ!すげえよ!!」

「か、身体が、股間が熱い…!?」

兵士たちは皆、股間を抑えてうずくまる。

「う、狼狽えるな!じゅ、術だ!怪しげな術だ!!」

ポールだけは何とか立っていたが、そのポールも虚ろな目をしていた。

ネラック城の戦士達は鍛えに鍛えられているとはいえ、所詮は男たち。

ロックブーケの前では赤子同然だった。

「ネラック城の皆様は普段、私語もせず、ガンパーランドの警護に当たっていると聞きました♡そこで♡」

ロックブーケはニヤリと笑った。

「その敬意を表しまして…」

笑みを浮かべながら自らのドレスに手をかけるロックブーケ。

「お疲れの皆様で、私の綺麗な身体を眺めて自慰を堪能くださいませ♡」

そう言うとロックブーケは着ていたドレスをすとんと落とした。

露わになるロックブーケの、凶悪ともいえる男を魅了する肉体。

狂宴の始まりの合図となった。

「うおおおおお!だ、ダメだぁ!」

「こ、こんなの、が、我慢できない!」

「ひあああああ!!」

兵士たちは次々と鎧も服も脱ぎ捨て、限界を超えて興奮した自分たちを扱き始めた。

ある者は髪をかきあげるロックブーケの妖艶な顔を見つめ。

ある者は優美な臀部の曲線を眺め。

ある者は這いつくばり、引き締まった脚を覗き込む。

皆、浅ましい男の姿をさらけ出し、それぞれの妄想を浮かべて、扱きあげているように思えた。

「く、クソ…これは術だ…モンスターの…妖術だ…」

ポールだけが必死に歯を食いしばって、耐えている。

だが、緩んだ顔に、張り詰めた股間を抑えたその姿はもう戦士の姿ではなかった。

「副将様♡耐えていらっしゃるけど、もう私の胸に目が釘付けですわ♡」

ポールの餓えた視線を察したロックブーケは、大きな胸をギュッと手で寄せた。

「貴方の火傷しそうなくらい熱いモノ、こうやって挟み込んであげましょうか?」

ロックブーケはお見通しとばかりに微笑む。

「だ、ダメだ!!も、もうダメだ!!」

その挑発にポールも涎を撒き散らして振り乱し、鎧を脱いで自らのペニスを露出させた。

「そ、そんな…馬鹿な…」

私の目に絶望の涙が伝う。

だが、兵士たちにはもう私の姿は見えてはいなかった。

妖艶に笑い、裸体を魅せつけるロックブーケしか、見ることはできなかった。

「さぁ、ネラック城の皆さま♡全員で私への服従を誓いましょう♡準備はよろしくて♡高めて、高めて…♡」

そう言うとロックブーケは両手を頭の後ろに組み、いやらしく腰をくねらせる。

「全っ部、吐き出しなさい♡」

その言葉とポーズが合図になり、ポールも兵士たちも歓声を上げて一斉に射精し始めた。

全員が身体を痙攣させて、剛直を扱きあげ、扱きあげ、扱きあげた。

「あっはっは!浅ましい♡浅ましいわあ♡浅ましくて素敵です♡ネラック城の皆さま♡」

ロックブーケは侮蔑の言葉で嘲り笑う。

「あああ!!最高です!!」

「もっと!もっと嘲ってください!」

「分でしてるのに!ロックブーケ様に、犯されてます!」

全員が侮蔑の言葉さえ興奮に変える。

「や、やめろ…止めてくれ…」

私は顔を歪めて泣き崩れる。

ロックブーケの色香に、大事なものが全て蹂躪されていく。

「さあ、皆さま♡お待ちかね♡今度は同士討ちのお時間ですわ♡全員で同士討ちを開始しなさい♡最後まで生き残った人はご褒美に…」

そう言うとロックブーケは空中で右手をシュッシュと上下に動かす。

「私が、直接、シテあげますわよぉ?」

どす黒い歓声があがる。

全員慌てて武器を持ち、味方同士を剣で斬りつけ、容赦なく槍で刺し、城に火を放つものも現れた。

「そ、そんな…う、嘘だ…」

悪夢のような光景に私は泣き崩れる。

ロックブーケは全員同士討ちをしているのを確認すると、私に近寄り後ろから抱きしめた。

「ねえ、泣いてるのに、どうして勃起してるのぉ♡」

ロックブーケは私を優しく抱きしめ胸のあたりを抱きしめる。

「悔しい?悲しい?それなのに興奮しちゃう?」

そして私の顔を自分の豊満な胸に埋めさせる。

もう絶望の底まで落とされた私は歯向かう気にもならなかった。

「絶望的状況で興奮するなんて貴方って最低♡」

ロックブーケは私の手錠と首輪を外した。

「おっぱい気持ちいい?自分でだったら慰めてもいいわよ♡」

私は泣きながら自分のペニスを扱きあげた。

ロックブーケの言葉通り、こんな状況に異常に勃起している自分がいた。

それは現実逃避だったのか、それともロックブーケに完全に魅了されてしまった瞬間だったのか…。

「哀れな子…でも、大丈夫♡これからは私のために働くのよ♡」

ロックブーケは私の顔に乳房を強く押し付ける。

私はコクコクと頷いた。

ロックブーケの柔らかな胸は癒しだとすら感じ。自ら顔を埋めた。

「ガンパーランドも、復讐心も捨てて、私を守る決意ができた?」

乳房で顔をはたき、激しく蹂躪しながら問いかける。

「…はい、ロックブーケ様」

私は頷いた。

「いいわよ、じゃあ祖国も、妹のことも忘れて…」

ロックブーケ様の乳房が、窒息させるかの如く、一層強く私の顔に押し当てられる。

「…壊れなさい♡」

躊躇いなく、思いっきりペニスを扱きあげて射精した。

今までのどんな経験より、甘美で、幸福を感じた。

ロックブーケ様が、私の女王様になったのだ。



「全員、倒しました!!ロックブーケ様!胸で!胸でお願いします!!」

ネラック城の殺し合いに勝ち抜いた、ポールがロックブーケ様の前に歩み寄った。

「残念ね、もう一人、ネラック城の人間を忘れてるわよ?」

冷ややかな目で見降ろすロックブーケ様の言葉が終わるや否や、私はポールを躊躇いなく斬りつけた。

「ポール、貴様なんぞにロックブーケ様が直接などと抜かすな…」

私は倒れたポールに一瞥すると、ロックブーケ様の前に、女王様の前に跪いた。



18〷年



ガンパーランドもロックブーケの手に落ち、滅亡する。



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『今日の特集は、最近流行のe-スポーツです.市内のセント=フィリップ学園の中等部の生徒たちが、なんと全国大会で怒涛の6種目制覇を果たしました.今日はその各種目の優勝者たちに来ていただいております』





『こんにちは~』

『こんにちは』

『ちは~』



『まずはこちらの栗栖敬太君から.パズルゲーム“プリズム・マイスター★”の全国大会優勝おめでとうございました!』

『あ、ありがとうございます‥‥』



『緊張してるのかな? 体も小っちゃいですね.まだ1年生?』

『2年生です‥‥一応』



『決勝はどうでしたか?』

『ぁ、とても、やりごたえがありました! 相手のブリッツ選手がとっても効率的に連鎖を組んでくるので、カウンターを狙うしかなくなってて、3分の1くらいの確率で負ける形勢にされたんですけどうまく返せました!』



『動画サイトでも試合の映像が騒がれているようですけども、最後に一言なにかありますか?』

『はい、“プリズム・マイスター★”は3次元のプリズムキューブを縦・横・奥の3種類の回転で回して敷き詰めるゲームで、考える事が多いんですけど、それだけ奥が深くっていまだに新しい戦術が次々現れてます! 僕もいろんなスタイルの人と対戦してみたいので、ぜひ皆さんもやってみてください!』







『ありがとうございました.ではお次は、カードゲーム“四大陸物語”の優勝者と、準優勝者、なんとフィリップ学園からワンツーフィニッシュで大会を終えました! 八剱健太君と前橋良治くんです!』



『ちゃっす! 八剱です』

『こんにちは.前橋です』



『いや~、お二人でのワンツーフィニッシュおめでとうございます.大会は厳しかったですか?』

『んー、俺結構ああいう大舞台に強いんですよ.だから普段強い人でも緊張につけ込めたりして、かえって有利に戦えた気がします』

『僕は‥‥そうですね、普段と変わりませんね.それぞれの状況で最善の答えを見つけ出して、あとは父なる神に勝利を祈る.それだけです』



『前橋選手はフィリップ学園の生徒らしく、大会中もときどき十字架に口づけしている光景が見られました.普段からああなんですか?』

『普段はあまり.祈りを捧げるまでもなく勝ててしまう勝負が多いので、大会のときくらいです』



『八剱選手は不敵に微笑みながらの試合映像がありますが、これも習性ですか?』

『まぁそっすね~.俺はなんつーかカオスな展開が好きなんで、ちょっと試合が荒れそうになると嬉しくなっちゃって.結構大満足でした』



『では一言をどうぞ.まず八剱選手から』

『今回優勝しましたけど、ヨンモノ‥‥四大陸物語はまだまだ新しいゲームなんで、いろんな人に参入して欲しいっす.父ちゃ~ん、母ちゃ~ん、兄ちゃ~ん、俺勝ったよ~』

『前橋選手どうぞ』

『次は僕が優勝させていただきます』







『ありがとうございました.次は格闘ゲームの“剛拳ファイターズ6”の優勝者ということで、宗田兼続くん、お願いします』

『おはようございますっ』



『わ~、体格良いですね~.スポーツか何かを他にされてるんですか?』

『ジョギングと筋トレを少し‥‥格ゲ―の上手い人って、結構ジム行く人とか多いんで』



『健康も大事にすることが勝利の秘訣といったところでしょうか.今回の大会はどうでしたか?』

『ん~、反射神経の良さだけで勝っちゃった感じっすね.でも20歳を超えたあたりから人間の反射神経って悪くなるらしいんで、今のベテラン勢に知識面で負けないように攻略を積んで、20代になっても負けないようにしたいです』



『若いのに先の事をしっかり考えてます.最後に一言あればどうぞ』

『僕がやってる“剛拳ファイターズ6”は、ミックスディメンジョンシステムを採用していて、今まで2D格闘をやってた人も3D格闘をやってた人も、それぞれ強みを発揮しやすいゲームだって言われてます.僕もまだまだ修行中なので、挑戦を待ってます』







『ありがとうございました.次はレースゲーム“マジェスティックレーサー”の杵田壮一君です』

『ちゃっす』



『‥‥すごい髪型ですね.フィリップ学園の校則ではオッケーなのでしょうか』

『いや~、普通にアウトっすね.はははっ.でも折角の場なんで、メークさんにお願いして、良い感じにキメてもらいました』



『今回の大会はいかがでしたか?』

『俺、普段は友達すっげー大切にするんですけどぉ、今回は練習に集中しすぎてマジでクラブ以外の友達とは付き合い悪くなっちゃってたんで、しばらくは遊びまくりたいっすね』



『最後に一言あればどうぞ』

『由香里~! 父ちゃん! 母ちゃん! 見てる~? イエ~イ! あ、由香里は俺の彼女です.うははっ』







『ありがとうございました.次は‥‥』









「ねぇその動画いつまで見てんの? つまんねーよ」



手鏡を覗いて顔の産毛をミニピンセットで抜いている最中の女生徒が言った.

パソコンが置いてある部屋にたむろしている彼女たちは、スカートの丈も短くて、あまり聖フィリップ学園らしくはない.が、一応はフィリップの在校生である.



「だってコイツらでしょ? あたしらの部室取ったの.許せねーんだけど.オタクの癖によぉ」

「だよねー.ウチらだってちゃんとした部活じゃん.ふざけんなよなぁ」



彼女たちがたむろしている部屋は元新聞部専用の部室であり、今はe-スポーツクラブの第二部室との兼用にさせられていた.



「他にいい場所ある?」

「知らね.めぼしい場所は清楚系が大体使ってんじゃん」



清楚系とは、聖フィリップ学園における聖人様の教えを真っ当に浴びて育ってきた、お上品で育ちの良い生え抜き女生徒の事である.



今部室にいる彼女たちのような外来組とは完全に毛色が違う.そもそも彼女たちは前の学校で素行が悪かったせいで親から更生所代わりにフィリップに送り込まれた者がほとんどで、当然ながら清楚系とはソリが合わない.



「つーか金ねーんだけど」

「わかる.先週もウチ、“外部取材”いっちゃってさぁ」

「あー、佳代はパパじゃなくて彼氏だもんね」

「そーそー.顔は良いけど貧乏なんだよねぇアイツ.デートも割り勘だしよぉ.ほんと金かかってしょーがねーんだけど」



外来組の彼女たちが新聞部に入った理由は2つある.

1つは、日中にスマホ利用が禁止されてるフィリップ学園で、部室のパソコンからSNSを覗ける時間を少しでも増やすため.もう1つは、外部取材届けを出せば堅苦しい寮生活の檻から一時的に抜け出せるので、自由に遊びまわる機会を作るためだった.



そんな生徒たちが集まるせいで、ここ数年ロクな校内新聞が刷られていない.



「あっ! やばっ! オタク君たち来たんだけど!」

「どうしよこれっ! 先公にチクられんじゃん! パソコン消さなきゃ.電源どこ?」

「コンセント抜こうよ! ほらっ」

「あっ、消えたっ! おっけ!」



「あっちの部屋に隠れよ!」

「エロ本出しっぱなしだよ! 速く隠して!」

「やばいやばいやばい」







   ※







「‥‥予算のファイルどこだっけ」

「こっちこっち.新聞部が赤のファイルで、うちが青いファイル」



「あー、これか.でもさ、ぶっちゃけどうしようね?」

「予算の使い道? 確かに、もうないよな」

「先生たちはe-スポーツのパソコンって100万円も200万円もするって思い込んでいるようだけど、そんなに必要ないよね」

「回線とグラボさえしっかりしてりゃあな.回線もこの前、太めの光を通したばっかだしな」



「今はパズル部門と格闘部門と、まぁ全部の部門に均等に分けてるけど、どこも使い道に困ってるよね.それぞれ100万円くらい余ってる?」

「もっとじゃね.いろんな企業からの支援金が山ほど届いているからな.100万なら、優勝賞金で既に超えてるっしょ」

「配信ルームでも建てよっか.それも、新聞部の部室じゃなくて専用の部室を外に建てれば」

「さすがにそれだと工事とかで逆に足りなくなるんじゃね? つーか、今回新聞部の部屋との兼用にさせられたのって、先生たちが新聞部を部屋から追い出したかったってのもあるらしいしな」

「みたいだね.まともな新聞も作ってなくて、ほとんどギャルの溜まり場みたいだもんね」





「そうだ、とりまプロゲーマーからのコーチングに金使おうぜ」

「‥‥でも僕たち、もうプロ並に強くない?」

「これから新入部員が増えそうじゃん.そいつらの教育は外部のコーチに任せて、俺らは強くなるのに専念しようよ」

「それもアリかもね.そっちの方が本格的にクラブ活動っぽくなるし」



「エクセル開いた.紙ファイルとの領収書の照合しよ」

「オッケー.数字読み上げていくね.X月〇日、株式会社△△からの補助金で収入が――」







   ※







昼休み終わりのチャイムが鳴ってe-スポーツクラブの部員が教室に戻っていっても、彼女たちはまだ脇の小部屋の中にいた.まだ新聞を校内の大型プリンタで1枚ずつ刷っていた昔の時代の名残りの、新聞用の印刷室である.



「やばくね.100万とか言ってなかった?」

「もっとあるって、みんなで100万ずつって聞こえたけど」

「オタクのゲームってそんな儲かるの?」

「わかんねーけど、1億円の大会とかあるらしいよ」

「1億!? やべーじゃん! 1年中彼氏に会えまくりだわ!」

「ってか、学校こなくて良いレベルでしょ.一生遊んで暮らせるんじゃね?」

「あ~、マジかよ.なんであいつらばっか恵まれてんだろ.あいつらの金、うちらに回ってこねーかなぁ~」

「ほんとだよ.童貞の癖によぉ.あいつらなんて――」



ふと、その女生徒は気づいたままの事を言葉に出した.



「ぁ‥‥オタクたちってさぁ、女の色気に弱そうじゃね?」



「あ~、よーやく終わったわ~」



牧師たちと学長の話と祈りの儀礼がひたすらに長い降臨祭を凌ぎきり、疲れ果てて部室に戻ってきたe-スポーツクラブの面々は、大机の上にある妙なA4用紙の存在に気が付いた.



「なんだこれ?」

「アンケート‥‥新聞部からだって」

「あぁ、部室共用になったあの女子達ね‥‥.ウチを記事にでもすんのかな? 明日で良いよな」

「でもこれ、今日の夜まででお願いしますって書いてあるよ?」

「マジかよ!? おいおい、降臨祭の後だぜ!? もう疲れたっつーの!」



「でも‥‥もしあの女子たちが真面目に活動しなきゃって反省して頑張ってるんなら、協力してあげなきゃ可哀想じゃない? 折角のチャンスがダメになったら、本格的にグレちゃうのかも‥‥」



「はぁ~‥‥.しゃーねぇなぁ.さっさとやって帰りますかぁ」



部員たちはカバンから筆箱とシャーペンを取り出して、修道服のままアンケートに取り組んだ.



「好きな映画か~.最近なんも見てないよな~」



「尊敬する偉人? これ誰でも良いのかなぁ」

「トッププロの名前書きてーわ」

「偉人じゃなくない?」

「じゃ、牛田先生で」

「もっと偉人じゃないじゃん」

「かー、めんどくせー」



彼らは最初の方こそ雑談をしながらワイワイ書き込んでいたが、次第に口数が減ってきた.そして皆共通して1つの事を思い始めた.





(これ、長くね?)







ホチキス止めされて分厚いアンケートは設問が千個を超えそうな勢いだった.



しかし今さら中断するわけにもいかず、黙々と回答を埋め続けていき、後半になるにしたがって次第に回答の仕方が雑になっていった.



謙虚さを装ったり、恰好つけたりする事もなくなり、正直に単純に質問文に答えを書き込んでいく.後半に並んでいた、



『好きな異性のタイプは?』

『異性の体のパーツで好きな部位は?』

『異性の仕草でドキッとするものは?』

『エッチな気持ちの芽生えはいつ、どんなきっかけで?』

『初恋は?』

『理想の恋愛の仕方は?』

『理想のエッチなシチュエーションは?』

『お気に入りのエッチな本または動画は?』



そんな怪しげな質問にもロクに頭を回すことなく、脊髄反射的に、彼らは答えを書き込んでしまっていた.



アンケートから3日が経った.



「やっほー.栗栖くんだよねぇ」

「あ、うん‥‥」

「どうしたの? 緊張してるの? ウチら一緒の学校じゃーん」

「そ、そうだね.でも‥‥」



e-スポーツクラブの部長を務める栗栖敬太が新聞部の春日井三奈に取材として呼び出されたのは市内のゲームセンターだった.



ゲームセンターが不良の巣窟だったのは昔の話であり、麻雀コーナー等の一部の区画を除けば大人しそうなゲーマーの多い場所ではあるが、彼らは彼らなりに互いの縄張りらしき物を作って住み分けしている雰囲気があって一見さんの栗栖にはあまり居心地のいい場所ではない.



敬太は普段、ネット対戦のみを遊ぶオンライン勢なのでゲームセンターに知り合いはいないし、特に三奈のような陽気そうなギャルを連れて歩くとトゲトゲしい視線さえ感じて気まずかった.



「あっ、UFOキャッチャーあるよ.見に行こっ」

「え、取材は‥‥」

「そんなの後! ほら早くぅ」



彼女に袖を引かれるようにして敬太はUFOキャッチャーの区画に連れていかれる.



敬太はクラブの部長を務めているが、部内のゲーム全国大会優勝経験者たちの中では最も押しに弱くて流されやすい性格をしていた.

他の皆が、自分の腕前の上達に夢中な求道者気質の人間のばかりなので、面倒な部長役を押し付けられたという側面が強い.



「取って取って~♡」

「え、でも僕、やったことないし」

「良いから良いから.あたしより絶対うまいっしょ」

「うん‥‥それじゃあ‥‥」



初体験にしてはアームは景品の丁度中央を上手に捉えた.しかし、中央すぎてアームが素直に力負けしてしまい、景品の犬のぬいぐるみは1ミリたりとも動かない.



「あ、ごめん‥‥折角100円いれてもらったのに‥‥」

「ドンマイドンマイ! もう一回いってみよ~!」

「え!? またっ?」

「ほらほら、もう入れちゃったから.ねぇ取ってよ~♪」

「じゃ、じゃあ‥‥」



それから敬太は2回失敗して、スマホの動画サイトで似たような景品ゲットの成功例の動画を見て勉強し、更に6回くらいを費やして景品を落とす事ができた.



「よしっ!」

「わ~! やったー! すごいじゃん!!」



ギャルが両肩を掴んで揺さぶってくると敬太はドキッとしたが、景品を獲れた高揚感もあって自然と受け入れて、一緒に嬉んだ.



「ありがと~♪ これ一生の家宝にすんね!」



敬太は満更でもない様子でコクっと頷く.

キラキラした目で女子に喜ばれると男として誇らしい気持ちでいっぱいだった.



「じゃあ次は栗栖くんの得意な奴いこ.あのキラキラ光るヤツ」

「え、あ、プリスタ? こっちだよ」



2人はデジタルゲームのコーナーにある『プリズム・マイスタ→★』の筐体へ移動した.





   ※





「うわっ、何これ~.文字ばっかじゃん.あたし、おバカちゃんだから読めなさそーなんだけど」

「キューブの種類を色とか形の違いから見分けるのはもっと難しいかなーって思って、文字での表示モードにしたんだけど‥‥」

「ふーん、これでも簡単な方なんだ」

「このゲームはね、プリズムを並べて光の通り道を作るゲームなんだ.プリズムっていうのは光を直角に曲げるガラス細工みたいなヤツなんだけど‥‥まぁ、光を虹色に分解する使い方の方が有名なんだけど‥‥」

「あたた~.理科の話はちょっとわかんないかな~」

「‥‥えっと、とにかくそういう事! 光がこう通っていって、この大きなプールみたいな容器に入ってる1個1個のガラスのプリズムキューブで光が右や左に曲がってるよね」

「あー、それは解るかも.多分」



「このプリズムは光を右に曲げて、このプリズムで上に折れて、次のプリズムは真っ直ぐ進んで、次で左に‥‥ね、これで光が大きい容器の外に出るでしょ? ほら光がちゃんと道を作って容器を貫通すると、途中のプリズムキューブが全部消えるんだ」

「わっ、めっちゃ綺麗~.キラキラしてて、ピカピカしてて、なんかプラネタリウムみた~い」

「うん、十二星座の精霊たちが星の光を奪い合う、っていうストーリーのゲームだしね.あ、ちょっと見てて.キューブが消えると、その上にあったキューブが下に落ちてくるんだけど、その時に別の光が端から端まで出ていくと‥‥.よし、4コンボ」

「あっ、綺麗~.流れ星が流れてる~」



「こうやって連続コンボで消していくと、流星群とか超新星爆発のエフェクトとかが出てくるんだ」

「え、こんな凄いのあたしもできるかな~」

「最初は難しいと思うよ.誰でも最初はそうだけど.ちょっとこのチュートリアルで遊んでみない?」

「うん、やってみる.‥‥ねー、なんかプールが小っちゃいよ?」



「入門モードだからフィールドは縦横3マスずつだね.ほら、画面の指示の通りにやってみて」

「うん、‥‥あ、消えちゃった.あれ、次は自分で考えてみろって‥‥え、なになに、どーやんの.教えて~」



三奈は敬太の袖をぐいぐいと引っ張った.



「よーく考えてみて.光線はここから入ってるから、左に折れて、右に折れて、ここで止まっちゃってるよね.この光を外に逃がすにはどうすれば良いと思う?」

「うっわ、むっずぅ‥‥.えーっと、これが左を前に曲げるヤツだから、これを回すでしょ? あっ、逆だわ.ってゆーか、回すと曲がる方向も回っちゃうんだね.えーっと、だから、んーんと‥‥」



1分近く考えてようやく三奈はキューブをZ軸方向に回した.



「あっ! できたっ! やったっ! できたよっ!!」



人懐っこく袖を引っ張ってくる三奈の無防備さに、敬太はドキッとした.



「う、うんっ、できたねっ」



「へー、おもしろいねーコレ.あたし覚えるの早い~?」



「うん、多分」



「じゃあ栗栖君にも勝てるかな~?」



「それは無理」



「え? わかんなくない?」



「絶対ムリだよ.積み重ねが違うもん.確かにプリスタはまだ新しいゲームだけど、その前にいろんなパズルゲームをやりこんできた経験があるんだ.全国1位を取った事のあるゲームもあるしね、プリスタの他にも.だから積み重ねがない春日井さんには絶対ムリだよ」



「む~~~」三奈は目を細めてあきらかに不満顔になった.「やってみなきゃ分かんないじゃん.ね、今から対戦しよ?」

「え、でも普段PC版しかやらないから、この筐体のレバー操作だとちょっと」

「あー、言い訳してる~.つまり私に負けるかもしれないって事?」

「それは無いよ! 絶対ない!」

「じゃあ勝負しよ.あたしが勝ったら100万円ね!」



「ちょ、何言ってんの!」

「あ、負けるの怖いんだ~.それなら、絶対ムリって言ったの取り消してよ.100万かかってて勝負断るなら、絶対勝つって自信は無いじゃん.ねぇ、絶対じゃないよねぇ?」



「いや、それは絶対だけど‥‥」

「じゃあ、対戦しよ.逃げたら不戦敗とみなします.あと30秒以内ね.あたし栗栖君に勝ったって全校向けの新聞に書いちゃうから」



「それはダメだって!」

「はいコイン入れちゃった~.栗栖君の不戦敗になるまであと30、29‥‥」

「解ったよ! やるよ! でもさっきの初心者モードとは違うよ? 縦も横も6マスずつの大会用ルールだよ!? 春日井さんじゃ1列だって消せるかどうかも怪しいよ!」

「はいはい、とりあえずやってみよ.あたしが勝ったら100万円ね」

「ってゆうか、それズルいじゃん! じゃあ僕が勝ったらどうなるの? 僕が勝った時になんにも無かったら――」



「栗栖君が勝ったらあたしの体を好きにしていいよ.なんでもしていいから」

「え――」





頬を薄く赤らめて、にっこり片唇の端を持ち上げた三奈がレバーを操作する.

乙女座のキャラクターである『ヴァル子』を選択した.



対する栗栖は慌てて向かい側の台を起動して牡羊座のキャラクターの『アリエル』を選択する.





かくして満天の星空が描かれたゲームグラフィックを背景に、100万円と女の体を賭けたパズルゲームの火蓋が切って落とされた.



『アリエル、WIN!』





「あ~ん、つ~よ~い~!」

「‥‥」



10本先取ルールの対戦を終えて、悪びれた様子もなく三奈が向かいの台から回ってきた.



「ダメダメ、やっぱ強いわ.さすが日本一だねぇ」

「ぁ、ご、ごめんね.手加減ゼロだったよね‥‥僕もちょっと大人気おとなげなかったよ‥‥」



「は~ぁ.もう帰ろ? 寮の門限に遅れちゃ~う」

「ぁ、そうだね.‥‥うん、ぅん」



バスで隣の席に座りながら、三奈と敬太は学校の先生の話や祝福の祭に関しての話をしていた.会話の最中、三奈の着崩したファッションのために開いた胸元とか、短い丈のスカートのせいでチラつく太ももがどうしても敬太の目に入ってきた.



しかも三奈は敬太に体をべたべたくっつけてきて、肩同士が頻繁に触れ合うのはもちろんの事、彼女はときどき笑いながら敬太の腕を叩いてきたりもした.そんな風に女子と親しく盛り上がった経験に乏しい中2のゲーマー少年は、どうしようもなくドキドキしながら帰りのバスに揺られていた.





「ゲーム楽しかったね~」

「うん‥‥」

「あたしが栗栖君に勝てるようになるには、どうすればいいかなぁ?」

「それは無理だってば」

「えー、じゃあ強くなるのはどうすればいいの~?」

「えーっと、まずはパズルモードかな.一人用のゲームモードなんだけど、キューブを揃えるための問題がいっぱい入ってて、それの初級編を全部クリアすると良いと思う.そうすると一列消しは速くできるようになるから、連鎖が使えなくても、ずっと一列消しだけやってればストーリーモードのコンピュータは勝てるかも.そうしたらパズルモードの中級編と上級編をやって、連鎖を覚えて、そこまでくれば全国の初級者の人たちと勝負になると思うよ」



「そうなんだ~.ねぇ‥‥」



「ん?」



「あたしの体、好きにして良いって言ったの、本気にした?」



「なっ! そんなわけっ‥‥!」敬太の顔は、何かを期待するような嬉し気な顔と、失望してがっかりする顔を何度も往復して、結局がっかりの顔に落ち着いた後にちょっと赤面もした.「そんなわけないじゃん! まず100万円ってのがどう聞いても冗談だし、始めたばっかりで全国チャンプの僕に勝てるわけないし、ねぇっ! だから、最初から全部冗談にしか聞こえなかったよ!」



「え~? 怪しいな~.あたし見た目がギャルっぽいから、タダでエッチな事できるかもって期待しちゃったんじゃないの~? さっきから太ももチラチラ見てるよね~」



「ないないない! 絶対ない! もうっ、やめてよね!」



「ふーん?」



意地の悪いニタニタ笑いを浮かべながら三奈は敬太の顔を覗き込む.少年は赤らんだ顔を必死に彼女から背けていた.



彼女は彼の小さな耳たぶにヒソヒソ声を吹き込み始めた.



「ねぇ、マジでエッチな事してみよっか♡」

「ぶっ!?」

「ふふ、マジだよマジ」

「で、でもっ、そんな‥‥」

「ただ、あたしの体がマジなら100万円もマジにしなくちゃね.ね、また一週間後に試合しよ? あたしが勝ったら100万円ね.部費の余りがあるでしょ? でも栗栖君が勝ったらあたしの体、マジで好きにしていいから♡」

三奈は敬太の太ももに手を乗せて、ねっとりした手つきで撫でまわし始めた.



「そ、そんなっ‥‥」

「ふふっ.やるでしょ? あたしが本気で言ってるって証拠にぃ、今すぐオッケーしてくれればキスしちゃう.どう? やる?? オッケーならそのまま黙ってて.嫌ならイヤってハッキリ言ってね」



「ぁ‥‥」





「はい黙ってるって事は交渉成立だね」

「いや、そのっ‥‥!」



三奈はチュッ、と少年のほっぺたにキスして「じゃーね♪ ぬいぐるみありがと~」と言って席から立ち上がった.





気づけばバスは学園前の停留所に差し掛かっていた.



一週間後のe-スポーツクラブ部室、夕日の赤で照らされた室内には2名の男女以外誰もいなかった.



「他に誰も来ないよね? 来たらあたし帰るからね」

「大丈夫だよ、絶対こないから」



「あー、その顔こわいな~.あたしにエッチな事するところ想像しちゃってるでしょ」

「してないよっ!」

「ふふふ、どーだか.でももしもあたしが勝った時に、『お金は顧問の先生に怒られちゃって用意できませんでした』って言い訳されたら嫌だから‥‥持ってきた?」



敬太は黙ってうなずいた.

厚みをもった封筒が机の脇に置いてある.



「偉い偉い♪ じゃあ始めよっか」



敬太は2台分のPCをセットアップした.

だが三奈がもう一台に電源を入れる.合計3台のPCの電源が入った.



「えっ、春日井さんの分はもう電源入れてあるから、いらないかも‥‥」

「途中でトラブル起こるかもしれないでしょ? だから予備でもう一台電源を入れておくの」

「‥‥ふぅん」



よく解らない三奈の提案に対して何か言いそうになったが、まぁいいかと敬太は放置した.それから自分の席に座って、ゲームのクライアントを立ち上げると『ロストラビリンス』という彼の登録名のユーザーホームに移動する.



「フレンドバトルモードで良いよね.春日井さんのユーザーネーム教えて」

「キムチカルビ」

「キ・ム・チ・カ・ル・ビ、っと.いたいた.招待送ったから、ルームに来て」

「オッケー♪ じゃあルールは100戦勝負にしない?」

「100!?」



「え、大会の決勝って100回じゃないの?」

「まぁ、うん、回数が多い方が実力ある方が確実に勝ちやすいけど、‥‥春日井さんがそれでいいなら」



「長い方が良いな.それでやろ?」

「うん‥‥解った、けど‥‥うーん‥‥まぁいっか」





  ※







敬太は「100戦だと三奈が負け続けたときすぐに飽きてしまうのでは」と懸念していたが、彼女は存外にしぶとかった.

15対0の大差で、各試合の内容も1列消ししかできない三奈と、5連鎖以上を平気
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